ワンオペ限界育児
娘がコップをつかんで投げる。床にこぼれる麦茶。
ティッシュを取りにその場を離れ戻ってくると、その一瞬で床の上に散らばるロールパン。
手の届くところに置いたのが悪かったのだろう。ダイニングテーブルもだめ、サイドテーブルもだめ。だめ、だめ、と置けない場所は無くなっていき、「一瞬だけ」と油断したスキにぶちまけられて後悔のため息をつく。
ママやパパの我慢が限界突破したことで子どもに手を上げてしまう親が世の中にいることになんら驚かなくなった。ギリギリの境界線にいるとはいえ、自分も危うく手が出そうになることがあるからだ。
娘は可愛い、という感情と ワンオペ育児が大変だという感情は決して混じりあうことはない。どんなに娘が可愛かろうとワンオペ育児がラクになることはないし、逆も然りでワンオペ育児が死ぬほどキツくてもなぜか娘だけは可愛い。
読みたいnoteもたくさんあって、書きたい原稿も荒書きで止まっていて、撮りに行きたいスポットがあって、行きたいエステがあって。そして同時に娘のひとつひとつの成長も見逃したくなくて。
私が何人いれば足りるだろうか。
こうしている間にもおもちゃ箱ごとひっくり返し寝ぐずりを繰り広げる娘。かれこれ小一時間寝かしつけようと私なりになんとかしてみているが、布団に入るのも嫌になっている日が娘にもあるようだ。ちなみに放っておけば疲れて眠る、なんて言うことは我が家の1歳児に限っては、まずありえない。
とはいえ今日はさすがに限界で、止まりそうになる思考を何とか動かして文字を、文章をつづる。
一生この喧騒が続く訳では無いから、だとか 今だけだよ、だとか 色々言うけれども、私が今 向き合っているのは「今」このときだけだったりするわけで。
とりあえず娘、寝てくれ。下手すると私の方が先に寝てしまいそうで(と言いつつ先に眠れたことなど一度もないのだが)、スマホで入力しながら身体もメンタルも限界。
おつかれ私。それから、夜のすべてのママさんに。おつかれさま、おやすみなさい。
2020/11/25 こさい たろ