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誰かの資産は誰かの負債。

戦後復興期は「旧貨幣を一旦預金させ、その使用を禁止。そして、強制的に新貨幣に切替」を行いました。
1946年。終戦翌年です。

この年が「現日本円の元年」となる訳です。

<1946年、現日本円の元年頃の話。>

その時(1946年)の統計では約1兆円(934億円)の日本銀行券が発行されています。 で、その半分にもなる504億円を日銀が貸出していると...。 (論文「戦後復興期における日本銀行の金融政策」はコチラ。)
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でもって、他の論文からこんなデータもあったのでシェアです。

<1940年代の部門別収支>

40年代の金融構造

  (*上記表クリックすると論文へ)

貿易収支がほとんどなかった頃だと思います。
で上記で分かるのは

①国内での資産と負債がほぼ同額。

この当時は

「民間が若干資産が多い」、「その分、中央政府の負債が多い」そんな感じだったのですね。

<1948年の実数>

日銀+7公的金融機関ー52中央政府ー315公共団体などー5=ー365

民間が+362ですので結果はつりあう訳ですね。

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<結論>

民間の資産プラスは中央政府等の負債でバランスとっている。

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