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成長した人には、成長した人の世界がある。

#コンヒラ #成長 #ストレッチの領域 #朝礼 #人事評価

6.7で予告していた「成長した人はどうなる」という話をしましたが、その朝礼内容のアップが抜けていたためアップします。翌日は以下の朝礼を紹介しました。

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◆左のストレッチの領域を乗り越えて目標点まで到達し「成長した人」は、右側の世界にうつります。左図でストレッチの領域だった範囲が、成長してしまうと右図の「快適の領域」に変わります。そのため、左図の人から見ると、大変でできない、または時間がかかると感じることを、右図の人はまさに「片手間に、あっという間に」片づけてしまいます。ここまでくると、もう右図の人はよほどのことが無い限り、左図に戻ることはありません。これが「化けた」と言われる状態です。当社の人事制度では、これによって右側に移った人は「等級が上がる」という状態になり、期待される仕事の難易度と範囲が広がるとともに、待遇もアップします。

◆さて、つぎは右図の成長した人にどういった変化が起きるか。まず、ストレッチの領域を乗り越えた実体験があるため、左図の人にコーチングができるようになります。もう一つの変化は、人間関係が変わることです。昔は左図の世界で「無理無理」と話す仲間と気持ちよく過ごしていたのに、右図になると無理無理という人たちの話が、突然つまらなく感じます。そして、同じ右図の世界にいる人たちとの会話が急に楽しくなります。左図にいた時は、右図の人の話しが、「無理なこと言うな」「何言ってるの?」と聞こえて少しうっとうしく感じます。ところがいったん自分自身が右図へ移ると、右図の人たちの話がとても心地よくなり楽しくなります。こうして人間関係が急に変わります。

◆ですから、自分が成長しようと思うなら、耳に痛くて、すこしうっとうしい話をする人だと思っても、自分より更に成長した人と付き合うようにすることだと思います。そうすることで、自分の過去の実体験からコーチングをうけることになり、結果いつかは自分もその人とおなじ更に高い快適の領域に移ることができると思います。私はこれを「成長者と付き合うと引っ張られるの法則」と言っています。

◆では、成長した人に話を戻します。成長した人は自分の実体験を使ってコーチングができるようになるため、会社で言うと等級が上がり、先輩や管理職として左図の人の育成、教育ができるようになります。そして、コーチングする相手にとって難易度が適正か、恐怖とパニックの領域にいるときどうモチベートすればよいか、どうサポートするか、ある程度マネージメントができるようになります。

◆ただコーチングをしても、左図の人の「考え方(価値観)」によっては適性が合わない場合もあります。それは左図にいる快適の領域からでてストレッチしてもらうには、「自主性」が必要だからです。ですから、自分で成長したいという自主性が無い人をストレッチすると、パニック/挫折の領域にしかならず、逆に苦しめるだけになるリスクもあります。そのため、その場合はキチンと本人の考える人生の幸せを確認し、適切な職種、等級への配置異動を提案したり、親身に説明するという少し嫌な話もしなければいけません。なぜなら、いつまでもストレッチの領域からでずに快適の領域に居続けると、年齢だけ高くなり、結果本人の人生を台無しにしてしまうリスクがあるからです。稲盛和夫氏がよく言う「大善は非情に似たり、小善は大悪に似たり」です。

◆少しデリケートな内容ですが、これは当社だけの話ではなく、広く人生を豊かで幸せにしていくために、知っておいてほしい内容と思い、社員に私の考えとして紹介しました。

成長した人には、成長した人の世界がある。byコンヒラsince1973

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