オンラインで行う特別支援教育

コロナウィルスで全国の学校教育が止まっている。

多くのEdTech企業がデジタル教材を無償化して提供してくれた。

とてもとてもとても価値のある動きである。

でも、それだけでは特別支援が必要な子どもには届かないの現実だ。

通常の学級の活動に適応しにくい子どもたち。

やっぱり、教材が提供されるだけでは取り組む事ができない。

デジタルの世界にも特別支援が必要で、

認知特性に合わせた教材配列、

彼らの特性に合わせた環境調整、

感覚統合など身体面からのアプローチ。

そんないくつもの配慮を重ねていかないといけない。

私の勤務していた翔和学園。

小学生から大学生まで、自閉症スペクトラムの学生が通う学校だ。

今年度の卒業式は中止になってしまった。

でも、「自分たちの代は、卒業式がなくなっちゃったんだ」って、

子どもたちの思い出が終わるので良いわけがない。

だから、各家庭に訪問して「個別カスタマイズ卒業式」を行うことにした。

一人ひとり、ご家庭に伺ったり、ご希望の場所まで出張したりして、その子一人のためだけの卒業式を、人数分行っていった。

ご家庭に行くときは、飾りを作って持っていき、お家のリビングを勝手に飾った。

ZOOMで学生たちをつないで、オンラインで多くの人に祝ってもらえるようにした。

その子のためだけにビデオレター、スライドショーも作った。

一人ひとりの子どもに、卒業式でやってほしいことを聞いて、できる限り答えていった。

「先生方を見送ったあと、息子が涙ぐんで部屋に戻ってきました。終始照れていましたが、感動していました。」

「今まで経験した卒業式でNo1の卒業式でした。最高の思い出になりました」

こんな声を沢山いただけた。

こんな状況だからこそできた卒業式があって。

こんな状況だからこそ生まれた感動だってあった。

コロナウィルスが猛威を振るっていて。

この国全体が揺さぶられている。

仕事の仕方が形を変えて、みんなの生活自体が変革を余儀なくされている。

だからこそ、生まれる動きがあるはずで。

こんな時だからこそ生まれたんだって言われるような、

世の中をよくする動きでないといけないと思うのだ。

各ご家庭に伺って、個別に卒業式を行ったように。

各ご家庭に伺って、個別にデジタル学習のカリキュラムだって作れるはずである。

特別支援の要素を含めて、お家でできるカリキュラムの作成が必要だ。

翔和学園の仕事を業務委託という形にしてもらった。

翔和学園は、フリーランスの教師という聞いたことのない立場を認めてくれた。

そこでできた空いている時間。

翔和学園で研究して取り組んできた方法を使って、お子さんにあったオンライン学習の仕組みを提案してみる。


オンラインショップ、「BASE」でお店をだしてみた。

https://2hoursgifted.thebase.in/