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中国語リスニングのコツと勉強法、効果的なものを紹介します。

中国語を学ぶ日本人にとって、リスニングはとても難しく感じます。今回は難しく感じる理由と、どのようにトレーニングをするのが効果的なのかというコツと勉強法についてを紹介してきます。

リスニングの方法はこちらの記事でも詳細を紹介しています👇

それでは、まずは難しく感じる理由から見ていきましょう。

1.中国語リスニングが難しい理由

細かい理由を挙げると色々あるのですが、ここでは大きく3つの理由を挙げます。

①「見てわかる」から相対的に難しい
中国語は漢字なので「見て意味がわかる」ハードルは非常に低いです。そして「聞いてわかる」については漢字がわかると言うことは全く効果を発揮せず、本当にゼロから始めるしかないので、相対的に「難しい」と感じます。

②音節が少なく分かりにくい
中国語単語では1音節(1つの音のカタマリ)の単語や2音節の単語が非常に多く、音節が少ないので、その音だけを聞いても意味にたどり着きにくいと言うことが挙げられます。例えば日本語でうと、ただ「た」とだけ言われても「田・多・他・太」などが浮かび、一体どれを指しているのかがわからないです。これに近い状態が起こると想像してみると分かりやすいかと思います。

③実際の中国語は発音が様々
中国語には「普通话(プートンホゥア)」という標準語があり、一般的に中国語を学ぶと言うとこの「普通话」を学ぶことになるのですが、全ての中国人がこの標準語をきれいに話してくれるわけではなく、各地の訛りがあり、とても教科書通りには発音してくれないので、現地に行ってはじめて大きな挫折を味わう人も多いです(私がまさにそうでした…)。

と、ここまで中国語のリスニングが難しく感じる理由を挙げましたが、とは言えリスニングと発話ができなければ「会話」ができないので、ここではリスニング力を高める方法も説明していきます。

2.中国語のリスニング力を高める方法

一定のトレーニング時間・量は必要なので、そこは腹を括って頑張りましょう。ただ、リスニング力を効率的に高める方法は知っておいた方が良いので、ここではその方法を説明していきます。

ステップ①:読んでわかる状態を作る
「見てもわからない文を、音で聞いたら急にわかった」ということは基本的にはないので、まずはわからない単語や、不明な文法があれば、それを解決します。つまり、読んだら中国語として正確に意味が分かり、そのイメージを鮮明に浮かべられる状態を作ります。こうして、わかる文章を使ってトレーニングをしていきます。

ステップ②:音と意味(&文字)を一致させる
見てわかっても、聞いてわかるかと言うとそれは別物なので、正しい発音の音源を聞き、それを真似するように音読をします。この時に、最初はどうしても「音→ピンイン→漢字→意味→イメージ」といった順で、色々な要素を経てやっとイメージが湧く状態ですが、繰り返していくことでなるべく間の「→ピンイン→漢字→意味→」を薄くしていく意識で取り組みましょう。

ステップ③:処理スピードを上げる
上記2ステップで、見てわかる、そして、音と意味も繋がった、それでもリスニングができるわけではありません。最後に何が必要かというと、処理スピードを上げるということです。よく「ゆっくり言ってくれたらわかった〜!」ということがあるかと思いますが、これは処理スピードが追いついていないからです。

そして、この処理スピードを上げるにはセリフ音読をすることが有効です。中国語劇に出ることになり、セリフを言わないといけなくなった場合、一生懸命内容を覚え、それに感情を乗せて発話すると思います。その感覚で音読をしていきます。最初は本当にゆっくりで良いです。ゆっくりで良いのですが必ず発話しながらそのイメージをしっかりと浮かべながら話すようにしましょう。そして、そのスピードを徐々に上げていってください。

このセリフ音読ができるスピード以下の中国語は必ずハッキリと聞こえます。このセリフ音読ができる文を増やしていきましょう。

ここまでのトレーニング方法をPDFにまとめたものをダウンロード可能ですので、よろしければこちらからダウンロードしてご活用ください。

なお、長文になると、セリフを覚えるのは不可能ですし、覚えることは直接リスニング力とは関係がないので、音源の後、少し後追いで真似するようにセリフ音読を行う、いわゆるシャドーイングを行うと効果的です。

3.中国語リスニングでおすすめの教材

ここまでトレーニングの方法をお伝えしてきましたが、どんな教材を使えば良いか迷う方もいると思うので、おすすめの教材も紹介します。

中国語をこれから始める方向けにはこちらの「新ゼロからスタート中国語」などが良いです。

文法項目ごとの例文があり、それぞれの音源が付いているということが重要なので、その要素を満たしていればどれでも良いのですが、比較的分かりやすいので、迷ったらこれから始めると良いかと思います。

また、これが終わったら続編の文法応用編もあるので、毎日2時間、一生懸命勉強して、1冊完成させるのに1ヶ月はかかります。

また、もしHSKなどの検定試験を目指す場合には必ず過去問を使ったトレーニングが必要なので、過去問を購入して丁寧に練習をしましょう。

HSK含め中国語の検定試験についての詳細はこちらをご覧ください👇

4.リスニングにセンスは関係あるのか

中国語のリスニングはかなりハードルが高く感じるかと思います。そして、センスがないんじゃないかと落ち込むこともあると思います。私の今までの経験から、正直センスの有無というのはあると思います。

そして私は圧倒的にセンスのないタイプでした。一緒に勉強していた仲間より3倍以上勉強してるのに「なんでアイツのリスニング力の方が上なんだ!」と悔しい思いを何度もしました。

ただ、正しいやり方でしっかりとトレーニング時間・量を重ねていくことで、必ず一定のレベルまで高めることができます。

私は結局、周囲の10倍近くトレーニングをしたことで、勉強仲間以上のレベルまでリスニング力(中国語力)を高めました。そして、私がそうしたトレーニングをしていた10年以上前、ここで紹介したような効率的な方法を考えず、がむしゃらに、闇雲にやっていたので、正しいやり方でやればもっと伸ばすことが可能です。

センスの有無に嘆くことなく、効率と努力で立ち向かいましょう。

語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)ではプロの学習コーチによる無料の学習相談を受け付けております。無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度無料カウンセリングにて学習相談ををしてみてください。

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確実に中国語力を伸ばしたい方はこちらの「中国語コーチングについて」もご覧ください。


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