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ぼくがボクシングを始めたワケ〜毎日不良にボコられてた話②〜

前編では、ヤンキー漫画に憧れて
ヤンキーを目指すたろちゃんを
書きましたが後編はいよいよ
ボクシングを始めた理由②
不良にボコボコにされたから。
に移ります

ぼくの通っていた中学は、ぼくらの代は
そんなことなかったんですが
我々が入る少し前の世代は荒れに
荒れていました。
まあ、なにしろ校長会テストっていう
全国の中学生統一模試の成績が
全国で最下位だったのが山梨県で、
その山梨県の中で
ダントツ最下位だった中学校が
ぼくのいたところだったもんで。

そりゃあもう話を聞く限りでは、
歴史上、頭ぶっ飛んでる先輩も
ちらほらいたようですわ。

そんな歴史の残り火があるため、
ぼくらの一個上の先輩には
ヤンキーが数名生き残っていました
その人たちは調子乗ってる
後輩に目をつけては
隣の小学校の裏山やプール裏に呼び出し
〝教育〟という大義名分のもと
複数人で袋叩きにしてくるのです。
俗に言うシメるってやつです
これがもう伝統みたいになってるんだから
たまったもんじゃない笑

ぼくもヤンキーぶって
調子に乗っていた節があったので
例外なく呼び出しをくらいました。

ヤンキー漫画に憧れていたので
正直そのシチュエーションは
ワクワク以外の何者でもなかったです笑
誰もいない校舎裏やプール裏、
複数人対おれ1人!?なんだこの
ヤンキー漫画みたいな展開!!!
しかし、その希望とは裏腹に現実は
残酷なものでした。

まず、いざとなると足が動かない!笑
フツー、漫画や映画でしたら
複数人相手でも1人で
バッタバッタなぎ倒しますよね
あれね、、あんなのあり得ないんですよ笑
それまでおれは小栗旬だぁ!!!
くらいの主人公の気持ちでいたけど
一発殴られて轟々と燃え盛る
キャンプファイヤーばりの闘志は
ため息ですら消せるくらいの
死にかけのろうそくレベルになりました。
ワンパンでMAX120あった
HPが2になったのです。
そこで初めて気がつきました。

(おれにやり返す力はない...!!!)

なんて情けない心の声でしょう笑

そのとき己の中に棲む
〝魔物〟みたいなのがいれば
『力が欲しいか・・・小僧?』
なんて言ってぼくに力を分け与えて
先輩たちをボコボコにできたんでしょうが
そんな魔物は生憎、ぼくの中に
内封されていなかったので、
その日はちゃんとボコられました笑

それからというもの先輩たちには
良いおもちゃにされてましたね笑
もう完全にヤンキー漫画にいる
下っ端役笑

田舎すぎて近くにコンビニもないし
購買もない学校なので、
焼きそばパン買ってこい!なんて
ベタなのはなかったですが、
しょっちゅうかつあげされたり
機嫌が悪いと殴られたり、、

そんな日々が続きふと、気づいたのです
おい待てよ。おれが憧れたクローズや
ろくブルの不良たちはもっと格好良かったぞ
なにやってるんだおれは!
おれが弱いからいけないんだ!
よし!強くなってやり返そう!!
死んでいたろうそくの火が再び
轟々と燃え出したのです!

しかし、強くなるには
どうしたら良いかわかりませんでした。
だから、どう強くなりたいかを
見つけたんです

『おれ、武装戦線の龍信みたいになりてぇ...』

武装戦線とは①でも書きましたが、
ぼくの大好きなクローズに出てくる
チーム。その頭を張っていたのが
九能 龍信というキャラクターです。
龍信は、ボクシングをやっていました。

自分も龍信みたいにボクシングをやれば
あんな奴ら瞬殺できるんじゃねえか!?
なんて、スポーツをやる理由としては
不純も良いところなのですが
動機はどうあれ、
逆に純粋に強さを求めた結果でした。

それ以来、ボクシング入門的な
ガイドブックを買ってもらい
見様見真似で練習を始めました。
他にも竹原慎二選手や畑山隆則選手みたいな
〝元ヤン〟〝元ワル〟と呼ばれる
チャンピオンたちの自伝漫画だったり、
TOKIOがやっていた超人気バラエティ番組
ガチンコファイトクラブを見て
ヤンキーファイティングスピリッツを
自分に植え付けていました。

純粋さ=強さですね。
何事も好きなことは時間を割いてでも
無我夢中で調べたり研究したくなるもの。
それがきっと情熱と
呼べるものなんでしょう。

目標は先輩たちが卒業する前に
一泡吹かせること。

そして運命の日が来るのです...
たろちゃん少年の逆襲が始まる!?

つづくー。

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