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第26回 未経験経理になり2週間の感想~簿記の知識はどのくらい使うのか?経理に向いている人はどんな人か?~

皆さんこんにちは。
お久しぶりです。たろ坊です。

本日は私が実際に経理職に未経験から転職するにあたり、簿記の知識がどのくらい必要なのかや経理になるための適性ついての実体験を踏まえて紹介します。

少し前置きですが、私はちょうど30歳で前職は公務員の事務職として働いておりました。その後公認会計士試験の勉強と、簿記2級と3級を勉強しなおして資格取得して無職から経理になっています。


1.本日の結論

今回の結論です。

上場企業やその子会社を除く会社については簿記3級があれば全く問題ない。公認会計士試験の知識や2級についても使うことは今のところない。
ただし経理職には本人の適正がある

たろ坊の所感です。

2.私の現時点の実体験を踏まえて

私の会社は上場企業や上場子会社でもない会社です。
ですので、簿記2級で必要な連結会計の知識や公認会計士試験での簿記の知識は全く使っていません。

私の担当が売り上げの集計や請求書の発行、現金の受け入れなどを担当していますが、これらは会社の事業にかかわる内部の組織のことになります。

簿記の知識というより、請求書、領収書、納品書などの契約にかかわる業務内容のほうが必要になるため、前職の公務員で働いていた知識のほうが役に立つという印象を持ちます。

前職ではそれぞれの事業については事業の実施、競争入札、契約の締結、支払いの執行などの一連の手続きを少額の文房具の備品の購入から、大型の旅行会社との締結などの業務を毎月定期的に行っており、その時の契約はどのようにして始まるのか、そして納品までがどうなるのか流れがとても重要だと感じました。

簿記の知識はあくまで財務諸表上の科目がどのように仕分けをするか、のあくまで部分的な視点であり、実務よりは学問に近いと感じます。


3.私の他の内定先を参考に

しかしながら、もし転職を目指すかたの志望企業が上場企業やその子会社では高度な会計知識は必要になると思いますが、それと同じく会計知識それよりも重要なのは実務経験だと私は実感しました。

実際、私は上場子会社からもオファーもいただきましたが、まず私の担当する業務は営業の売り上げや、主要会社に関するものであり、こちらも簿記の知識よりは経理実務の側面が強いと思います。また他の中小企業などについては経理以外の総務や給与計算も幅広く行うため、こちらも同じ考えだと思います。担当する業務は選べませんのでそこは注意が必要です。


4.経理への適性

少しテーマからそれますが、これはとても重要です。
私の現在の仕事は売り上げの集計作業から請求書の発行をメインにしています。ここで私の所感です。

ほぼすべての時間を椅子の上で過ごし、ほぼすべて数字や科目と向き合うルーティンワークに近いです。電卓を多用して金額の集計を永遠に行います。これに耐えきれない方要注意です。

たろ坊の所感

わたしは簿記の試験や公認会計士試験のため10時間以上机の上で、電卓を打つ生活をしていたため、現在の業務の在り方については全く違和感がありません。

皆さんが相乗している以上に経理は地味です。
ひたすらパソコンと向き合います。
協調性や他部署との連携はもちろんひつようですが、それは二の次です。

数字と画面の見過ぎで、これまで仕事をしてきた中でここまでドライアイがひどくなったことは初めてです。(笑)

数字の間違いは売り上げ、現金の残高、それに通じる貸借対照表や損益計算書に影響をもたらします。そのため想像以上に神経質に数字や科目のチェックには神経をとがらします。

大雑把な人、ルーティーンが苦手な人、電卓苦手な人
まず一度立ち止まりましょう。

経理は専門職で安定している。簿記の知識を活かしたい。
それはわかりますが、職種と性格の一致が間違いなく重要です。

私自身はとてもおおざっぱでぬけの多い性格でしたが、この性格は公認会計士試験を目指すうえで無理やり強制をさせました。


5.おわりに

近年では公認会計士試験の熱や簿記の知識取得がSNSやコロナによる巣ごもりで増えてる印象です。

しかしながら、転職や職種の変更はとても大きな出来事です。
しっかりと自分の性格ややりたいことの理想と現実の見極めが必要です。

私自身は経理になったことには1ミリも後悔はありません。
皆様のご参考になれば幸いです。

本日もありがとうございました。

2024.5.29 たろ坊

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