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読書記録#13 『メンタルモンスターになる。』

今回ご紹介する1冊は、サッカー日本代表を経験しており現在はFC東京で活躍されている長友佑都選手の『[メンタルモンスター]になる。』です。


まだ中学生だった頃に、同じく長友選手が出した『日本男児』を読んだことがありました。内容は全然覚えていませんが、当時セリエAのインテルに移籍したことが話題となっていて、ちょうど書店で見つけて購入したのを覚えています。

個人的に、攻撃的なサイドバックというスタイルが大好きで、長友選手もその1人。昔から応援している選手でした。


今回は、普段スタッフとして関わら施ていただいている障がい者サッカー「CP(脳性麻痺)サッカー」のチームメンバーからご紹介いただき、この本を読みました。


メンタルを強く持つ。

私は、周りの人からはメンタルが強い方だと評価される方で、今回は「メンタルモンスター」というタイトルは自分の強みでもある分野の内容だったため、おそらく自分から手に取ることはなかったと思います。

世界で活躍している方がどのようにメンタルケアをしているのか、とても興味深かったです。


まずは、個人的にとても勉強になった方法を紹介します。

それは「シーン」と「ストーリー」の両軸で考えるということです。

シーンとは、直近で起こっていることを指します。
ストーリーは、シーンの連続体で一連の繋がった物語。言い換えれば、長いスパンで考えてみるということです。


私たちが日々生きていると、楽なことばかりではありません。
むしろ、辛いと感じることの方が、多いかもしれません。

その時に、今ばかりに集中していると、
「自分はとても不幸な人間だ。なぜこんなにも苦労しているのだ。」とネガティブな思考に頭が支配されてしまいます。


ですが、その苦しいシーンを乗り越えた先に、きっと何か自分にとって良いシーンが待っているはずです。

苦しい練習を乗り越えて、その先に上達や勝利がある。
苦しい仕事を頑張ったから、成果が認められて金銭的なリターンや社会的な成功という名誉が与えられる。


苦しい今にだけ目を向けるのではなく、その先にあるベネフィットを得るまでのストーリーで、自分の人生を考えることで、苦しい時も乗り越えられるようになると思います。


「具体的に」イメージする。

このシーンを考える上で、とても大事だと感じたのが「具体的に」ストーリーをイメージすることです。


例えば、サッカーの大会を目標にチームで辛い練習に取り組んでいるとします。

その時のゴールは、どんな姿を想像しますか?
まず最初に思いつくのは、決勝の試合でゴールが決まったシーンや表彰台に上がって優勝カップを掲げている姿でしょうか。

ですが、これだけでは、まだまだ具体性に欠けています。


例えば、その大会を勝ち上がっていく試合を一つ一つ想像することができます。それぞれの試合で、自分がどのようなポジションに立ち、どのようなプレーでチームに貢献しているのか。優勝の瞬間だけでなく、その先の仲間たちと栄光を称え合っている姿。チームメイトだけでなく、家族や友人など様々な人から賞賛を浴びる姿。

まだまだ、ストーリーとして想像できる余地はいくらでもあります。


自分が苦しみを乗り越えた先にあるストーリーを、鮮明に思い浮かべることで、苦しさを乗り越える原動力になると思います。



スポーツだけでなく、仕事や私生活でも、乗り越えなければならない壁は無数に存在します。どんな苦しい状況でも、ワクワクするストーリーを思い浮かべて、辛い現実を乗り越えられるようにしていきたいですね。

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