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真の主体性を持つ。

主体性を持つ。


ビジネスシーンを中心として、数多くの場面で言われる言葉です。しかし、主体性を持てと言われても、主体的に生きるとはどういうことなのか。

それを教えてくれる人は、あまり多くはありません。
そもそも、人から「主体的に動け」と指示されている時点で、そこに主体性が損なわれているというジレンマがあります。


なぜ「主体性」が必要なのか?

もう耳に胼胝ができていると思いますが、現代はVUCAの時代で、これまでの前例が通用しなくなっています。

新型コロナも落ち着き、オフライン中心に戻ってきつつありますが、オンラインとオフラインハイブリッド型の場合があったりと、ビフォーコロナとは全く異なる世の中になっています。

そんな現代において、自らの頭で考え、自らの意思で決断し、行動していかなければなりません。

だからこそ、変化の激しい現代を生き抜くために「主体性」が欠かせません。


「主体性」とは何なのか?

今回はビジネスシーンにおける主体性について考えていきましょう。

主体性の意味は以下の通りです。

行動する際、自分の意志や判断に基づいていて自覚的であること。また、そういう態度や性格をいう。

精選版 日本国語大辞典 より

これは何となくご存じの通りかと思います。


では、皆さんや周囲の人間のビジネスシーンでの心持ちを考えてみてください。

果たして「自分の意志」を持っているでしょうか?


私の感覚ですが、言動に自分の意志を持っている人は、そこまで多くないように感じています。

というのも、組織に属しているから当然と言えば当然ですが、組織の掲げる目標やゴールを軸に自分の意思決定をしている人が多いからです。



例えば、チームのタスクの期日があるとします。
それを守るのは当然のことです。

それを念頭に置いた上で、自分なりの進め方で仕事を進めている人は、自分の意志を持っているという自覚があるかもしれません。

ですが、これだけでは真の主体性を持っているかどうかは断言できません。
期日を守らなければならないという意識で仕事をしている人に対して「期日は特にありません」と言われたらどうするでしょうか?

多くの人は困惑するし、やらない人もいるでしょう。


そもそも、与えられた仕事をやっているうちは、真の主体性を持つこととはほど遠いでしょう。

それは、上司や先輩から頼まれた仕事だけでなく「何かやることはありませんか?」と言って得た仕事も、結局はやらされ仕事です。


これは自論ですが、結局は仕事としてやっているうちは、そこに真の主体性は存在しないと思います。


「真の主体性」を持つこと。

「なぜ真の主体性が必要なのか?」ということを問う前に、誤解を生みそうなのでやらされ仕事が単純に悪いわけではないということを伝えておきます。

というのも、社会が回るためには、必ず意思決定する人がいて、その決定されたことを実行する人が必要不可欠です。

そして、組織図がツリー状に広がっていくように、実行する人の方が圧倒的に多いです。

その人たち(私もその一部)がいるからこそ、社会が成り立っています。


それを念頭に置いた上で、なぜ真の主体性が必要なのかというと、
「意識的に機会を求めなければ、自分の意志で物事を決断する機会がほぼ皆無だから」です。


先述しましたが、私の勤めている会社で特に感じているのが、仕事が早く終わった後に「何かやることはありますか?」と問う若手が多いです。

上位者が忙しくなければ、すぐに指示を出すことができるでしょうが、仕事現場が常に落ち着いていることなんてあり得ません。やることはないかと聞いても、指示がなければ動けない人は、一見主体性があるように見えますが指示待ち人間であることに変わりありません。


結局は、こういった実行者が多いからこそ、上位者ネックになって仕事が滞ってしまい遅延につながりますし、最悪の場合は炎上プロジェクトが生まれてしまうわけです。
(愚痴っぽくなってしまいました)


といっても、これはずっと組織の中で生きてきている人にとっては分かりにくいことだと思います。


真の主体性を体感するために手っ取り早いのは、副業や起業です。
※アルバイトなど、雇われで副収入を得る副業は除きます。

自分の意思で仕事を取りにいき、自分の責任で仕事を進めていく。
こうすることで、否が応でも自らの意志で仕事の意思決定を行わなければならないし、責任を持つことになります。


真の主体性というのは、自分に責任を持つことに近い意味を持っていると思います。


主体的に生きていると思っている人も、今一度自分の主体性を見直してみてください。真の主体性を持った人間が増えてくれることを祈っています。

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