小じさん第8/八話「私/僕 (小じさん)」
う〜ん、う〜ん……
私は部屋の中を、ひとつの壁から反対側の壁まで、何度も何度も往復しながら、うんうん唸っていた。
今の私を誰かが見れば、それはまるでケージの中のハムスターが暇を持て余してチョロチョロ動き回っているような光景に映るだろう。
いや、私はハムスターほど可愛くないか……。いやいや、そういう話じゃない。勝手に頭の中で想像したハムスターと自分とを比べて落ち込んでどうする。どうかしてんな、私!
なんて、ひとりツッコミもむなしい。むなしいけれど、今の私が誰かに目撃