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【独立会計士のリアル#01】フリーランス会計士の仕事ってどんな感じ?

【最終更新日:2023年10月24日】

こんにちは!フリーランス会計士たろうです。

私はいわゆるフリーランスの会計士として、複数の会社と契約しながら仕事をしていますが、どんな感じで仕事しているの?と聞かれることは非常に多いです。

そこで、あくまでも私たろうのケースですが、現在独立8年目、どんな感じで仕事しているかについてお話してみたいと思います。


フリーランス会計士の業務の構成は?

私の場合、ざっくり、会計に関するアドバイザリー業務が全体の5割、社外役員系の業務が全体の4割、その他の業務が1割といったイメージでしょうか。

アドバイザリー業務

アドバイザリー業務については、上場会社の決算支援をはじめとする財務会計系のアドバイザリー、管理会計の仕組みづくりや予実分析といった管理会計系のアドバイザリーに細分化できます。私の場合、やや管理会計系の比重が大きめでしょうか。

こうした業務は
①お客様のところで週に何回かあたかもその会社の社員であるかのように行って仕事をするタイプの業務もあれば、
②作業自体は自分の事務所でして、ミーティングなど必要な時だけ会社に伺うタイプの業務もあります。

前者は公認会計士である自分を会社に派遣しているイメージですかね。
後者の場合は事務所作業の場合はそれこそTシャツ・ショートパンツ・サンダルみたいな恰好で仕事をすることも多いです。ご近所さんから「あの人どんな職業なんだろう?」と思われているかもしれません(笑)。

社外役員系の業務

こちらは文字通り、社外役員として取締役会に出席したり、経営・会計のアドバイザーとして月例の経営会議に参加して発言が求められるタイプの仕事になります。

発言が期待される以上、瞬発力・即応力が要求される業務であると思います。独立当初はゼロでしたが、徐々にその比重が増してきた感じです。

その他の業務

今年2023年からなのですが、夏学期だけですが、ひょんなご縁でMBAでファイナンスの基礎編の授業を担当させていただいています。
教えることに携わりたいというのは自分の中での1つの目標でもあったので、本当にありがたい話だなーと思っています。

業務はどうやって受注しているの?

業務の種類を問わず、基本的には
①知人から直接お声がかかって、自分が元請け(契約主体)としてお仕事をお受けするパターン
②付き合いのあるコンサル会社・会計事務所などからお声がかかって、自分が下請けとしてお仕事をお受けするパターン
の2通りがあるかと思います。

私の場合、①のケースは過去に監査法人やベンチャー等で一緒に働いたことのある方からお話をいただくケースがほとんどです。このパターンは本当に思わぬところから声がかかることも多く、改めてこれまでのいろいろな出会いに感謝するケースも多いですね。

②の業務は、独立してからの努力でどんどん広げていくことが可能ではないかと思います。一度仕事を受けていい結果を出せると、その後も継続してお話をいただくケースが多いので、コンサル会社や会計事務所との付き合いが増えていくと、こちらも安定した収入源になっていくと思います。

監査業務はやらないのか?

独立してからこれまで、監査法人を設立するからパートナーになりませんか、みたいな話は3回くらい来ましたが、これまではすべてお断りしてきました。

最大の理由は、少人数でやるにはリスクとコストが高いからです。

監査業務はとりわけ品質管理にコストがかかりますが、個人事務所や少人数の監査法人では対応するのがなかなか大変なのが実情でペイしない。
これが最大の理由です。

仮に自分が携わった監査エンゲージメントで懲戒処分が発生すると、業務ができなくなってしまう可能性もありますから。

それに、そもそも監査をやるのであれば監査法人を辞めない方がおそらく生涯年収は大きいと思ってきましたし、そういう理由もあって積極的なスタンスをとってきませんでした。

ただ、2021年以降、監査には補助者として3年間の限定期間を設け、1件だけ関与するようになりました。
これは、ご縁でたまたまお声がけいただいたからではあるのですが、監査実務から長い期間離れたことで、そろそろ携わってみてもいいのかな、と思ったことも大きかったと思います。

とはいえ、あくまでも監査報告書にサインするのは嫌なので、あくまでも補助者としての関与にとどまっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

フリーとして働くようにたってもう8年。徐々に仕事の中身や比重は変わってきたのですが、今の仕事の様子について、少しでも参考になるところがあればうれしいです。

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