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【天重】カレッジアイテムとChampion
小説「天才少女は重力場で踊る」を読んでいたら、ヒロインの三澄翠という女の子が、MIT(マサチューセッツ工科大)のパーカーを着ているという描写が出てきました。179-180ページ。
カレッジパーカー(スウェット)といえば、言わずもがな思い浮かぶのがチャンピオン。
元々、チャンピオンの前身である会社が、ミシガンあたりの大学の体育会にスウェット類を提供していたら、その評判を耳にしたアメリカ中の大学も追従し、気がつけばチャンピオンというブランドを代表する商品になっていたというアレです。
100年くらい前の話ですが。
実際、アメリカン・カジュアルを愛している人で、チャンピオンのカレッジパーカー、スウェット、Tシャツに袖を通したことがないという人は、ほとんどいないでしょう。
私自身も、今はほとんど着なくなりましたが、夏場はよくT1011(テンイレブン)というヘビーウェイトボディを使用したTシャツをよく着ていました。
例えば。
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お気に入りのダートマス大学。濃緑というだけでかっこいい。
あといま、手元にはないのですが、冬場はイエール大学のナス紺色のパーカーを愛用(上から赤いパタゴニアのナントカジャケットを羽織るのが、若い頃の一時期、自分の中での鉄板であった。)していました。
ただ、購入からもう25〜30年くらいになりますし、相当着込んだので、既に外に来ていけないほどヨレヨレです。
最近は気分ではないのですけど、また、チャンピオンのカレッジウエアを着たいなぁ。小説を読んでて、ちょっと思いました。
*
日本の大学でもそうですが、大学のTシャツ(パーカー、スウェット)って、基本的には各大学の生協で売ってるんですよね。
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はてさて、海外の大学なら許されて日本の大学のはよろしくないという理由もないので、私は母校でもなんでもない大学のTシャツを何枚か持っていたりします。
トレーニングウェアとしての利用が多いので、ジムなんかでは「◯◯大のOBなんですか?僕もそうなんです。」と言われることも稀にありますが、正直に「違います。」と答えます。
すっげえ変な奴と思われてそう。
さて、翠ちゃんがMITのパーカーを着ているということもあり、私も手持ちのMITのTシャツを着てみました。
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MITのイメージカラーは臙脂(えんじ)ということもあり、ボディのライトグレーにもよく映えます。
さて、この私が着ているMITのTシャツも、同大の生協…アメリカでは生協とは言わんか。まあ、購買部で販売されていたものらしいです。
もちろん、直接買いにいったわけではないので、事実かどうかはわかりません。
正直、見たこともない規格なので、素性もよくわかっていない。「BASEBALL」とあるから、野球部のものだろうか。
他方、感心するのは、大学の購買部で販売しているTシャツも、ちゃんとチャンピオンのボディを使用しているところ(今のチャンピオンブランドの実態を鑑みたとき、それがどうであるかは別として。)。
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こういうとこ、本当にさすがだと思うんです。ルーツへのリスペクトというか。
「天重」グッズとして、万一仮にMITパーカーやTシャツといったコラボグッズを販売するなら、ボディはチャンピオン製に拘ってほしい(そうそう上手くはいかんだろうが。)。
なんでかって?それは、冒頭で述べたとおり。
カレッジウェアの元祖にして本家なのは、チャンピオンだからです。ゆえに、チャンピオンから出す、理由や必然性があるのです。
*
こちら側の業界で残念に思うことのひとつは、ファンアイテムに、正調というかルーツというか、そういうところに無頓着なことなんです。
例えば、どこのブランドの何の作品で、どんなものかとかは言いませんが、食品を販売していたことがあって、食べてみたら、それが全然美味しくなかった。
「あのキャラがこんなものを好物として、美味しそうに食べてたの?」と思うと、なんか侘しいというか、残念だったというか。
いろいろ事情はあるんでしょうけどね。
まあ、自分がこちら側の世界において、ファングッズを求める者としての嗜好が明確にズレていることは重々承知ですけど、「おー」と唸るくらい、製作者側の造詣の深さや、偏愛が垣間見えるほどのマニアックなものが出てきたら嬉しいな、と。
ひとつ思い出したというか、ぶっちゃけちゃうと、腕時計は「これ、ダメだろ。」ってくらい、どこも酷い。収益率はバカみたいに良いんだろうけど。
ちなみに翠ちゃんを愛でたい人、翠ちゃんになりたい人、ヤフオクで良いアイテムを見つけました。
いわゆる後期型のトリコタグなので、今となってはそこそこレアな80年代チャンピオン。
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ただ、コンディションもアレ(フードの付け根に裂けがある。)だし、さすがにこの値段はないなー。
まあ、MITはカレッジアイテムとして結構人気らしいので、タマは多いはず。ことさらビンテージに拘ることもないだろうし。
時期が来るまで気長に待ちましょう。
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