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【漫画】うちの弟の『チン・スー』

私には2人の弟がいる。

仮に下の弟を『チン・スー』と
呼ぶことにする。

上の弟が、スラムダンクの桜木花道だとしら、
下の弟は流川楓と言った感じで、性格はまるで違う2人。

自分の弟をスラムダンクの登場人物に例える当たり、
私もかなりの姉バカなのだ。

上の弟も、下の弟「チン・スー」も、
タイプは違えど、イケてる男である。

特に下の弟チン・スーは「窓際の貴公子」だった。

中学生の頃は、休み時間に女の子たちが群がることから
少女漫画を地でいく男として、先生方からそう呼ばれていた。

大人になっても、どこそこの「キムタク」と呼ばれ、
イケメン街道を突っ走っていた。

そんなチン・スーだが、子供の頃は、
どちらかというと甘えん坊の、可愛い末っ子だった。

ある日、新しいノートを買ってきたことがある。

その時代(昭和)『まる文字』と言うのが流行っていて、
「さんすう」と書いてくれと、私にせがんできたのだ。

流行りの可愛い『まる文字』で、新しい算数のノートに
タイトルを書いて欲しかったのだろう。

しかし私は当時、まる文字が苦手だった。

でも姉としての意地もあったので、
とにかく見よう見まねで真剣に書いたのだが、
「さんすう」を「ちんすう」と書いてしまった。

Googleで検索してもらえればわかると思うが、
その当時の『まる文字』の「さ」は、
繋げて書くことが特徴になっていて
力みすぎた私は「ち」と書き間違えてしまったのだ。

その時弟は、この世の終わりというほど泣いた。

その後の下弟が、冷静で慎重な、クールすぎる性格になったのは、
もしかして「ちんすう」のせい?って思う時がある。




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