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マネフォのデザインマネージャーに聞いてみた! 〜デザインマネージャー白書〜

🎄Money Forward Design Advent Calendar 2022の15日目の記事です🎄

「マネージャーのやりがいってなんですか?」

私のチームメンバーからの質問ですが、意外と答えるのが難しかったです。

マネーフォワードにはデザインマネージャーがたくさんいます。
他のマネージャーの考えも聞いてみたくなり調べてみました。

調査概要

対象:マネーフォワードのデザインマネージャー
方法:アンケート調査

1. マネージャーとして、どんな仕事をしてますか?

そもそもマネージャーがどんな仕事をしているのか気になります。
ひとくちにマネージャーといっても、置かれている状況は様々です。
どんな傾向が見えてくるでしょうか。

結果

マネージャーの仕事内容

考察

「メンバーの成長支援」が93.3%と最も多く、「メンバーのタスクや品質の管理」「メンバーの目標設定や評価」と続きます。
いわゆるピープルマネジメントはほとんどのマネージャーが向き合う業務のようです。

「組織内・組織間の調整ごと」は80%でした。
マネーフォワードは成長が早く変化が大きいにも関わらず、組織規模も大きくなっています。
仕事で関わる人の数も増えており「調整ごと」にはたくさんの重要な仕事が含まれていそうです。

組織の戦略や方針づくりは最も少ないですが、それでも約半数のマネージャーが業務としておこなっているようです。
自分たちの行き先の決定は、難しく責任重大な仕事ですね。

2. マネジメント対象は何名くらいですか?

マネジメント対象(≒チームの規模)はどのくらいでしょうか。
マネーフォワードのマネージャーが受け持つ責任の大きさやを仕事のスピード感を想像できるかもしれません。

結果

マネジメントの対象人数

考察

1~5名が約半数を占めていました。
6~10名を合わせると80%が10名以下のチームです。

なるほど確かに、マネーフォワードはスモールチームを良しとする文化があります。
このくらいの人数でスピード感を持って動くことが多いです。

一方で21名以上が13.3%でした。
この規模のデザインマネジメントの機会は全国的にも多くないでしょう。
ですが、弊社の成長スピードを鑑みるとこういったポジションを任される機会はまだまだ増えていきそうです。

3. プレイング比率はどれくらいですか?

これからマネージャーになる方から聞かれる質問No.1です。
マネジメントとプレイングの両立はいかほどでしょうか。
(プレイング:マネジメント以外の業務)

結果

プレイング比率(単純集計)
マネジメント対象とプレイング比率のクロス集計

考察

マネジメント対象が少ないほど、プレイング比率が大きいようですね。
実際に小さなチームではメンバーと一緒にデザインしながらマネジメントをしている方が多い印象です。
そして、マネジメント対象人数が多くなってくると徐々にマネジメントのみに集中していく様子が想像できます。

4. マネジメントで大変なことはなんですか?

マネジメントって大変そうとよく言われますが、いったい何が大変なのでしょうか。

結果

マネジメントで大変なことはなんですか?
(最大3つまで選択可)

考察

「メンバーにあった役割や機会提供が難しい」が最多の73.3%でした。
成長している組織なので機会は次々に現れます。メンバーも増える中でそれらをいかにマッチさせるか。私も本当に頭を悩ませています。

一方、少なかった回答は「期待値や目標水準が高い」と「悩みや課題を打ち明けづらい」でした。

実際に期待値や目標水準はとても高いのですが…それが大変ではないなら皆さんメンタル強者なのでしょうか。

おそらく違います。
マネーフォワードではマネジメント研修などを通して、お互いが助け合うマネジメントを大事にしています。
大変なことはマネージャー同士でサポートし合いますし、メンバーにもオープンな方が多いです。
後者の「悩みや課題を打ち明けづらい」の回答が低いことがそれを表していると思います。

コメント

大変なことについて、いただいたコメントも掲載します。
より具体的に伝わってきます。

施策を講じるの当たって、関連組織の構造によっては確認プロセスが3回に渡るようなことがあるので、そのような組織構造の中でも意思決定のスピードを落とさず実行することが難しいと感じます

大変なことは、ミーティングが増えて時間が埋まってしまうことです。このことを辻さん(自分よりも忙しい人)(弊社代表)に相談することがあるのですが、自分の役割の分割と権限委譲が大切だよね、という結論に至ります。役割の分割には自分の仕事の仕組み化が必要だし、権限委譲にはサクセッサーの育成が必要。自分がいなくても成立する状態がつくれるかがマネジメントとして大切なのだと思います。どうしても忙しいと嘆きがちですが、そんな時こそ自分の足りていない部分を見つめ直すようにしています。


マネジメント研修や助け合うマネジメントについては、アドベントカレンダー7日目のマツコさんの記事をぜひご覧ください。

5. マネジメントのやりがいはなんですか?

最後の設問です。
果たしてマネジメントのやりがいとは何なのでしょうか。

結果

マネジメントのやりがい

考察

「視野が広がる」「メンバーの成長・活躍が嬉しい」が73.3%でもっとも多く、次いで「チームづくりや組織デザインに挑戦しやすい」でした。
自分自身の成長のみならず、メンバーの成長や活躍がやりがいになっているようです。

それぞれの回答に熱い思いが込められています。
ぜひ以下のコメントをご覧ください。

コメント

可能な限り記載します。

自分は、スポーツで言うところの監督をしてるように思っている。組織づくりは、戦術を考える力を養うことにも繋がると思う。

人と組織について考えることはとても複雑に情報が絡み合って難しいけど、人がすべき仕事の一つであると思うし、意義があると思う。
少しの時間でピンポイントに調整を入れたものが、どんどんスケールしていく状態になったときにやりがいを感じる。

以前、メンバーの一人に「セルジオさんがCDOになってから仕事がしやすくなりました」と言われたことがあります。普段、直接仕事をしていないメンバーで、私の仕事についてあまり詳しくないであろうにも関わらず、そう言ってもらえたことを嬉しく思っています。マネジメントは長期目線で動く仕事なので、短期的には喜びよりも、大変なことが多いかもしれません。しかし、そうやって一人一人のデザイナーが活躍する環境をつくることができれば、アウトプットは向上するし、ユーザーに届けられる価値も最大化するはず。自分一人で動くよりも大きなものを届けられるし、それをたくさんの仲間と喜べる、素敵な仕事だと思っています。

長く一緒にいるメンバーが活躍する場面はいつも嬉しいです
メンバー自身がモチベーションや成長を感じて意欲的に取り組む姿や悩みがある時に相談されそれが建設的なアプローチを求めているとき(ただの愚痴じゃないとき)チームが上手く回っていると感じます

メンバーが働きやすい体制・環境をつくり、協力し合えるチームにできること

メンバーが成長・活躍している姿を見るとやはり嬉しいです。MVPやカルチャーヒーローを取った時も嬉しいですね。
以前、メンバーの一年間の振り返りをデザイナーランチで聞いた時に(成長は自身のポテンシャルもあると思いますが)とっても嬉しい気持ちで聞いていたことを思い出しました。

メンバーやチームのやれる事が増えて、周囲から頼られ、メンバーも活き活きと活躍しているのを見る時が1番嬉しいです。その積み重ねで高みを目指せるというのが醍醐味でしょうか。
チームとしての一体感が出てきたり、メンバーが成長したりすると嬉しい

リーダーになる以前からチームとしてどう強くなっていくかという事に強い関心を持ち、実際に行動していたので、それが業務としてできるということにとてもやりがいを感じます。私がリーダーになったのも、おそらくそういう動きを見てくれていたからだと思います。役割に関わらずやりたい事に挑める、さらにそれを見て会社が引き上げてくれる、というところにマネーフォワードの強さを感じます。

仮説を立てて実施した施策(例えば、タスクレビュー会)で自律性が成長してると感じた時。
マネジメントは言い換えたら組織デザインの仮説と検証なので、これもデザインだなと思える所はやりがい。

マネーフォワードで得られる組織デザインの機会

マネーフォワードのデザインマネージャの仕事は多岐にわたります。
メンバーの成長支援から組織の方針決め、組織間の調整ごとまで様々です。

そのような中で、ほぼすべてのマネージャーがメンバーと向き合い組織を強くすることに挑戦し、そこにやりがいを感じていました。

大変なことはもちろんたくさんありますが、メンバーが成果を出したとき、それを組織の取り組みで後押しできたとき、私自身もやりがいを感じます。

マネーフォワードでは組織づくりに関する職種として「デザインマネージャー」と「組織デザイナー」を採用しています。

興味がある方はぜひお問い合わせください!


組織デザイナーに関心がある方はぜひこちらの記事もご覧ください。

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BXデザイナーのShogo Sakagamiさんによる「toB領域の顧客理解について」の記事です。
乞うご期待!

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