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骨髄ドナーになった話③(最終同意面談と採取前健康診断、自己血採血)


前回までの話はこちら

最終的なドナーに決定してからは、より一層健康管理に気を遣いました。
普段より食事のバランスや睡眠時間に気をつけたり、まだ感染症が流行していたのでマスク着用やうがい手洗い、消毒なども徹底しました。
最終同意面談には夫の同意が必要でしたが、心配はしつつも賛成してくれ、白血病が寛解した父も応援してくれました。


1.最終同意面談(骨髄採取30日前)

私の場合は、確認検査から採取までずっと同じ病院でした。夫と2人で血液内科受付へ行くと、骨髄バンクのコーディネーターさんが待っていました。
診察室では今回の採取担当調整医師と初めて会いました。診察室には私と夫、医師と骨髄バンクのコーディネーターさんの他に、移植コーディネーターさんとその見習いさんや看護士さんなど数人いました。
そこで医師から直接詳しい説明を受けるのですが、これがめちゃくちゃ分かりやすい。
このときに服用薬について尋ねられ、鎮痛剤と花粉症の薬は入院まで飲めるけど低用量ピルは中断するように言われました。
説明の後、色々な書類に夫と署名捺印し、最終同意面談は終わりました。

2.採取前健康診断(骨髄採取30日前)

最終面談が終わると採取前健康診断です。
確認検査よりも項目が多く、病院内をウロウロ。
①血液検査
②血圧
③尿検査
④胸部レントゲン
⑤心電図
⑥呼吸機能検査

これだけの検査を受けるのですが、呼吸機能検査だけは今まで受けたことがありませんでした。
看護士さんが見本をみせてくれて、やってみるもののなかなか要領が掴めないのと、果たして基準を超えてるのか?やり方はあってるのか??よく分からないまま終わりました。

すべての検査を終えて、結果が出たので再度診察室へ。
すると医師から
「基準を満たさない項目がありました」
と告げられ、診察室内がめちゃくちゃ重たい空気に……
ヘモグロビンか??と思っていたのですが、ひっかかったのは血液検査のクレアニチン値と、呼吸機能検査。
呼吸機能検査の1秒率という、一番大事な項目があとほんの少し足りなかったのです。
この日は、検査の結果異常がなければ一回目の自己血保存もするつもりでしたが、4日後の再検査結果待ちになりました。
クレアニチンは水分をとれば少しは改善するかも、と医師に言われたので、再検査の日まで水分を積極的に摂り、あとは気管支を広げる呼吸法みたいなものをマスクの下で密かに行いました。

そしていよいよ再検査。
骨髄バンクのコーディネーターさんも、心配してついてきてくれました。
呼吸機能検査でひっかかると基準以下なのが数字で残るし、麻酔科の医師のGOサインがまず出ないので採取は無理とのこと。
麻酔科の先生ってわりと権力(?)あるんですよ!とコーディネーターさんが話していました。
血液検査と呼吸機能検査のみを受け、結果は基準値をクリア!
自己血採血へと向かいました。

3.自己血採血(骨髄採取26日前、7日前)

骨髄採取の際、血液も一緒に取られるため、貧血にならないように予め自分の血液を採取・保存して、手術中に自己血輸血を行います。
私の場合は合計600mlの血液を保存しておくことになり、一回目は400ml、2回目は200mlとることになりました。
びっくりしたのは採血するのが医師であること。
看護士さんじゃないのね……と驚きました。
献血では400mlが上限のところ、自己血保存は最大800mlとるので、人によっては鉄剤が処方されます。
私も鉄剤を処方されて入院前まで服用しました。
入院前までは体調管理を徹底しながら、初めての入院に備えて色々準備しました。
初めての入院にドキドキする気持ちと、いよいよだな……という気持ちでした。

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