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骨髄ドナーになった話 ② (確認検査)

骨髄ドナーとして骨髄提供した体験を何回かに分けて書いています。
適合通知がくるまでの話はこちら。

確認検査(骨髄採取103日前)

事前にコーディネーターさんと打ち合わせた日時に病院の血液内科受付へ行くと、ハンドブックを手にした女性が待っていました。
声をかけると担当コーディネーターさんとのことで、ご挨拶もそこそこに面談室へ。
そこでは当日の交通費を受け取り、ハンドブックに基づいて骨髄提供についての説明を受けます。
ハンドブック以外の資料なども使用して分かりやすく教えていただきました。
また、居住地によっては助成金が出たり、加入している医療保険によっては保険金が支払われることも説明されました。
実は、骨髄バンクに登録した時に助成金のことを知り、3年前にも1度調べたことがありました。
そのときは私の住む所は助成金の仕組みが整っておらず、がっかりしたのですが(そりゃ、ボランティアとはいえお金はもらえるなら欲しい……)、適合通知が来た時にもう一度調べてみたら、少し前に助成金が出るようになっていました!
そして加入している医療保険からも入院保障が出ることが判明。良かった。
また、ドナーとなって入院する場合、都合の悪い日程はあるか聞かれました。
実は観劇の予定がいくつか入っており、ただの趣味と言えばそれまでなのですが、できれば避けてもらいたいくらいのニュアンスで伝えたところ、コーディネーターさんは快く、かなり細かく日程について質問してくれました。
この時点で都合の悪い日程などは遠慮せず伝えた方がいいです。
説明を受けたら、確認検査です。

実はWeb問診の時に最新の健康診断結果を添付していたのですが、1年以内に受けた血液検査でヘモグロビン値が基準以下だったので「確認検査で同じ項目が基準以下だと再検査無しで今回はドナー不適合となります」と言われていました。
それを聞いてから小松菜やレバーなど、鉄分豊富なものを意識して食べていたのですがどうなるやら……
まずは血液内科の医師の問診です。
健康状態についていくつか質問に答えたあと、腕の血管を見てもらいました。
骨髄提供の方法には2種類あり、全身麻酔で腰に針をさして骨髄液を取り出す骨髄採取と、成分献血のような感じで腕の血管から造血幹細胞を取り出す末梢血幹細胞採取があります。
私、採血はいつも問題なくできるけど献血になるとたまに針が上手くささらなくて、もしや血管細いのかなと思っていました。
医師曰く「うーん、迷うところだけどできない細さでもないし、どっちの採取方法でも大丈夫ですね」
少しでも可能性は多い方がいいのだろうと思っていたのでホッとしました。
気になっていた膝裏の血管についても問題ないとの判断でした。
そのあとはコーディネーターさんと一緒に血液検査と尿検査とまわって終わり。

数日後、確認検査を受けた旨の証明書が送られてきました。
これはもし実際にドナーとなり、助成金を受け取る際に必要となる書類なので大事に保管します。
勤め先によってはドナー休暇申請の際も必要だと思います。
この先、病院へ行く度にこの証明書が発行されます。

約1週間後に確認検査の結果、ドナーとして問題がないとの結果が送付されてきました。
心配していたヘモグロビン値は思ったより高く、職場近くのローソンのレバニラ(苦手……)を買い占めた甲斐がありました。

そしてその2週間後、コーディネーターさんから、最終的なドナーとして選ばれましたと連絡がありました。
採取スケジュールは、もちろん患者さん側優先ではあると思いますが、私の観劇日程を最大限考慮してくださったようでした。

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