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ラジオ#2 花畑・般若・悟り…あなたは今どれ?たらちねの産後のステージ変遷

ーーたらちねラジオ。この番組は、多くの夫婦が産後・子育て期に仲が悪くなってしまう問題を、「産後の夫婦問題研究家・たらちね」が自身の経験と長年の研究をもとに解明しようと挑む番組です。ーー

第2回の放送に遊びに来てくださったあなた、ありがとうございます!
前回、初めての放送だったんですけれども、めっちゃ緊張してて、言い淀みが多くて聞きづらかったですよね。
しかも、真ん中辺で息子の誕生日の話の時に思いきり、キシクモとか言ってるんですけど、あれは奇しくもと書いてクシクモが正解ですね。はい、恥ずかしい限りです。子供生まれるまで東京で長年編集者やってて、一応言葉に関わってきたつもりなんですけどね、こういうミスをするわけですよ。
(他にも、市井(しせい)の人をイチイの人とか、フィーチャーをフューチャーって言うとか、造詣(ぞうけい)が深いをゾウシが深いって言うとかね。絶対これ間違っちゃダメって思うと言っちゃうことがあるんですよね…。)ははは。

前回は、勝手に想いを語って、勝手に泣いて、最後にハグしてきて、ドン引きだった人もいるんじゃないでしょうか(笑)。
カチュー(渦中)のママたちへの想いや、その後、傷が癒えてないママたちへの想い、あとパパへの想いを語らせてもらいました。
(中には子供も小学生・中学生だし、もう自分としては落ち着いた気持ちで過ごしてるから、このラジオの対象外かなと思った人もいるかもしれないですけど、多分そんなことないかなーと思うので、ぜひあと2回聞いてみてください。いろんなお話させていただきたいと思います。)

今日は、私がどんな産後を過ごしてきて、どこまで落ちて、どこまで這い上がったかみたいなお話を、ステージ分けしてお話してみたいと思います。
今聞いてくださっているあなたが、産後どんな風だったかに照らし合わせてみたり、今どれに近いかなって感じで聞いていただければと思います。多分ね、多くの方が「たらちねよりはマシだな…」と思ってもらえるんじゃないかなと思っています。
はい、ではお話ししていきますね。

幸せなお花畑がいつの間にか…

まず前提として、私はアラフォー・30代後半の高齢出産で、仕事を辞めて子供に向き合うと決めて、ほぼワンオペって状況でした。

出産前(特に妊娠後期)はね、本当に幸せで、「お花畑」みたいでした。夫婦も結構ラブラブでやってたんですけど、出産を機に不安定になるわけです。
これはホルモンのせいなんですけどね、自信がなくなったり、泣いたり。
それと同時に夫もめちゃくちゃ忙しくなって(コロナの前だったので)毎日深夜帰りみたいな感じになってしまったわけです。

そうすると、どんどん夫婦の仲が悪くなっていって、「般若期」に入るんです。マッド期と言ってもいい、とにかく怒っててバトルを繰り返す時期でした。話し合えば話し合うほどどんどん嫌いになっていく感じでね。

なんかもう、般若のようにいつも怒ってる。子供のこと以外は「基本不機嫌」みたいな。自分のことも嫌いで鏡も見たくないし、夫が言うことは全部ムカつくし。
夫には、はあ?って冷たく言ったり、なんでそこにそれ置くの!?なんでできないの!?みたいにいちいちキレて、オラオラしてました。

例えば夫からメッセが来るじゃないですか、今日遅くなるとか。そういうとき心の中で「Fワード=ピーなワード」で返してたり。超怖かったですね。

ですから夫も、仕事で苦労してた時代でもありました。それはそうだよなって思うわけですよ。だって毎日私から強烈な怨念を飛ばしているんですから。カンカンカンって藁人形打ってるようなもんですから。体調とか仕事とかうまくいかなくなっていくのは自然なことだよなと。今思えばですけどね。

心も顔も固まった「岩」の時代

それを繰り返していくとどうなるか。私は「岩妻時代」に入るわけなんです。氷河期と言ってもいい、「無」の状態。氷で閉ざされたような世界。
岩妻に関してはね、いろいろ言いたいことはあるんですが、どうなっちゃうかっていうと、もう「絶望」の二字ですね。感情も表情もなくなっちゃって、諦めて絶望して一人の世界、みたいな。

夫が何か言ってもピクッて口角を動かして苦笑いするだけ。「もう、あなたのことは、絶望しています」みたいな感じですね。
本当に厳しい時代で、あれはほっとくと病気か鬱になってたなって思うし、いや、半分鬱だったんでしょうね、あの時代は。
もしこういう人がいたら、みんなで全力で抱きしめてあげないといけない。レスキューですね。(その頃書いた怨念ポエムがあるんで、noteのマガジンの方に載せときます。恐ろしいポエムですが…。)

それで、また般若時代になり、バトルになり、最初の般若から3年半ぐらい経って、一旦収束と言いますか、解決しよう、仲直りしようっていう時が来んですけど、それまでは「リングに上がり続ける」っていう表現をしてるんですけど、二人でボロボロになって闘い続けました。

夫ももう疲れ切ってるのに、私が般若の顔で待ってて話し合いを挑むわけですよ。(泣きながら訴えたり罵り合ったりそれはもうひどい状態で…)最後は決まって夫が「もう勘弁してくれ」って寝室に行っちゃって、私がキーって発狂して壁になんか投げる、みたいな。。

バトルを繰り返しながら、もがいてもがいてもがいて、同時に、セミナーに行ってみたり、本読んだり、友達に相談したりしながら、でもこれといった解決策が私の場合は得られずに、二人でリングに上がり続けて傷だらけになって、で、もう仲直りしようみたいな感じ(和平条約というか停戦というか)になったのでした。(マジで疲れた・・・)

和平条約締結後、本当の和平まで2年かかる

そこから、前回もちょっと言った「鎮魂期」に入るわけなんですけれども、その時にちょっと「折り合い期」に入りかけるんですよ。
これは、ちゃんと鎮魂しきれず、悟りと言いますか、こんなもんでしゃーないかーって妥協しようとしている時期。

本当の理想の状態ではないんだけど、まだ熱いマグマの固まったものが残ってるんだけど、愛情も信頼も完全には帰ってきてないんだけど、まあしんどいからこの辺でいいか、みたいな折り合いをつけようとしてたんです。

が、やっぱ諦めない。しつこい女・たらちね
このしつこい女がですね、どうしても「これだ!」って状態まで行きたくて、愛と信頼を取り戻したくて、ユリアー!てな感じで、根性で頑張り続けるわけですよ。
その結果、2年かかるわけなんですけど。。

あれは忘れもしない、沖縄に行って(鎮魂旅行と呼んでいます)、ハートロックみたいなのを早朝、子供を寝かしたまま2人で見に行ってですね、そこで急にパーって、魂が癒されて浄化していきまして。「勝訴!」みたいな感じで心の中で「鎮魂宣言!」という紙が出まして。
夫に一言、「鎮魂しました」って言ったんですけど、もう夫はもう膝から崩れ落ちそうに、よかったーって言ってましたね。疲れたーみたいな感じで。

鎮魂期は、自分のことに向き合うっていうことと、2人でとことん話すっていうこと、あと旅行して刺激を与えたり、環境を変えてみたり、家出したり、自分の仕事も始めてみようと頑張ったり、自分のためにもがく時代が鎮魂期でしたね。
で、晴れて鎮魂宣言が出まして、息子たち6歳4歳のとき、関東から地方にも引っ越しまして、幸せな時代に入ります。「新・大好きステージ」の始まりです。

「大好き」ってダメかしら?

大好き時代って言うとね、なんか夫も周りの友人もちょっと違和感があるらしいです。大好きって言葉が、歯が浮く感じがして嫌みたいですね。
皆さんはどうですか? 「ちょっと大好きとは違うんだよなー」って思う人もいると思うんですけど、「新・」大好き時代ですから。昔の恋人の時の大好きとはちょっと違うんですよ。

どんな感じかなって考えてみたんですけど、
「子供だけじゃなく、夫からも愛情っていう栄養をもらえている感覚」だったりとか、「相手がすごく辛い時には抱きしめてあげられるような感覚」だったり、「子供と同じとかそれ以上に行動や想いがあるって感覚」ですかね。

例えば、息子に「僕のこと大好き?」って聞かれたら、「だーい好き!」って言えるじゃないですか。で、「じゃあパパのことも好き?」って聞かれたら、「ウッ…」てなるのか、「大好きよ!」って言えるかっていう感じですかね。今の私はね、大好きって言えると思っていて。
鎮魂期とか折合い期と比べると、ベースが冷めてるか、それともベースが愛してるとか素敵だなーって思ってるか、みたいな違いなんですよね。

で、たぶん皆さん「どうやったら、折り合いとか鎮魂から、新大好きステージに行ったの?」って気になりますよね。これはまた別途しっかりとお話ししていきますけど、キーワードとしては「ゆるし」がそこであったってことですね。
ゆるしって、罪人とかが放免になる恩赦の「赦」ですね。赦すって字です。赦しがあると本当の癒しがある。。。。ちょっと詳しくはまたしっかり話しますけど、そんな感じのステージ変遷がございまして、今、新・大好き時代を生きている(大好きで通そうとしてる…笑)わけです。

あなたはどのステージにいる?

皆さんね、自分のステージ感覚もあると思うし、今、私が喋ったものに全く当てはまらない、違う感覚、違うワーディングがご自分の中にあったり、湧いてきた人もいると思うんです。本当にそれぞれの形で大丈夫なんですよ。

もし今、折り合い組でね、別にいいんです、もう波風立てたくないんですっていう人もいるかもしれないですけど、要は、あなたの産後に決着をつけて、私たちの2人の形はこれだねって納得できる関係性を作れたら最高だなというふうに思うんです。
なので、これをちょっと考えるきっかけにしてもらって、でもこのラジオでは、その新・大好きステージをなんとなくみんなで、なんとなくじゃないのかな、厳然となのかな、目指していけたらいいなというふうに思っているわけです。

ちなみにこの番組、YouTubeでも音声で出していきたいと思っていて、そこではコメントとか質問とか書いていただきたくて、(将来的には聴いてくださる人が増えて)みんなで励まし合ったり、部活みたいにワイワイできたらいいなというふうに夢見てるんです。
今回、自分はこれでしたって、チーム般若の人、岩妻の人、チーム折り合いの人、チーム鎮魂の人みたいな感じでね、表明してもらうのも楽しいなと思いますし、別の名前を表明していただいてもいいし。
もしチーム岩がいたらね、全力でみんなで励ましましょう。

変にカテゴライズしたいわけではないんです。でもやっぱり「客観視すること」とか、「モヤモヤに名前をつけていくこと」って大事だと思うんで。
パパたちの大好物な言い方をするとメタ認知ですけど、これも、解決の一つの処方箋かなと思います。そんな感じで、今回は私のステージを紹介してみました。

ではでは恒例のエアーハグでお別れいたしましょう。
子育て、お仕事、家事、今日も頑張っているあなたに。愛と尊敬のハグを送らせてください。いきますよ。
(ぎゅー。今日も頑張ってる。大丈夫だよ。すごいすごいすごい。ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ!)
と、いうことで、今日も熱苦しく終わります。
また聞いてくださったら嬉しいです。応援してます。
じゃあね。またね。


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