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去年、一番おもしろかった本。【遺伝子・シッダールタ・ムカジー】クレイグベンター氏がまじですごい。

読もうと思った理由

ビルゲイツのおすすめ本で紹介されていたから。まぁ、といっても、他のおすすめ本は読んでないから、それだけが理由にはならないんだけれど。


生物学、遺伝子、タンパク質。その辺に興味がでてきたなかで、この本に出会った。

読んだ感想・自分の変化

遺伝子、タンパク質、「病気」や「治療」について。もっと知りたくなった。とにかく、めちゃくちゃ面白い。

専門知識がなくても


・親はいかにして子に情報を伝えるのか
・生物は何世代も経るあいだにいかにして自らの特徴についての情報を変化させるのか?
・人種による、生物学的な差はあるのか
・遺伝子はどこに存在するのか

こういう【重要な問い】に対して、【誰がどのように、答えを出していったか。】という物語仕立てになっていて。ぐいぐい引き込まれた。とても面白かった。

個人的に一番好きだったのは、ヒトゲノム解析のところ。「どのチームが一番早く解析をするのか」というところがねぇ。

ワトソンは呆れた。ベンターの「遺伝子断片」戦略は確かに、より迅速で、よりコストがかからない方法ではあったが、いかにもいいかげんで、不完全な戦略に思えたからだ。その方法では、ゲノムの断片的な情報しかわからないではないか。その後、異例の展開があり、対立はいっそう深まった。(遺伝子(下)p84)

この辺の人間関係含めて、超面白い。ネットフリックスで見れる、アメリカの長編テレビドラマみたいな感じ。

ちなみに、登場しているワトソンはDNAの二重らせんでノーベル賞をもらっている有名な科学者で。ベンターは異端児と見なされている、ベトナム戦争帰りの元軍人の科学者で。

結果から言えば、そのワトソンに嫌われていて、「そんなやり方じゃ、ミスしてうまくいくはずないわ!!」とdisられていたクレイグ・ベンターがヒトゲノムの解析に成功したんだけど。その辺のくだりが超面白いので、読んでほしい。

あと、ベンターの異端児っぷりは今でも変わらなく。



遺伝子の著書のツイッターで、「クレイグベンターはmaverick(異端者)」と、いまだに書かれていて、笑った。ちなみに、ベンターがベトナムからきたというのは、ベトナム戦争に参加していた元軍人という経歴からの話だと思う。

いまだに、異端児と言われているのは、型破りな方法で、ヒトゲノムの発見から20年以上経った2010年代に、また、とあることで、世界で唯一のことに成功したのが、クレイグベンターのチームだからで。その話は次回の本とともに紹介しようと思います。

クレイグベンター、敵も多いぽいけど、まじすごい人。

ちなみに、シッタールダムカジーも、クレイグベンターもTEDTALKSでスピーチしていて。

日本語字幕もあるから、これも、おすすめ。

とりあえず、気になった人はTEDで検索すると結構な確率ででてくるから、本当いいアプリだなーと思います。

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花の色を決めているのも、遺伝子。対立遺伝子が混ざると、同じ、茎に異なる色が咲いたりするんだよねー。と、世界を見るための解像度があがりました。



次に読もうと思った本。遺伝子に関しての最先端の本。

ざっくりと、遺伝子学に関する、歴史と人類学がわかったので、最先端医療を知りたい。


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