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世界一周はこんな感じだった。

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2005年から2007年にかけて、会社をやめて海外長期旅行に出かけたときの顛末です。
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2015年5月の記事一覧

021 国境を越えて生活するって、意外と簡単なんだなと思う(ベルリン)

ロンドンから、空路ベルリンへ飛ぶ。クリスマスから年末にかけては、知人に会うためにヨーロッパ各地をあちこち移動する予定だ。

知人といっても、語学学校で知り合った人がメイン。クリスマスや新年を1人で過ごすのは寂しいんじゃないかと思ったので、いろいろお邪魔することにした。これだけでも語学学校に行ったかいがあったというものだ。

雨のベルリンは、いかにも東ドイツな雰囲気。落書きや張り紙がたくさんあって、

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020 レコードショップには、坊主頭に黒メガネの人が必ずいる(スコットランド・イングランド)

北アイルランドから船で海を渡り、ブリテン島の北部、スコットランドに向かう。

出国するときにパスポートを入念にチェックされ、「北アイルランドで誰かに会ったか?」とか執拗に質問された。ヨーロッパ人はフリーパス。ほら、あの人のほうが絶対人相悪いって、と思う人が次々と横を通り抜けていく。

船とバスを乗り継いで、スコットランドの都市グラスゴーに到着。

宿にチェックインすると、なぜか女性用の部屋に入れ

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019 急に労働をしたい欲求が湧いてきたけれど(北アイルランド)

1ヶ月過ごしたアイルランドのコークから、北アイルランドの首都ベルファストにやってきた。北アイルランドは英国領である。途中、バスで国境を越えたはずだけど、特に検問などもなかった。

バスターミナルで韓国人の男の子と知り合う。彼はロンドンの語学学校で、英語を勉強しているのだそうだ。旅行もよくして、これまでにヨーロッパの国はほぼ制覇したと言う。ちょっと嫉妬。が、彼はアイスランドとロシアには行ったことがな

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018 ジンジャーティーを注文してカフェラテが出てくる(コーク)

週末を使って日本人の学校仲間たちと小旅行に出かける。バスを乗り継いでDoolinという村に向かった。アイリッシュ音楽の発祥の地と言われている場所だ。

途中、留学でアイルランドに来ているという日本人と出会う。Kくんというその大学生の彼もDoolinに行く途中だというので、一緒に行くことにする。

Doolinに着いたころにはもう薄暗くなっていたが、月が明るくて昼間のよう。広い空に浮かぶ星も綺麗で、

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017 モンゴル人に髪を切ってもらう(コーク)

ダブリンからコークという街へ列車で移動する。コークはアイルランドで2番目に大きい街だ。明日から2週間、英語の語学学校に通うことにしている。初めてのホームステイ。

列車に乗る前に、ホームステイ先に電話をしなければならなかったのだけど、掛け方が分からず手間取る。電話では英語がなんとか通じて安堵した。

車窓はひたすら緑が続く。3時間列車に乗ってコークに着いた。車で迎えに来てくれていたホームステイ先の

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