クレしんほとんど観てないけど「謎メキ!花の天かす学園」を観た

*今までクレしん映画もテレビも原作もほとんど見たことがない人間が書いた感想です。
ネタバレ少々。


2021年夏に公開されたクレヨンしんちゃんの映画「謎メキ!花の天かす学園」を観た。

あらすじは省くとして、ざっくり説明するとこれは "エリート" という数値で生徒を評価する「天かす学園」に、しんのすけ、風間くん、ボーちゃん、マサオくん、ねねちゃんが一週間のお泊まり体験入学をするというお話。

冒頭、天かす学園に向かうバスの中で、ねねちゃんが
「これから青春(曰く、甘酸っぱい恋、熱い友情、抱えきれない夢、人生で一番キラキラな時)をしに行く」
と言うのだが、たしかにこの映画には、恋、友情、夢、悩み、秘密、友達とのすれ違いや他人からの評価や規制、その中で膨らむ自意識、挫折、無駄な順位付け等の、”青春に含まれる要素” が全部あった。
そこに「推理もの」の要素がプラスされてるとなれば、そりゃたしかに「青春学園ミステリー」と銘打つよねと納得するしかない。



観ていて私の心に浮かんだことを連ねてみる。

・まず、小さい子が二人もいるのに、しんちゃんち片付いててすごい。

・大きな時計台の歯車の映像が印象的な作りだけど、エリート:社会の歯車みたいなイメージかな?
乱歩好きには時計台のミステリーはワクワクするね。

・「お尻を吸う吸ケツ鬼」というのが出てくるんだけど、その「お尻を吸う」ってのは肉のことなのか穴のことなのかどっち?と思ったら、全体のことだったね。

・マサオくん、正面から見たときの鼻がこうなのはわかるけど、横向いたときこうなのはどうなの?↓



・風間くんが途中でバカになっちゃうんだけど、バカになるとみんなバカ田大学出身みたいになるのね。
そして、バカになったときの風間くん見てると、二枚目俳優の人が色々経てバラエティでおかしなことになってるのを見たときと同じ気持ちになるね。無茶な不倫がバレたのかな?

・エリート点が低い子にも、バカになった子にも、ちゃんと居場所があって安心したよ。

・ボーちゃんかっこよかった。
あたしもボーちゃん好き。

・毎昼カニ食べてるけど、カニは多くて月3までじゃない?
飽きない?
加熱しただけのカニはご飯のおかずにならなくない?
酒しか無理じゃない?

・全体に、自分達の世代より前のアニメ(ど根性ガエルとか)みたいな画面で好き。

・風間くんは賢いから、先のこととか、人のこととか、たくさん考えちゃうよね。

頭が良いと、答えが無限に増えていくし、予想と心配が次々組合わさって、悩みがつきないんだ。
でも、考えることは無駄じゃないし、間違えても無駄じゃないし、考えて考えて作り上げたものがそのうち自分のなかにたくさんの引き出しを作ってくれると思う。

風間くんみたいに考えて、時々考えすぎて間違うのは、間違ったやり方じゃない。
しんちゃんみたいに真っ直ぐ見て、真っ直ぐ受け止めて、素直に動くのも間違いじゃないし、気にしてないだけでしんちゃんも間違うもんね。
どっちみち間違うんなら、一緒じゃんね。

どっちのタイプだったとしても、自分の性質と仲良くなって、得意なやり方で自分の人生を乗りきればいいだけで、どっちが良いも、どっちが偉いもないと思う。

いつもしんちゃんが最後に正しい答えを言えるのは、「主役だから」じゃないかな。
現実社会では、半々くらいだと思うよ。


で、ラスト。
・謎解きの答えの感じが「ちょうどいいわー」てなった。


過去に2本ほどクレしん映画を観たと思う。
なんだっけ?後に草彅くんがリメイクしたやつと、ヤスケンさんが出てたやつ。
それに比べるとかなり軽くて明るい映画だった。
楽しかった。

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