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過剰すぎる自意識は、滅多打ちのハンマーで潰した方がいい

人間ていうか、生き物ってのは、自分の目でしか見れないし自分の脳でしか考えられないから、世界の全てが”自分”なわけだ。
危険な目にあって痛いのも、困るのも、死ぬかもしれないのも自分。
だから、この世で自分の身に起きることが最も大事で、最重要事項で、大ニュースなわけ。

今日こんな事したとか、明日こんなことしないといけないとかで、めちゃくちゃ心が動く。

でも、それはこの世の生き物全部がそうなんだよね。

隣の人も、向かいの人も、遠くのあの人も「自分のことが1番気になるし、1番だいじ」なわけ。
あなたよりも。

あなたが髪を切ったことよりも、自分がいつ髪を切るかに興味があるし、あなたの今日の顔の浮腫みより、今日の自分の服の質感の方が気になる。
全員がそう。

そんな中で生きてるのに、それでも自分のことに他人が興味持って当たり前だと思ってるからズレるし、思った反応が貰えなくて苦しむ。
友達でも、家族でも、恋人でもそう。

この世のみんなが「私は」「僕は」「俺は」て思って生きてるんだから、よっぽど相手に利益がないと「あなたは」とはならないよね。
その利益ってのは、例えば、面白いとか、楽しいとか、好きとか、下心的なものとか、楽になるとかっていう相手が求めてるもの。
結局はその人が「自分が満たされた」と思うことを与えてるから、求められるんだけどね。

良い意味でも、悪い意味でも、他人は自分に興味無い。
害を与えない限りは、どうでもいいと思われてるのが普通。

昨日なに言ったとか、こないだの失敗とか、褒められたことも叱られたことも、ほとんど覚えてない。
それが重要で、一生覚えてるのは、自分くらい。
それか、自分がよっぽど嫌な思いをさせた人か、喜ばせたくらい。

あたしの好きなマヤ アンジェロウって人の言葉で

「人はあなたが何をしたかではなく、あなたがその人をどんな気持ちにさせたかを覚えている」

てのがある。
つまり、自分がどんなに踊ってても転んでても何してても他人はそこまで気にしないし、覚えてない。でも、良くも悪くも何かを与えたら、それで相手の心が動いたら、それは記憶に残るって事。

無駄に自意識を持って「どう思われるんだろう」「なんて言われるんだろう」と考えて、無難にみんなと同じことをしてみたり、必死に隠れ蓑かぶってじっとしてるのって意味ないよね。
だってそんな事しなくても、誰もなんにも思ってないし、忘れるし、見てないから。

好きな人に自分のいい所をアピールしようとして、頭良いとことか仕事の成果とか得意なことの話とかしても、そんなに見て貰えないかもしれない。
けど、「良い気分になってもらおう」と考えて動いたら何か変わるかもね。

スパイにまでならなくても、目立ちたくなきゃその場所にふさわしい格好で普通にしてれば誰も気にしないだろう。

相手に何も与えてないのに好きになっては貰えない。

話を聞いて欲しいなら、何か与えられるように工夫したら聞いてもらえるかもしれない。

みんながみんな自分が1番気になるんなら、相手の話を楽しそうに聞いたら喜んでもらえるかもしれない。

強すぎる自意識を持ってて得することなんか何も無いから、ハンマーで滅多打ちにして丸めて小さくしてポケットにでも入れといて、時々1人のときに広げて眺めるくらいでいいと思う。

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