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#小説
さっきまで一緒にいました【短編ホラー小説】
数年前の出来事です。
当時、私は大阪から電車で2時間半ほどのところにある海辺の田舎町に住んでいました。
夕日の美しいことと、温泉宿と海産物しか名物のない、小さな町です。
あれは8月末の暑い日のことでした。
昼の3時ごろだったと思います。
仕事を終えた私は、駅から家に向かって一人で歩いていました。
駅前のエリアを抜けてしばらく歩いていくと、古くて大きな蔵が建ち並ぶ場所に入ります。そこら一帯は日陰
数年前の出来事です。
当時、私は大阪から電車で2時間半ほどのところにある海辺の田舎町に住んでいました。
夕日の美しいことと、温泉宿と海産物しか名物のない、小さな町です。
あれは8月末の暑い日のことでした。
昼の3時ごろだったと思います。
仕事を終えた私は、駅から家に向かって一人で歩いていました。
駅前のエリアを抜けてしばらく歩いていくと、古くて大きな蔵が建ち並ぶ場所に入ります。そこら一帯は日陰