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はなうた図工室を1年続けてみて思うこと。

はなうた図工室、というアートを通じた、支援者支援のための対話の場づくりの活動を始めてそろそろ1年。

場づくりも対話もヒューマンセンタードだから、結局は実践知の積み上げ、積み重ねによるところがすごく大きい。

1年継続してみて『イマ』感じていることとかの備忘録。

過去のはなしはこちら。


継続は力なり

ひとつには、コレ。
続けたからできるようになったこと、わかってきたこと、変わってきたことが、たくさん。
はなうた図工室へのイベント参加は基本無料。運営参加は会費制。
そんな中で、月1回のオンラインアートワークショップを続けて、年度末にはリアルの展示会もお声かけしてもらえて開催してみたり。

視覚優位で進むオンラインイベントと、五感をフルに使えるリアルイベントにはやっぱり大きな差があって、リアルに飢えてたんだなーって実感させられたり笑

ただなにより、活動指針として対話を軸にしたのはやっぱり大事だったな、と思う。
何か話をしなきゃならないときに、何に立ち返るか、が決まってないと、多分ブレブレにブレちゃうんだよね。

対話を真ん中に据える。
それは、単に会話をしましょうということではなくて、自分にとって居心地の良い場所、その場に集った人たちが居心地の良さを感じられる場所、そういう在り方を考えるために、対話を真ん中にしましょう、っていう。

何をしたか、ではなく、そういう気持ちを持ち続けられたこと含めて、よかったなーって思う。

支援者支援、には自分自身も含まれる

私は作業療法士で、ここ何年かは発達障害領域のこどもたちと仕事として関わることもあるし、NPO団体の協力者として関わることもあった。
そんな中で、はなうた図工室の目的とするところは、誰かのためというよりは自分のため、が強いんだなあと、最近特にヒシヒシと実感している。

運営に参加することで、
●アートを通じた
●支援者支援のための
●対話の場づくり
を軸に、
『教育や福祉における自分の葛藤を解消するための手段を得ることができる』
『医療者としてではなく、いち個人としてアートを通じて交流することができる』

これって、私にとってはすごく息がしやすくて楽なことなんだなって。

2021年5月現在、会員メンバーは、医療系が1/3、アート系が1/3、残りの1/3が教育関係者や障がい当事者。
それぞれに思うところがあって参加してくれている。
そういう中で『医療者の皮を被った自分』として思うのは、はなうた図工室の活動に参加するときは医療者でなくてもいい。
比較するのも変かもしれないけど、外部協力者として関わってきた暮らしの保健室では、結局医療者の自分、をどこかに持ってないといけない。
でも、はなうた図工室ではそうじゃなくてもいい。

それは私にとってはすごく心地がいいこと。


これから、というか、今年のこと

多様性ってなんだろう、ということを、ずっと考え続けている。

同属性、ではなく。
でも同質性の高い集団でありたい。あってほしい。

リハビリテーション領域の療法士が10人集まったって、それはただの同属性の高い10人でしかないと思っている。
私が生業にしているリハビリテーションは、ありとあらゆる領域に応用することのできる稀有な概念だと思う。
だからこそ、10人の療法士で集まるんじゃなく、1人の療法士が、越境して9人の異業種と集まることに、私は価値を感じるなあ、と。

だから、多様性ってなんだろうとか、同質性が高くありたいなとか、そういうことをここ最近はずーっとなんとなく考えてる。

この間tattva、という本をたまたま読む機会があって、その中に

1万人が1回来るのではなく、
1000人が1000回来てくれるコミュニティ

というフレーズがあって、あ、コレかな、なんて思ったりもした。

点ではなく線でつながって、
線ではなく面でひろがって、
連携ではなく連帯していけるような。

なんかそういうイメージ。


とりあえず6月以降も今年度、少しづつはなうた図工室は継続していきます(๑•̀ㅂ•́)و✧

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