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愛おしい存在

が、できた

昨年の夏頃に
公園で拾った子猫だ

もう推定で一歳を過ぎたから
「子猫」ではないのだけれども

愛おしい

とにかく彼はべらぼうに甘えん坊さんだ

帰ってきたら一目散に玄関まで迎えに来て
顔を近づけて
おかえりの鼻キスをしてくれる

この時のやや獣臭の混じった
甘ったるい匂いが好きだ

家中どこにいてもひょいっとやってきては
猫語で色々話しかけてくれる

「おはよう」と「ごはん」は
こちらの抑揚を真似して
発音することができるようになった

時々伝えたいことがあるときは
頭を手でちょんちょんちょんと叩いてくる

本当に食べちゃいたいぐらいに愛おしい

毎日抱きしめ
ご飯をあげ
遊び
いっしょに眠る

一連の行動をしていると
自分の心の奥底が
喜びでぷちぷちと
やわらかなあたたかみを帯びてくるのを感じる

きっとこれらは
私が小さかった時に得られなかったもの

喉から手が出るほどほしくて
でも滅多に手に入らなかったもの

私は今それを
この子に施すことで
自分を癒しているのかもしれない

本当にこの子が大好きだ

愛している

看取ったり看取られたり
なんてできればしたくない

叶うのなら
一緒のタイミングで
彼を抱きしめながら
今世を終えたい

それぐらいに愛している

これからもずっと

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