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芸能活動での燃え尽き症候群を回避するための3つの方法【チェックリスト有】

本記事では芸能活動での燃え尽き症候群を回避する3つの実践方法を紹介しています。チェックリストで自分の状態を確認し、こころの健康を守りましょう!

こんにちは!
芸能に特化したメンタルサポートサービス「TAP(ティーエーピー)」です。

芸能の世界で活動する俳優、アーティスト、アイドルなどのみなさんにとって、メンタルヘルスの管理はとても大切です。
特に「燃え尽き症候群(バーンアウト/Burnout)」は、芸能活動をする方にとって密接な問題です。

この記事では、「バーンアウトって何?」「芸能関係者がバーンアウトしやすい理由」「セルフチェック方法」そして「3つの予防策」について詳しく解説していきます👆



バーンアウト(燃え尽き症候群)って何?

燃え尽きたタレント

バーンアウト(Burnout/燃え尽き症候群)とは、長期間にわたる職場のストレスや過労によって、身体的・精神的に極度の疲労状態に陥った状態で、WHO(世界保健機構)の国際疾病分類(ICD-11)では「職業的現象」として分類されています。
病気などの疾患ではなく、慢性的な仕事上のストレスがうまくマネジメントされなかった場合に生じる「症候群」です。

主な特徴としては、以下の3つがあります。

  • 情緒的消耗感
    仕事や作品、関わる人達に対して力を出し尽くした結果、疲れ果てて情緒的なエネルギーが枯渇したような状態。

  • 脱人格化
    これまで熱心に打ち込んでいた仕事や作品と距離をとったり、ファンやメンバー、関わる人に対して思いやりのない紋切り的な対応をするようになったりするなど。何か起きた時に人のせいにするようになったり、他人への悪口が増えるなども当てはまる。

  • 個人的達成感の低下
    これまでと打って変わったかのように急激にパフォーマンスが下がり、それに伴って有能感や達成感を失った状態

バーンアウトは、単なる「疲れ」とは異なり、長期的な休養や適切なサポートが必要です。放置すると、うつ病などの深刻なメンタルヘルス問題に発展する可能性があります。

芸能活動で燃え尽きやすい理由

芸能活動をする人

芸能の世界は常に注目を浴び、完璧さや偶像を求められる厳しい環境で、努力したとしても見合った結果がついてくるかはわからない燃え尽きやすい環境です。
他にも燃え尽き(バーンアウト)やすい理由は、以下のような要因が影響しているのではないかと考えられます。

環境要因

  • 不規則な生活リズム

  • 激しい競争社会

  • 感情労働の範囲が広い

  • 質・量ともに非常に高い要求がある

  • 仕事の進め方をコントロールしづらい

  • 努力しても見合った評価や報酬を得られるとは限らない

  • プライベートの時間がとりづらい など

個人要因

  • 期待以上のものを提供するために頑張り続ける

  • 完璧にすべてを成し遂げようとする

  • 生真面目に取り組みすぎる など

見方を変えればストイックで仕事へのプロ意識が高いと評される方とも重なります。

これらの環境要因と個人要因が重なることで、バーンアウトのリスクが高まります。

✔芸能関係者のためのバーンアウトチェックリスト


燃え尽き症候群のチェックリストにチェックを入れる芸能活動者

まずは自分が燃え尽きかけていないか、以下の簡易的なチェックリストを使って、ここ数週間の自分の状態を確認してみましょう。
それぞれの項目について、「毎日」「時々」「ほとんどない」の3つに分けて自分に当てはまるかどうかをチェックしてください。

☐ こんな仕事もうやめてしまいたいと思う
☐ 不規則な生活リズムにより、慢性的な疲労を感じる
☐ 周囲の期待に応えられないと感じ、自己嫌悪に陥ることがある
☐ 活動に対する興味ややる気が減ったりどうでもいいと感じる
☐ 他人と比べてしまい、劣等感を感じることが多い
☐ 台詞やパフォーマンスの内容が頭に入らなくなった
☐ 共演者やスタッフ・身近な相手に八つ当たりすることがある
☐ 仕事が終わるとぐったりする
☐ 飲酒や喫煙の量が増えた
☐ プライベートの時間でも、仕事のことが頭から離れない

毎日・時々が3つ以上該当する方はバーンアウトの兆候の可能性がありますので、早めに対処していきましょう。

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バーンアウトの予防策3選

バーンアウトからの回復には、休息と適切なサポートが必要です。
まずは心身共にしっかりと休める時間をとることと、常日頃から予防として、以下の3つの方法を取り入れてみてくださいね。

💡 オフのルーティンをつくる

リラックスする女性

仕事やレッスンが終わったら、1日の中で心身を”オフモード”にするルーティンをつくりましょう。五感にアプローチして、好きな音楽を聴いたり、良い香りのアロマやふわふわの毛布の感触、白湯がのどを通る感覚などに集中するなどして「今日は終わり」と意識します。
創作への追求やパフォーマンスの準備には終わりなんてないと感じることもありますが、1日の中でこまめに区切りをつけていくことが大切です。

5分でも1分でもいいので、仕事や稽古の合間にもこまめにリフレッシュタイムをとるクセもつけるといいでしょう。

参考記事:カーテンコールの重要性?アーティストのためのメンタルヘルス習慣

💡 自分にOKを出すハードルを下げる

すべてを完璧にこなし続けることは、不可能です。日々神経を張り巡らせて一時的にできたとしても、それを永遠に続けることはできません。
特に芸能の世界での評価軸は非常に曖昧です。「100点」以外を許せなくなってしまうと、時に生きていくことが辛くなってしまうかもしれません。
目標を分解し、結果だけでなく過程にも目を向け、頑張ってきた自分にまずはOKを出してあげることも大切です。

寝る前に3つ、今日の自分が取り組んだことや頑張ったことをノートに書き出してみましょう。頑張ったことを書くのがもし難しい場合には「これはまぁOKだったな」と思えることでも大丈夫です。
例えば「遅刻せずに行った」「挨拶をした」「最後までやった」など当たり前と思うようなことでも書いてみましょう。

💡 弱音を吐いてみる

燃え尽き症候群でカウンセリングを受ける芸能活動者

抱える気持ちを信頼できる誰かに話すことで、孤独感がやわらいだり、活力が戻ってくるかもしれません。
もし身近な相手に自分の本音を話すことが難しい時には、臨床心理士や公認心理師などのカウンセラーを頼って、認知行動療法やプロフェッショナルなサポートを受けることも、非常におススメです。

どこに相談したらよいのかわからない時には、TAPには芸能関係者のサポート経験豊富なカウンセラーや、認知行動療法に精通したカウンセラーもおりますので、どうぞご利用ください。

個人でのご利用方法はこちらから▶【個人でのご利用の流れ】

まとめ

芸能界で活動する俳優、アーティスト、アイドルたちにとってバーンアウトはとても密接な問題です。
セルフチェックを定期的に行い、必要に応じてカウンセリングや専門的なサポートを受けることがオススメです。

早めに気づいて、適切に対策することで、心身の健康を保って活動することができます。
また、個人での対策だけでなく、所属事務所や運営、制作全体で改善に取り組むことが大切です。
健康的な生活を維持し、持続可能な活動を目指しましょう!


参考文献

  1. 世界保健機構(WHO)Burn-out an "occupational phenomenon": International Classification of Diseases

  2. 参考:労働政策研究・研修機構 バーンアウト (燃え尽き症候群) ヒューマンサービス職のストレス 久保 真人氏 (同志社大学教授)

  3. 文=中條千晴氏 ForbesJAPAN6月号「クリエイティブ労働」の光と闇。芸術と知識をめぐる産業の課題と可能性を読み解く

  4. TAPサポーター仙名智子氏【インタビュー】カーテンコールの重要性?アーティストのためのメンタルヘルス習慣

  5. イギリス音楽業界、心を病む人が国民全体と比べ3倍で、ホットライン開設https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/post-8773.php

  6. アスリートのこころの悩みと支援―スポーツカウンセリングの実際


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