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伊那の夏に圧倒されて。(最長片道切符の旅16日目)

こんにちは、最長片道切符の旅16日目です。今日は、静岡を出発して、愛知に入り、伊那路を辿って長野を進み、木曽路を辿って三重を目指すという、またまたなんとも頭の悪い移動をするわけです。

今日はほとんど移動しかしてません。しかし、飯田線の素晴らしい車窓に包まれながらの1日でした。

浜松をぶらり

東海道線の六合駅前にある快活クラブを出て、まずは浜松を目指します。ちょっと浜松に気になるところがあって、ずっと行きたいなと思っていたので、この際訪れることにします。

六合駅。
127本目 六合6:17発 普通 浜松行き 727M
長い長い大井川を渡る。
昔は人を肩に載せ、渡りし話は夢の跡。
金谷の街並み。
浜松到着。
向かいホームに到着したのは、特急車両を使った普通列車。

浜松駅から歩いて20分ほどのところにある、浜松城を見物しに行きます。軽い朝の散歩です。

浜松といえば、ヤマハ♪。
出家大名家康くんが喋っている看板。
天守門。
耐震(?)工事中だった。
アクトシティーのビルが目立つ。
朝の散歩。
お目当ての場所とはここ。
Starbucks 浜松城公園店。
山梨のご当地フラペチーノを飲むことにした。
「日本一周中なんです」って店員の人に伝えたら、
「浜松へようこそ」とカップに書かれていた。
戻ってきた。

とりあえず豊橋まで向かいます。豊橋からが本日の1本目の勝負です。何と戦うんだよって話ですが。

128本目 浜松9:43発 快速 大垣行き 5117F
弁天島駅。
豊橋到着。

この後乗車する飯田線は17時まで約7時間、ノンストップで走り続けますから、今のうちに色々買い込んでホームに向かうことにします。

国内最長の乗車時間を誇る路線

ここ豊橋を10時42分に出る飯田線は、長野県の中央線の岡谷駅というところまで走る、日本で最も乗車時間の長い普通列車として知られています。

実は以前も、この長さを実感しようと、友達と乗り通したことがあるのですが、また乗ることになるとは思いませんでした。

129本目 豊橋10:42発 普通 岡谷行き 519M
豊橋駅。
豊橋駅のホームなのに、岡谷まで走る列車が停まっていると、
思わず笑いすら込み上げてくる。
長山駅。
茶臼山駅。
大海駅。
一体どこに海なんてあるのやら。
本長篠駅。
まだまだ序章の序章。
柿平駅。
東栄駅。
伊那小沢駅。
鶯巣駅。
中井侍駅。
一体誰なんだ。
平岡駅。
この前後5分間だけ大粒の雨が降った。
上市場駅。
温田駅。
田本駅。
天竜峡駅。14時過ぎ。まだまだ半分。
長ぇな。
鼎駅。読めない。
飯田駅。屋根赤い。
元善光寺駅。
何が元なのか。
下平駅。
伊那大島駅。
高遠原駅。
虹ができそう。
七久保駅。
駒ヶ根駅。
沢渡駅。いや、読めんど。
北殿駅。
そして、ついに。
着いた。1733分。
6時間51分のフルマラソンでした。

長かったけど、車窓に躍動していたらすぐだったなぁ。中部天竜駅かどっかで変わった車掌さんは、なかなかフレンドリーで、僕が時刻表とにらめっこしていると、「お兄さん、岡谷からの先はどっちに行くんだい?」「乗り継ぎは大丈夫かい?」などと話しかけてきました。

車内で缶ビールを嗜んでいた乗客にも「次の駒ヶ根駅の停車時間で、駅前のスーパーで買い足してくるといいですよ。」と勧めていました。車掌も長すぎて飽きとるやないかい。

ここまでが半分

とまあ、こんな感じで岡谷まできました。岡谷は雨です。

んで、恐るべきことに今日の目的地は、三重県の四日市なのであって、これから中央西線で名古屋まで向かわなければならないのですね。まずは、塩尻へ。

130本目 岡谷17:56発 普通 長野行き 1545M
日本一入り口の狭い駅そば屋。
隣にエレベーターを作った関係で異常な狭さになった。

こちらは改札内側。おひとりさま専用で既に先客がいた。
安曇野わさびそば。
一瞬だけJR東管内。
塩尻駅。

真っ暗な木曽路を下る

131本目 塩尻18:50発 普通 中津川行き 838M
上松駅。
坂下駅。
中津川駅。

いつも明るい時間は素晴らしい車窓が楽しめる中央西線ですが、真っ暗闇の中だったので、脳内で車窓を再現することに努めました。「ああ、今寝覚の床だ」とか「ああ、この奥に中央アルプス見える」とか「ああ、ここ須原宿の眺めいいよな」とか盛り上がっていました。

132本目 中津川20:56発 普通 名古屋行き 708M

正直、中津川から先は眠すぎて記憶はあまりありません。多治見を通り過ぎたなぁ、くらいで気づいたら名古屋に到着していました。

名古屋の駅前にある画鋲をひっくり返したみたいなやつ、取り壊されていた。

雨の中のゴール

133本目 名古屋22:35発 区間快速 亀山行き 2361M

さすがの大都市、名古屋はまだまだこの時間、公共交通もお客さんも元気です。若者が多かったかな。

四日市駅。
土砂降りだった。

ただただ移動しかしてない1日。相変わらず長野県を走る列車はどれも車窓が立体的で乗っていて全く飽きないですね。

これぞ、日本の原風景というような光景を見ると、「ここがふるさとだったら、きっとこの車窓を見て昔を懐かしむんだろうなぁ。」と思うと、僕の知らない街の車窓であっても、どこか懐かしく、輝いて見えてきます。

僕の知らない街であっても、きっと僕の知らない誰かにとっての大切なふるさとで、そんな誰かにとっての大切なふるさとを連綿と繋ぐ鉄道ってロマンを乗せて走っているなぁ、と思います。そんなことを教えてくれる車窓は、僕にとって先生であり、教科書であり、物語であるのです。

稚内から6565.6km / 肥前山口まで4394.9km

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