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【青春18で行く】鉄道唱歌1人旅(山陽九州編第9番〜第12番)

第9番

那波の駅から西南にしみなみ 一里離れて赤穂あり
四十七士が仕えたる 浅野内匠たくみの城の跡

姫路からは再びJRに戻ります。山陽本線はこの後、相生から先、赤穂線という路線が分岐し、鉄道唱歌ではその路線を進むことになります。が、この曲が作られた当時はまだ存在しなかった路線らしいです。

ということで、現在の相生駅にあたる「那波なば」から方角的には西南。播州赤穂駅に到着です。

駅から歩いて30分ほどの赤穂城は、歌にもあるように浅野家の居城となっており、今でも国の史蹟になっています。

第10番

播磨過ぐれば焼物の 名に聞く備前の岡山に
これも名物吉備団子 津山に行くは乗り換えよ

10番になって、やっと兵庫県が終わって、岡山県に突入します。赤穂線は岡山駅の1駅手前、東岡山駅にて、相生で分かれた山陽本線と再び合流して、岡山に到着しました。

駅の売店にて、名物のきびだんごを購入しました。箱の中には1つずつ紙に包まれたモチモチの吉備団子がたくさん入っており、食感も味も良く、岡山に行ったら是非買って欲しいお土産です。焼物の備前焼も有名です。

「津山へ行くは乗り換えよ」と歌詞にある通り、岡山駅からは津山へ行く津山線、鳥取の米子まで行く吉備線、伯備線などが出ています。

第11番

水戸と金沢岡山と 天下に三つの公園地
後楽園も見て行かん 国に話の土産には

岡山駅からは路面電車に乗って、後楽園に向かいます。岡山城とセットになってるこの庭園は、水戸の偕楽園、金沢の兼六園と合わせて3庭園となっています。

ちょうど訪れたその日は開園記念日だったらしく、通常300円ほどかかる入場料が無料になっていました。ここでも、図らずとも運の良さを発揮します。

天気も晴れて、春の散策日和って感じです。これであと行ったことのない庭園は水戸の偕楽園だけになりました。梅の綺麗な季節に行きたいです。

第12番

霊験今に著く 讃岐の国に鎮座ある
金刀比羅宮に参るには 玉島たましま港より汽船あり

現在、岡山からは瀬戸大橋線という路線が四国へ伸びています。歌が作られた当時は岡山から香川の高松まで航路が設定されていましたが、のちに、歌に出てくる「玉島港」の近くにある宇野という港から高松への航路が宇高連絡船として開かれました。

玉島港とは現在の児島駅付近の下津井港を指し、北前船が集まる瀬戸内海の寄港地として栄えました。

今では、宇高連絡船は瀬戸大橋の開業により廃止されています。昔はここから四国へ渡り、金刀比羅宮に参ることが当たり前だったのでしょう。

この旅では訪れませんでしたが、去年の夏に琴平に訪れた時の写真を貼っておきます。炎天下で登った長い階段の記憶が思い出されます。

とまあ、今回は岡山を離れて四国の地へ思いを馳せたところで終わります。岡山に突入しましたが、まだ山陽九州旅は神戸を発った日の昼過ぎです。この日の最終目的地は広島の尾道です。次回もお楽しみに。

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