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青森へ傷心旅行と称して行った話 Part2


旅行1日目(弘前)

青森から弘前に来た理由

午後3時27分 弘前駅到着
青森空港からバスで約1時間かかった。

バスを降りると早速りんごがお出迎えしてくれた。

鎮座APPLE(弘前駅)

ちなみに前職は日本全国各地域ごとに担当を持ち、ルート営業をする仕事だった。

自分は岡山県を担当していたのだが、岡山駅にも桃太郎が鎮座している郵便ポストがあったのを思い出した。

地方において、郵便ポストはその土地の玉座ということなのか?

鎮座MOMOTARO(岡山駅)


岡山も良い所だったなあ…。
ガチのプチ傷心。

「本日の訪問終了」

「弘前向かいます」

※1

駅からホテルまで距離があったので、
タクシーを使って向かう。

記念すべき旅行1日目の宿はこちら。

カラオケもパチンコもある


ボウリング場?

違う。

アサヒサウナ カプセルイン弘前だ!!

アサヒサウナ カプセルイン弘前だ!!

テレビで見て以来ずっと行きたいと、
思っていた弘前サウナの聖地。

ここの何が良いかってサウナはさることながら、お風呂もシャワーも水風呂も全て温泉。
水風呂にボーッと浮かべば、はたまた天国。
青森の懐の深さにどっぷり浸かることができる。

隠れていたガチのプチ傷心がまたまた滲み出る。

部屋はこんな感じ

「カプセルホテルなのに机あるんですね」

※2

ああ。傷心がまた幻覚を見せてくる…。
青森っていうのは本当に凄い所だ…。
まるで元同僚が近くにいるような…。

通知音「(LINE‼︎)」

現実(※2)

あ、幻覚じゃない。

現実(※1)

現実だ。

実は最初から東北出張中の元同僚と合流する予定であった。

出張ルートが弘前→青森→八戸であり、それに合わせるようにわざわざ青森空港から弘前に来たのだ。

そんなこんなで元同僚と合流し、晩御飯を食べに行くことになった。


こうして1人ではないひとり旅が始まった。


せっかく弘前に来たのに…

とんかつだと言う。

現実

めちゃくちゃ魚の口であった…。
青森県に来て、初っ端とんかつか…。

そう思っていたが、これがなんと美味しかった!
料理研究家の栗原心平先生のサインもあったし、まさかの名店だった。

メニューにあった麻婆豆腐も気になって頼もうとしたが、「時間めちゃくちゃ掛かるから止めといた方がいいよ!」と言われ、怖気付いて止めた。また次行ったら、麻婆豆腐も是非食べてみたい。

まさか青森に来て麻婆豆腐が食べたいと思うことになるとは。

まさかの名店
レモンサワー頼んだら


おまけ

イルカ


旅行2日目(弘前)

ねぷた村入村

朝サウナをキメ、雪の中、
弘前の街を散策してみる。

もちろん元同僚は仕事で来たので仕事に行く。

元同僚には「さくらまつりの時期でも、ねぶた祭りの時期でも無いのに何で来たんですか?」と、半笑いで言われたが、傷心旅行に観光なんて必要ない。

雪さえあれば、それは傷心旅行なのだ。

…と言いつつも、
何やら「津軽藩ねぷた村」という村があるらしい。ぷ?

入村すると、村人の方々が本村の説明をして下さり、太鼓の演奏もしてくれた。
そして50分後には津軽三味線の演奏もあるという。なんて素敵な村なんだろう!

ねぷた①

へえ!!弘前は扇型なんだ!大きい!!
迫力あるなぁ!!

ねぷた②

へえ!青森は「ねぶた」、弘前は「ねぷた」、
地域によって呼び方違うのか!

幼少期、大竹しのぶと大山のぶ代の違いが
分からなかった

へえ、のぶ代も入村してたんや。

。。。

…。

50分持たんッ!!

ねぷた村は頑張って30分!!
(ごめんなさい)

演奏開始20分前、
ひとり席に座り、
津軽三味線エセガチ勢、一丁上がり。

津軽三味線はもちろん素晴らしかった。
だけど、20分前のもっと元気な自分で聴きたかった感は少しあった。

中華そば美味しい

かっこいい店構え
煮干しが効いたスープ!
ツルツル麺!美味しすぎ!!


リンゴ!りんご!林檎!

弘前はりんごの生産量日本一らしい。
どおりでポストの上にも座れるはずだ。

何やら「りんご公園」という公園もあるらしい。

勝手に傷心旅行していては失礼にあたるので、
この街の長に挨拶に行くことにする。

りんご公園行きのバスの時間まで、
時間があったので図書館に寄ってみると、
りんご図書コーナーまであった。
弘前はりんごの英才教育も行き届いていた。

弘前市立弘前図書館にて

バスで15分程かけてりんご公園へと向かう。
到着すると、公園は一面の雪景色。
当然りんごの1個もなっていなかった。

傷心旅行感アリ
りんごはナシ

おお。この街の長が僕の傷心旅行を堂々演出してくれている。(りんごは無いけど)
しかも傷心旅行を祝して乾杯してくれるらしい。

甘め

こんなに美味しいシードル初めて。

さっぱりめ

試飲最高。
デザートまで用意してくれた。

優雅

りんご公園限定のタルトタタン。美味しい。

弘前の色々なお店のが食べ比べできるアップルパイもあったが、限定という言葉に惹かれた。

弘前の長、ありがとうございました。
ご挨拶に行ったはずでしたが、様々なおもてなしをしてもらいました。

この後帰りのバスに乗り遅れそうになって、真っ赤な顔してバス停まで全速力したことも良い思い出です。


美味しい肴と恐怖のトイレ

昨日から行きたかったお店があった。
土紋という居酒屋だ。
(昨日は定休日だった)

ねこぜさんという自分が勝手に青森の大師匠としている方のブログで知ったお店。

予約をし、仕事終わりの元同僚と行った。
このお店が何から何まで美味しかった。

筋子
いがめんち
身欠きニシン
タラたま

地元三重には無い食べ物ばかりで、
軽いカルチャーショックを受けた。

タラたまとは、干しタラを溶き卵で和えたもの。そもそも干しタラを食べる文化が無いので、それを生卵で食べるという本当に未知で美味な料理だった。

イカの肝の塩辛

あとイカの肝の塩辛が美味しすぎた。
ネットで予習済だったが、メニューに無かったので酔った勢いで店主に聞いてみたところ、あまりに人気過ぎてメニューにのせてないとのこと。
今回特別に出してくれた。

いがめんちを作る際に余る肝を塩辛にしているとのこと。タコかイカか論争に次ぐ、イカの主役は身か肝か論争が勃発しそう。

宴もたけなわとなり、尿意も100となったので、トイレに行くと、背後から殺されそうなトイレで立ち小便が怖かった。店主曰く、あの高嶋政伸もこの店に来て、このトイレを使ってそう言ったらしい。これはホラー。

※高嶋政宏の高は、はしごだかが正式表記

そして帰り際に、

店主「今週シンペイが来るんさ」

自分「シンペイ?」

店主「栗原心平」

まさか傷心旅行が栗原心平聖地巡礼になるとは。
(栗原心平先生はこの店の常連らしい)

こうして弘前最後の夜は、
幸福と恐怖と心平と共に更けていった。


(とても)つづく


次回予定
・虹のマートで朝食を
・今度こそストーブ列車でととのう
・青森再到着

※思いの外長くなってしまいました。
前回予告した無限ストーブ列車編は次回になります!!ストーブ列車ファンの方すみません!


イラスト ハナイナホ
Instagram
→https://www.instagram.com/871naho?igsh=dTFmeGV0Y2R4YWdi


これまでの青森旅行記はこちら。

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