あなただから聴いてほしい。と思われるために大切なこと。

次女は、デモクラティックスクールに通う15才。学年でいうと中3。

感受性が高くて、無駄な思考をせずに感覚で受け取って行動できる。
そしてとても受容力が高くて、気の優しい人です。

でも、合わせてしまう。譲ってしまう。
本当はそうしたくなくても、そのことを言えずに過ごしてしまう。

その小さなしんどさがストレスとなって、自分でうまく整えられなくなった。

家でその話をした時の記録です。
家では、傾聴、励まし、勇気付け、鏡の法則、意思表出支援、課題解消への提案などを通して、本人が自分で自分を整えていける土台作りをしています。


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次女の話のポイントは以下の4つです。

①友達が、人を平気で待たせたり、譲らなかったりする。
それなのに、私を急かしたり、譲ってほしい態度を取ってくるからイヤだ。

➁「急かさないで」
 「さっきは私が待ってた分、時間が短くなってるから。」
 など言いたい気持ちもあるけど、イヤな顔を見せずに対応して、譲ってしまう。

③同じようなことが何度も続いて、本当はイヤだと思ってるのに言えない。

④嫌いになりたくないけど、イヤだと思う気持ちも本当。
 言えない自分はしんどいけど、そんなこと思ってる自分は悪い性格。
 だけどこのまま続くと、その子を嫌いになってしまいそう。
 もうどうしていいか分からない。


そんな思いを吐き出しながら、涙をぽろぽろ。
このヒアリングで、4階層目まで気持ちを深堀りしています。

①他者への不快感
  ↓
➁なぜその相手の行動が、時間が経っても引っかかっているのか?
  ↓
③その下に、どんなしんどさが、どの程度溜まっているのか?
  ↓
④どうしてそんなに溜まるまで、状況を変えられずにいるのか?


ヒアリングでは、基本的な傾聴のスタイルを取りながら、問いかけも挟んでいきます。
たいてい、4階層目まで「どうしてそう思うのか?」を掘り下げると、自分で自覚できていない気持ちが上がって来ます。

①の話だけ聞いて言葉をかけるのと、④まで聴いてから伝えるのとでは大きく違ってきます。

「気持ちを聴いてもらえた。」と感じられると、安心できます。
もちろん、否定することばなどは絶対使いません。

例えば、「でもね」という言葉も、否定と同じです。
相手がたくさん気持ちを聴いてもらえたと感じた後でなら、意見を伝えても大丈夫ですが、早い段階で「でもね」「あなたはね」といった言葉を言われると、もう気持ちを話すことも止めてしまうほど、否定を感じます。

じっくり聴きながら、その人が自覚できていないポイントを探しておきます。

次女は、④の話をしている時はもう幼児の頃と変わらないくらい、わんわん泣いていました。しんどかったんですね^^

まずは、不機嫌な態度でまき散らすのではなく、言葉でしんどさを伝えられる関係性を築いていくこと。そのためには、たくさん相手の言葉を聴くこと。否定しないこと。

「どうせ聞いてくれない」
「どうせ解ってくれない」
「どうせ怒ってくる」
「どうせ否定してくる」

そう感じている相手に、話せるはずがありません。

いくら言葉で「気持ちは分かるよ。」と言っても無意味です。

「気持ちは分かるよ。でもね、、、、。」

なんて言葉がけは、相手が出しているSOSに対して、目の前でシャッターをガラガラと降ろしてしまうようなことです。

ガーン。聴いてくれない。解ってくれない。もういい。

と心を閉ざされると、切なく悲しいですよね。
ぜひ、傾聴のスキルを知って活用してほしいと思います。

長くなるので、続きはまた。

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