よしもとかおり

大阪府南河内郡で子ども達が主体的に運営する自由な学び場「デモクラティックスクールASO…

よしもとかおり

大阪府南河内郡で子ども達が主体的に運営する自由な学び場「デモクラティックスクールASOVIVA!」を運営しています。娘達(長女20才、次女18才)もそれぞれのタイミングで学校をやめ、ASOVIVA!を活用しながら自分の道を作っています。子育てや自分育てのことを綴っていきます。

マガジン

  • わたしに起きた結婚や離婚の話

  • ASOVIVA!でのこと

  • 娘たちと私

  • 親と子の関わり

  • わたしとワタシ(生い立ちの振り返り)

    わたしのこれまでの物語を、今のワタシが綴っていきます。 あくまでも当時の私の立ち位置から見えていたこと、感じたことが軸になっています。決して不幸自慢をしたいわけでも、恨みつらみを晴らしたいわけでもありません。 今の私は、自分が生まれ育った環境へのしんどさも親との確執も溶けていて、愛しく大切な自分の一部となっています。 生い立ちを綴りながら、連動させて別のマガジンに親子や自分との関わりについての記事も上げていきます。 私という1つの主観から綴った記事を題材に、別の視点や考察、気づきを示し、過去がどうであれ大丈夫だし、過去そのものに残る感情さえ自分の意思で書き換えていけるとお伝えしたいと思っています。 こうしてオープンにできる自分になれたことを、嬉しく思います。

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介とnoteの説明

ご覧頂きありがとうございます。 私は大阪府南河内郡でデモクラティックスクールASOVIVA!という、子ども達の学校外の学び場を子ども達と一緒に運営しています。 私自身にも2人の娘(H15年生まれ、H17年生まれ)がいて、長女はASOVIVA!のスタッフ、次女はメンバーとして一緒に活動しています。 このnoteでは、 ・自分の生い立ちの振り返り ・自分の育て直し ・娘たちとの関わり ・親子関係   などを綴っています。 子育てを通して自分を育て直し、親との関係を紡ぎ直し、自

    • 食べなかった焼きそば

      土曜のお昼ご飯はオムそばにしよう。 次女と献立を決めながら買い物をしたので、悩まなくていいのが助かる。 オムそばを作ったら、バイトが終わるタイミングの次女に届け、そのまま次の活動へと車で送る約束。 そろそろかな。 ちょうど集中力も切れてきたから、いい頃合い。 仕事の手を止めて台所へ向かう。 お気に入りの音楽を流して、冷蔵庫から材料を取り出す。 玉ねぎを切って、ピーマンを切り始めた頃、流れてくる曲の一節が耳に絡みつく。 いろんな別れ道があったなぁ。 選ばなかった道も

      • 新しい景色を見に行こう

        【人類最古の遊び】 若い人たちをお気に入りの秘境の地へ案内した。 着いてすぐキャイキャイと川へ入って遊び始め、そのまま、上流へ向かって探検に出かけたらしい。 大自然の中で、ぽつんとひとりの時間。 汲みたての美味しい湧水を沸かして、 自分のためにゆっくり珈琲を淹れる。 川の中の、木陰に椅子をセッティング。 手頃な石を積んで、フットレストも作る。 天然の川でするグラウンディング。 最高に贅沢な時間。 川の水に足を浸して 山の水を身体に入れて。 水は太古からの記憶を

        • 自分を救い出す

          *この記事は配信しているメールマガジン「じゆう帳」の記事を加筆修正しています。 自分の心を整えるのが苦手だった人が、自分と向き合ったり癒したりし始めている。私の周囲で、そういう人が増えています。 そもそも、 「まず心を解さないと、しんどいの続くよ。」 という状態の人が、自分でそのことになかなか気づけてなかったりしますよね。 分析も得意で、対策を幾つも出せるのに、「心」はずっと置き去り。 自分の「行動」や「考え方」に対する対策ばかりを考えて、頑張り続けてしまう。 い

        • 固定された記事

        自己紹介とnoteの説明

        マガジン

        • わたしに起きた結婚や離婚の話
          4本
        • ASOVIVA!でのこと
          1本
        • 親と子の関わり
          8本
        • 娘たちと私
          5本
        • わたしとワタシ(生い立ちの振り返り)
          7本
        • 自分の育てなおし
          1本

        記事

          人生の置き土産

          「今、どんな気持ちでいてるん?」 親族のお骨上げをするのは、これで5人目だ。 今回は、祖父母の時とも、父の時とも違う。 何とも言葉にし難い感覚でその時を迎えた。 叔父が急逝したという知らせを受けた時、私は妙に冷静な自分を感じていた。 「弟が亡くなった!」 電話の向こうの母が気が動転している様子だったので、冷静でいようという意識が働いたのもあった。 でも正直言って、「あー、やっぱり、、、。」と納得している自分もいた。 年末年始は会えなかったけど、数ヶ月前に祖父母の

          人生の置き土産

          家族のカタチより大切にしたいこと

          私の両親は、私が10才の時に別居し、その約1年後に離婚した。 今も感謝しているのは、父はいつでも私たちと逢える状況だったということ。 父は時々、私たち兄妹3人を連れて出かけた。 父なりの思いや考えで、必ず何か学習に繋がりそうな企画だった。 科学館や博物館、〇〇城や、〇〇記念館。 登山も初心者向けのロッククライミングだったり、アスレチックだったり。 海といっても扇風機しかないバンガローとか。 もう中学生以上になってきたら、あまり興味もなかったり、気恥ずかしかったり、面倒だ

          家族のカタチより大切にしたいこと

          不退転の覚悟で決めればなんとかなる

          子どもの頃、両親がケンカをしたり、否定し合ったりする姿を嫌というほど見ていた私が、一番心を痛めていたのは、 「自分にとって大切な人同士が、いがみ合っている」ということだった。 父も大切。母も大切。 ただ純粋に、子どもらしくいたかった。 子どもらしく親を慕ったり、頼ったり、甘えたり、信じたりしていたかった。 何も気にせず、背伸びせず、顔色を窺わず、安心していたかった。 ケンカしてほしくなくて嘘をついた日。 その嘘のせいで、母が父をビンタしたあの日。 隠れて泣いた、8才の

          不退転の覚悟で決めればなんとかなる

          子ども達のひらめきスイッチをオンにするには

          教育現場や家庭で、「子ども達のひらめき力を育む取り組みを」と考えられることは多いと思います。 どうすれば、素敵なひらめきが起きるスイッチをオンにできるか? それは、子ども達は本当はいつでもオンなのに、そのスイッチを切断するような環境設定をしていることに「気づくこと」だと思います。 大人側で切っておきながら、「はて?どうすれば?」って考えてる。 環境ってとても大切で、大人もその環境因子であると知っていることも、大切なことです。  ・・・ ASOVIVA!で、私は時々意

          子ども達のひらめきスイッチをオンにするには

          あなただから聴いてほしい。と思われるために大切なこと。

          次女は、デモクラティックスクールに通う15才。学年でいうと中3。 感受性が高くて、無駄な思考をせずに感覚で受け取って行動できる。 そしてとても受容力が高くて、気の優しい人です。 でも、合わせてしまう。譲ってしまう。 本当はそうしたくなくても、そのことを言えずに過ごしてしまう。 その小さなしんどさがストレスとなって、自分でうまく整えられなくなった。 家でその話をした時の記録です。 家では、傾聴、励まし、勇気付け、鏡の法則、意思表出支援、課題解消への提案などを通して、本人

          あなただから聴いてほしい。と思われるために大切なこと。

          愛が育たないのは始まり方がアレだったからかも知れない

          前記事↓ 「妻を愛していると思っているのは勘違いかも知れない」 夫に愛されていないと嘆いている女性に質問したい。 あなたは愛されているとはどんな感じか、本当に感じてみたことがありますか? 高校に入学して間もなく、私と元夫は交際を始めた。 生い立ちシリーズで書いた通り、当時の私は自分という存在の軸が線香花火のように頼りなくて、どうにかこうにか火を灯してはいるけど、その軸は細いコヨリのように細く不安定でゆらゆらしていた。 そんな私には、あまり何も考えてなくて(ごめん)、面白

          愛が育たないのは始まり方がアレだったからかも知れない

          才能の見つけ方、うちの娘たちの場合

          子ども達には、生まれて来るときに持ってきた才能の種があります。 それは、幸せの種でもあります。 自分も、周囲も幸せにする種。その子らしく、その子ならではのその種がすくすく育って実ったら、才能が発揮されて周囲の人の幸せに繋がり、その子自信も幸せ。そんな種。 子育ては、その種が育つための土壌を護り、水をやり、光が届くように環境を整えること。この親を選んで生まれてきたってことは、すでにその親の元に、ふさわしい土壌があるということ。そんなイメージを持っています。 我が家の娘たち

          才能の見つけ方、うちの娘たちの場合

          妻を愛していると思っているのは勘違いかも知れない

          妻を愛していると思っている男性に質問したい。 子ども達が巣立った後・・・定年後・・・ あなたと妻は、どんなふうに2人で暮らすんでしょうか? そのビジョンは、嬉しくて、幸せで、愛しい? 元夫は離婚の話し合いの時、「将来は嫁さん孝行をしようと思ってたのに。」と言った。 「例えばどんなこと?」 「旅行とか」 「それから?」 「・・・」 「ほんまは、思ってないやんね」 子ども達が居るから家庭を保っているけど。その先、2人になった時に共有したいことが私たちには何も出てこな

          妻を愛していると思っているのは勘違いかも知れない

          なぜ長女は学校に行きたくないと言ったのか

          長女は小学校に入学して1週間ほどで、 「学校はいや。行きたくない。」 と言い出しました。 私は正直、「また始まった」と思ったんです。 彼女の性格は、自分をしっかり持っていて、自己主張が強い。 自分の好き嫌いの感覚もしっかりしているから、ストライクゾーンが狭い。 ピンポイントで「これがいい!」というものしか選ばない。 というところがあるから、学校も、イヤだと感じるところは多々あるのは仕方ないことだ。そう思ったんです。 理由を尋ねると、 「先生は、みんなを操り人形みたい

          なぜ長女は学校に行きたくないと言ったのか

          (7)愛は優しい世界でも学べると思うんだ

          高校卒業後は専門学校へ進んだものの、家庭の状況により、2カ月後には家を出て1人暮らしをすることになった。 それを機に、父からの養育費を直接もらえるようになった。家賃には足りなかったけれど大きな助けではあった。 でも生活費の不足分と学費をバイトで稼ぎながら、学校も行って、資格取得の勉強もするほどの熱意は持てず、学校は諦めてフリーターとなった。 6月に学校を辞めると決めてすぐ、たまたま見たチラシに誘われ、夏休みの1カ月間をカナダでホームステイをしながら過ごした。学費に充てよ

          (7)愛は優しい世界でも学べると思うんだ

          子どもは、どのようにして大人を信頼しないようになるのか

          子どもの頃、何度か母に言われたことがあります。 「積み上げた信頼は、あっという間に崩れてしまうんやで。」 皮肉なことですが、そう教えてくれた母自身が、子どもからの信頼をガラガラと崩していきました。 子どもの立場だった私の視点から、なぜ母を信頼できなくなったのかを紐解いてみようと思います。 まず、大前提として親が持っていた方が良いこと。 「自分が、子どもにとって、どれほど大きな大きな存在なのかという自覚」 この自覚がないと、やらかします。 あなたが、どれほど自分を不

          子どもは、どのようにして大人を信頼しないようになるのか

          ⑹関わり合えない親子関係

          →前記事 ⑸母子家庭の崩壊 叱ってくれる人がいないというのは悲しい。 生きていると、人はたくさん間違える。 間違えるのは素晴らしい経験だけど、人の世で生きていくには、人の気持ちや、人との間にある道理や、属している社会のルールを学んでいく必要がある。 そもそも、「間違っている」ということを知らなければ、「間違えるという経験」ができない。 「間違いから学んだ」という意識も起きない。 自分が間違えていることに気づかないまま、大人になってしまう。 そういう人、いますよね。(自戒

          ⑹関わり合えない親子関係