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「Shadows as Athletes」

「Shadows as Athletes」という映像作品をご紹介します。何の情報もなしで見てみることをお勧めします。約3分で終わる短い作品です。↓ ↓

見ましたか!!  記事の続きを読みますか?

ではどうぞ ↓

佐藤 雅彦/佐藤 匡/石川 将也/貝塚 智子 による作品。

「Shadows as Athletes」は日本オリンピックミュージアムに設置された、ウェルカムビジョンのためにつくられた映像作品のひとつだそうです。これを踏まえて見直すとまた違った感想があるかも知れません。

先に進みます… …

どうぞ ↓

佐藤雅彦をご存じでしょうか?Wikipediaによれば日本のクリエイティブディレクターであり東京芸術大学教授でもあります。NHKの「ピタゴラスイッチ」を監修している方です。実は私は佐藤雅彦の大ファンなんです!

佐藤雅彦らが手掛けた「Shadows as Athletes」という作品が文化庁メディア芸術祭でエンターテインメント大賞を取ったというニュースをネットで見かけたとき、内容を読んでもピンときませんでした。実際の作品を見てみたい!ずっと思っていました。

その願いがすこしだけ叶ったのが3月28日にBSフジで放送された「第23回文化庁メディア芸術祭 受賞作品完全紹介SP」でした。ここで「Shadows as Athletes」の一部が紹介され、佐藤雅彦と佐藤匡のインタビューもありました。あの時見た映像のインパクトを忘れることができません。今回この作品を見たみなさんも同じ思いではないでしょうか?

以下、その時のインタビューの内容を抜粋してご紹介します。

佐藤雅彦:オリンピズムというのはメダルのことではなく、スポーツへのひたむきな姿勢を評価しているので、今回の映像も話す言語とか皮膚の色の違いとかから離れて、人間のスポーツに対するひたむきさをどのように捉えたらいいかを起点に考えました。見る人にとっても新たな体験になるようなそういったものを作りたかった。

 影のアイデアは佐藤匡が着想したそうです。秀逸すぎる!

佐藤雅彦:影というのは誰に対しても平等なもので、例えば僕の皮膚の色が黄色や黒や白でも落ちる影は平等。非常に物理的な公平さからくる美しさがあると思うが、そういったものを味わってほしいなと思います。
佐藤匡:影というのは実際のものから情報が抜け落ちているはずなんです。減っているはずだが影のほうが強くなったり、自分の心が動くことがなぜか起こるのですが、そのことを体感してもらえると面白いと思います。

この放送を見て満足していたのですが、作品をWEBで公開しているのを佐藤雅彦の公式TWITTERで知ったのが5月30日。この日は喜びで小躍りしました(^^;

最初から最後まで通して見たとき、なぜか涙が出ました。なぜこんなにも心を強く動かされるのだろう。胸にこみあげる感情をうまく言葉にできません。ナレーションなしのノンバーバル作品です。世界中の誰が見ても理解ができて、そして誰もが心を動かされる、素晴らしい作品です。

そして最後にどうしても書きたいことがひとつ。世界は驚きに満ちている!そう思いませんか?いつも足元に落ちている影があんなに素敵な作品になるなんて。ものの見方を変えれば世界も変わるということか。

わくわくが止まらない!

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