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エッセイ

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2020年8月の記事一覧

一人ひとりが小さな恒星であれ。

当時 LINE に書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 シュンヤ 中学1年生、ユースケ 高校3年生 の頃。 【 2018年9月の我が家はこんな感じ 】 ※(私:群馬)、(妻&シュンヤ:福岡)、(ユースケ:高校進学で他県在住) ※(2018年4月:私が群馬に先に単身で転勤)、(10月:妻&シュンヤも遅れて群馬に引越し予定) という半年間だけ3拠点生活だった頃の話です…。 ( 私から 家族のグループトーク に送った文章 ) =2018.09.22のLINE= 突然

スタンド・バイ・ミー

当時ブログに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 =2004.11.20の記事= 「スタンド・バイ・ミー」 言葉は命である。 哲学者の池田晶子は、著書『あたりまえなことばかり』で書いています。 死の床にある人、絶望の底にある人を救うことができるのは、医療ではなくて言葉である。宗教ではなくて、言葉である。 この文章を読んだときの衝撃を忘れることができません。なんて力強い言葉なのだろうか。人が人らしく生きるために必要なのは医療や宗教ではなく、言葉であると気づきま

やさしさの型

当時ブログに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 =2007.06.11の記事= 「やさしさの型」 最近、江戸しぐさが注目されるようになってきました。その中でとりわけ私の興味を引いたのが「うかつあやまり」。足を踏まれたとき、踏まれたほうも謝るというものです。 足を踏まれたら、踏んだほうが当然謝るべきだと考えた自分に気づいて、ちょっと驚きました。江戸しぐさでは踏まれたほうも謝るという。その発想がいつのまにか私にはなくなっていました。 足を踏まれて、痛みに顔をし

本屋さんの密かな愉しみ

当時ブログに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 =2004.09.14の記事= 「本屋さんの密かな愉しみ」 本屋さんの新刊コーナーで平積みされた本。 こんなふうに並べられていて思わず笑ってしまいました。

祈りとは 諦めないこと

当時ブログに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 =2004.09.19の記事= 「祈りとは 諦めないこと」 何気なく読み始めた新聞のコラムの最後の一行を読んだとき、思いもかけなかった言葉に殴られたような衝撃を受けました。それはこんな言葉。 「祈りとは、諦めないということである。」 9月12日付の西日本新聞の「いまこの時代に」というコラムで作家の村田喜代子が寄せた文章です。知人の娘さんが、看護学校で先生に聞いた話から始まります。 最近のアメリカでは死体が腐

祈るということ

当時ブログに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 =2004.08.18の記事= 「祈るということ」 「みなさん、世界の方、どうぞ、平和な、一日(いちじつ)も、平和な日が、訪れますように。ただただみなさん、仲良く、日々(にちにち)を、過ごさせていただきますように・・」 こうインタビューに答えたのは岡村 迪子(みちこ)さん(95歳)。終戦記念日の8月15日、戦没者追悼式でのことでした。 その日ニュースでその映像を見ました。夜寝るときになぜかその言葉が思い出され

小倉に長崎の鐘あり

当時ブログに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 =2005.08.18の記事= 「小倉に長崎の鐘あり」 あまり知られていないことですが、小倉には「長崎の鐘」があります。 小倉城を中心とする勝山公園の中に中央図書館があり、その横にひっそりと原爆慰霊平和祈念碑が立っています。ここに長崎の鐘があります。私自身でさえ図書館に寄ったついでに、散歩して偶然気がついたぐらいで、ふだんはあまり目立つ存在ではありません。 ここで毎年8月9日、原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行

イチハラヒロコ

「イチハラヒロコ」というアーティストをご存じでしょうか? Wikiによれば 日常感覚とユーモアに満ちた言葉による文字だけの作品を制作している 日本の現代美術アーティストです。 正方形の白地に太ゴシックの文字を用いた作品を制作しています。これがめっぽう面白い。「愛と笑い」をテーマに言葉だけで勝負する唯一無二のアーティストです。 どんな作品か見てみるのが一番。 誰でも出来そうなのに出来ない。コピーライターの仕事とも違う。カッコ良さとは無縁の「素の言葉」というか。読むとクス

指輪の秘密

当時 ホームページ に書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 ※長男ユースケが生まれる前日の日記 =2001.02.27の日記= 「指輪の秘密」 1年前の今日、私たちは結婚式を挙げた。 せっかくの結婚記念日なので、何か書きたいのだが、今夜は二人の時間を大切にしたい。日記は別の機会にして、今日は以前友達に送ったメールを掲載することにします。 結婚が決まった友達に送ったメール。 件名は「指輪の秘密」。 指輪の話を書きます。 もしひとつだけ「言葉」を持ち歩けると