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朝の山手線が嫌い

タイトルにある通り、朝の山手線が嫌いである。
僕が世界で一番嫌いなものは雷だが、その次の次くらいで嫌いだ。

勿論、通勤・通学ラッシュで混んでいるからというのもある。
人が多いのは苦手だ。観光地も人が多い所は無理である。
だいたい、肌が触れる距離に不特定多数の人がいる状況が好きではない。

ただ一番嫌な気持ちになるのは、満員の山手線で通学する小学生を見た時である。

疲れた顔の大人に囲まれながら、満員の山手線で通学している小学生を見ると、不憫でならない。
子供の持つ活発さは、「ため息色した」車内の空気によってくすんでしまっているように見える。

尤も当の小学生からしたら余計なお世話かもしれない。
しかし自分の生まれ育った環境と東京(都心)があまりにも違うから、ついそう思ってしまうのだ。

僕は田舎に育ったので、近くに住む小学1年生から6年生までで構成される登校班で一緒になって学校に通った。
班には「怖いお兄さん」が沢山いた(僕の実家のある地域は治安がよろしくない)が、いまにして思えばよほど「健康的」な通学だったと思う。

窮屈そうな車内に押し込められた真顔の小学生は見たくない。だから朝の山手線が嫌いなのだ。

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