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『独学大全公式副読本』感想

先日noteに感想文をアップした『独学大全』に引き続き、
公式副読本も読破しました〜!
(正確には第1章の「科学」と第3章の「独学大全掲載文献一覧」は飛ばしたので読破とは言えないかもしれないですが、自分な必要だなと思う情報だけ抜き取るのも大事ですよね^ ^)
Kindle Unlimitedに入会されている方は無料で読めます。(2021年12月時点)

前回同様、読了後約1時間ほどで公開にしましたので
荒削りな部分もありますが、読みたてホヤホヤの感想をお届けしたいと思います。もちろんネタバレ含みます。

第1章について

構成は下記のようになっています。

1 学び方を学ぶ
2 日本語 母語をメンテナンスする
3 英語 世界へのゲートウェイを開く
4 数学 最強の人工言語
5 歴史 自らに認知ワクチンを打つ
6 科学 複数形のサイエンス
7 認知 人間の「仕様」=限界を知る
8 宗教 モラルを生み出す装置
9 倫理 善悪から社会の知へ
10 経済 善行は善を生み出さない
11 社会 「当たり前」を破壊しない
12 政治 自由を求める知

読む前の私の関心は
「英語」「歴史」「宗教」「社会」「政治」にあり、
そちらを読むのを楽しみにしていたのですが、
読了後印象に残っている章は、読む前にそこまでマークをしていなかった「日本語」「認知」「経済」でした。なんでや(笑)

まず、「日本語 母語をメンテナンスをする」については、メンテナンス必要だよな〜と素直に思ってしまいました。私はこれまで営業職の中でも、文章を短時間で大量に書く必要のあるポジションにいたのですが、書くという作業が本当に苦手でいつも後回しになりがちでした。また、このコロナ禍でリモートワークメインとなり、オフィス以上にチャットでのやり取りが増え、自分の文章能力の無さ(泣)にいつも嘆いていました(だからすぐに電話したりGoogle Meet に呼び出したりしてた笑)。とはいえ、だからと言って何かしらの策を打つというわけではなく、外国語(私の場合は英語・中国語・韓国語への興味が高いです)をもっと自由に使えるようになりたいと母語からずっと逃げてきたように思います。

しかし、今回この章(と『独学大全の最後の方にあった「日本語の学び方」のショートストーリー』)を読んで、「日本語をしっかり操れていると言い切れない」「自分の強みである好奇心の強さや内省の頻度が多いことというのも、発信(自分の関心興味関心をなんらかの言語で伝える)という行為を飛ばして価値を生み出すことはできないのではないか」みたいな思いに至りました。ここは反省でした。

次に「認知」ですが、この言葉に対してのイメージが私の中ではできておらず、頭の中のはてなマークがいっぱいになりました。読み進めると「人間はそんなに賢くないけども、心理学や社会学などの知の結集を取り込んだり、社会システムや情報技術・テクノロジーを使ってうまくつきあっていく方法を見つけていこうな」というかなり根源的にして包括的な内容でびっくり。『独学大全』本編の最初の方にある「人はなぜ学ぶのか」というところに通ずる部分も多分にあったので、ここについては引き続き興味を持ち続けていきたいなと思いました。

最後に「経済」ですがこちらも興味深かったです。「経済学は(その前で扱った)倫理学の一部」と書いてあって「まじ!?」となりました。そして、倫理学と経済学には相反する部分も存在し(私利私欲)、それこそが資本主義社会の経済発展を助けている側面もあるよ、とのこと。まじ?!

読んでみて、咀嚼できたか?というと若干怪しいですが、
各項目ごとに、著者おすすめの「教科書」が記載されています。その一部はKindleで読めますが読めないのもありました。ここは著者が超おすすめしている図書館の力を借りるのが良さそうだなと思いました。

第2章について

読者からの質問に対して著者が回答するチャプターとなっています。

●第2章 『独学大全』の使い方 百問百答
・買った人も、「積ん読」しているだけなのでは? 買うか迷っています。
・何歳くらいから何歳くらいまで読める本ですか?
・受験や試験勉強にも役立つのでしょうか?
・不登校になり、学校に行けません。独学だけで、みんなに追いつくことはできるでしょうか? また最初にやるべきことはありますか?
・「何のために勉強するのか?」と考えると手が止まってしまいます。
・計画を立てるのは好きなのですがどうしても手が動かず、実行ができません。
・「ポモドーロ・テクニック」で休憩から戻れず、サボってしまいます。対策はあるでしょうか?
・本を読んでもすぐ忘れてしまいます。おすすめの「読む」技法はありますか?
・子どもを「本を読む子」にするにはどうしたらいいですか?
・大学受験以来英語をやっていない人間が、今から「英語を独学」するときに、1冊目に読むべきおすすめの教材を教えてください。

この章の中では、独学大全の中で言及されていたポイントについての一部深掘りがなされています。そのため、読んでいくうちに、たった数日前に読み終えた独学大全の「私的にピンときたポイント」の大部分をすっかり忘れていることに気がつき焦りました。幸いピンときたらすぐにマーカーを引くようにしていたので、そのマーカー部分をあとで見返しながら読めばいいかなと思っていますが、ここでも独学大全本編に書かれていた「人間ってすぐに忘れるんやで」というのをひしひしと痛感いたしました...

そして気になっていた「読書猿」さん自身についての質問に答えていらっしゃった。しかしそれにしても博識すぎるね...読書猿さんは「博識なのではなく図書館の使い方を知っているだけなんですです」と謙遜されていますが...いやほんま一体何者...笑 執筆しているのは土日と往復3時間の通勤時間、だと...?!

以上となります。
また追記するかもしれませんが
一旦はここまでといたします。
どなたかのお役に立つと嬉しいです。




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