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各国の自然災害の不穏な動き

 中国西部の甘粛省臨夏回族自治州で18日深夜に起きたマグニチュード(M)6・2の地震による死者は、20日朝までに131人に増えてまだ死者は増える見込みです。

 またオーロラ観光が最盛期のアイスランドで、火山がついに噴火しました。「街が溶岩にのみ込まれる」と心配の声も上がっています。地面にできた亀裂から、勢いよくオレンジ色の溶岩が噴き出しています。

 観光客は「まるで映画のワンシーンみたいです。こんな自然現象を目の当たりにできて、とても興奮しています」 とコメントしていますが、興奮気味に話す観光客に対し、地元ガイドは複雑な心境を明かします。 それに対して地元のガイドは「壮観な光景には違いありませんが、ほろ苦い気持ちです。町が溶岩にのみ込まれる心配もあるわけですから」 と答えています。

 アイスランドの気象当局によると、18日夜、南西部・レイキャネス半島で火山の噴火が発生しました。 現場は、漁師町のグリンダビークの北東およそ4キロの内陸部で、これまでに噴火による亀裂は、およそ4キロに達したということです。

 グリンダビークでは、10月下旬から地震活動が活発化。住民およそ4000人は噴火の前に避難したため、これまでに人的被害は報告されていません。現地の住民こう言います。「みんな心配しています。仕事や生活、家族や家のこと。将来戻れるのか。心配なことばかりです」

 世界有数の火山国・アイスランドでは、2010年に起きた大規模な噴火によって、火山灰がヨーロッパ上空の広範囲に及び、各地の空港が大混乱に陥りました。その後、火山活動は落ち着きを取り戻し、溶岩に近づける噴火口は、人気の観光スポットになりました。

 溶岩でソーセージを焼き、ホットドッグを作る研究者も現れるなど、火山噴火との平和的な付き合いが始まっていましたが、今回の噴火で状況は一変しました。 おりしも、アイスランドは今、オーロラ観光の最盛期です。 世界的な知名度を誇る大型温泉施設「ブルーラグーン」も噴火の現場に近いため、急きょ営業停止に追い込まれています。

 しばらくは予断を許さない状況が続きそうです。 地震や噴火、この下半期だけでも日本を取り巻く各国で頻繁に起こっていますが、明ける年が災害の年にならんことを祈るのみです。

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