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昭和体験inサマー 読書日記「断髪女中 獅子文六短篇集 モダンガール篇」山崎まどか(編)ちくま文庫


こんにちは、たぬき画伯です。週に一度程度、漫画と文で読書日記を描いています。ネタバレはないように描いているけど、気になる人は気をつけてね。

今週の私の読書日記はこちら。
昭和充するためにおすすめな短篇集、

「断髪女中 獅子文六短篇集 モダンガール篇」
獅子文六(著)/山崎まどか(編) ちくま文庫


蚊取り線香の匂い、田舎のおばあちゃんち、テレビで放送される終戦特集や夏の怪談。時代は令和、新しい生活様式に順応しなきゃならないっていうのに、相変わらず夏と言えば昭和っぽさが似合う。
昭和の人気作家・獅子文六の描く「昭和」のことは、もちろん私は知らない。けれど、作品を読み始めてからは、すっかり夏の定番だと思っている。(と言って、春も秋も、なんなら冬も読んでる)

「さて、今年も『昭和』、しちゃいますか」と思いながら、文庫を開く。

断髪女中

断髪女中2

断髪女中に収録されている短編を選んだのはコラムニストの山崎まどかさん。「女子とニューヨーク」から、発売された本は全部読んでいる。獅子文六作品を知ったのも、「青春怪談」の解説を書かれており、解説を読みたかったので書籍を買ったのが始まり。

このほかにも、この短篇集に収録されている「団体旅行」はサイコーに笑えるコメディだし、「遅日」も終戦後すぐのことで夏に合うと思う。
「昭和」というと、少しのダサさを含んだ言葉のように発音してきた平成生まれの私だったが、ある時から、急に昭和が輝いてみえるようになったのは、獅子文六のおかげだ。
発売当初に読んで、その後も折々、読み返している。


余談の話…

獅子文六作品で何が一番好きか、と聞かれると、「娘と私」と迷ったけども、昭和のサラリーマンの如く「大番」と答えてしまう。好きが高じて、飼い猫の名前も「ギューちゃん」にしてしまった。

「断髪女中」と対の短編集「モダンボーイ篇」の表題作になっている「ロボッチイヌ」。私は最初、「ロボッチ・イヌ」というアイボのようなロボット犬の話だと思っていたら、全然犬が出てこなくて、読了後に「小学生か、私は…」と赤面した。
それで、「モボ篇」はまた後日、感想漫画にしたいと思う。モガ篇の表紙を描くの、めちゃくちゃ大変だったから。

実は獅子文六全集を持っているので、食についてのエッセーも感想に書きたいと思っている。

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