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穏やかに暮らしたかった

7月5日
ずっときちんと生活をしたかったんだと改めて気づいた。

在宅勤務が認められる会社に転職したが、入社後半年は出社して欲しいと言われていた。まぁ半年くらいなら全然大丈夫だろうと思っていた。元々転職前の会社でもフルリモート勤務ではなく週2出社だった。
でも実際働いてみて最初の2ヶ月なんかは特に無理をしていた。自宅から会社が少し遠いのである。往復2時間半。そして職業上残業はあることも多い。一気に平日に家事ができなくなってしまった。部屋は散らかる。自分の時間が取れなくなりヒゲメガネとも度々衝突。彼は散らかっていてもあまり不快だと思わないタイプらしい。ご飯だってコンビニでいいと考えるらしく私が晩御飯作ったり家事をやって欲しいと言っても「俺だって働いている」「コンビニで買えばいい」と言ってケンカになる。正直、出て行こうかと考えた時期もあった。
なんとかこの良くない状況を打破しなければと相手に過度な期待をすることはやめた。ロボット掃除機を導入した。ご飯は週末にできるだけ作り置きや下味冷凍を用意して平日はなるべく頑張らなくていいようにした。本当に世の中の共働き世帯を尊敬する。子どもがいればより一層ハードだと思う。資本主義のシステムは家で無償労働する人がいて成り立つとこの前読んだ本に書いていたが本当にその通りだ。そしてその無償労働の多くを女性が担うケースが多い。

何はともあれ、今週からフルリモートではないが週2出社が認められた。朝に洗濯機を回せる幸せを噛み締めている。ずっと夜洗濯の部屋干しだったので部屋干臭にうんざりしていた。お風呂掃除だって朝にできるようになった。これまでは週末もしくは、シューっとスプレーするだけと謳っている洗剤で洗い流すだけで済ませていた。でもやっぱりできるだけスポンジできちんと擦りたい。観葉植物に霧吹きもしてやれるようになった。きちんと家事をする時間が取れるようになり、そして朝に余裕ができたのでこうして文章もかけている。今週ものすごく心が健やかだ。清潔を保つことは自分の心にとってものすごく重要度の高いことのようだ。

仕事は好きだ。苦しいことも多いがデザインは好きだ。でも仕事だけが人生ではない。生活と仕事を完全に切り分けることが私にはできない。ある程度穏やかに暮らすことができた上での仕事だ。パフォーマンスにしてもそう。心がささくれていると頭が働かない。

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