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彼がコロナワクチンを打つかどうか調査して!

こんにちは。探偵ゴリスケです。
探偵として20年以上暗躍中です。


得意技は張り込み・尾行。
尾行調査は何歳になっても楽しいのものですよ🦍


さて、今回は実際にあった「世にも奇妙なご依頼」についてお話します。

「彼がコロナワクチンを打つかどうか調査して!」

僕の探偵事務所に訪れたのは20代後半の今風の女性でした。
ここでは仮に浜口さんとしましょう。

依頼人浜口さんは、どちらかというと細身で、セミロングヘアの毛先をクルクルまいています。

こんな感じのイメージです↓ ↓ ↓ 

依頼者と彼3

かわいらしい感じですね。
一方の彼はどんな感じだったかというと、なんだか顔色が悪い男ですね。

言い方は悪いですが、覚せい剤取締法違反にお世話になりそうな容貌です。
この彼を僕が尾行することになるのですが、それについては後述します。


依頼時の様子。彼女はヤリたくてもヤレないという

さて、依頼人である浜口さんは開口一番こう言いました。


【依頼人浜口さん】
彼がコロナワクチンを打つかどうか調査してください!
わたし、彼が信じられないんです。


ゴリスケはが詳細を窺うと、要点は以下の通りでした。
時系列で端的にまとめています。

①彼とは同棲3年。コロナが落ち着いたら結婚する予定
②彼は20代半ばでホストクラブ勤務
③彼はどういうわけかコロナワクチンに消極的である
④依頼人浜口さんは接種済み。彼にもコロナワクチンを打ってほしい
⑤二人の考えが合わないのでケンカが絶えなかった
⑥依頼人は、彼がコロナワクチンを打つまでは肉体関係を拒否と宣言した
⑦しびれをきらした彼は、ついにワクチンの予約をした



【依頼人浜口】
ゴリスケさん。わたし、彼とヤッテないんです......
もう2か月も。
別にヤリたくないわけじゃなんいんです。
でもコロナワクチン......これが白黒つくまではヤラないと決めたから。
だって、ヤッタらどうなると思います?
わたしは看護師ですよ。ヤッタなんて職場には言えない。


このとき、僕はこう思った。

年頃の女性が「ヤッタとかヤラない」とかいうもんじゃない。
一体どういう教育を受けてきたのか。


でも、その思いとは裏腹に僕はこう言いました。


【探偵ゴリスケ】
それはとても重要な問題ですね。お気持ちはよくわかります。
しかも、彼がホストクラブに勤務しているということならば、
通常よりもかなり感染リスクは高いでしょうね。


【依頼人浜口】
やっぱりそう思いますよね?
だからわたし、そのワクチン接種日に彼が本当にワクチンを打つのかどうか見てきてほしいんです。

【探偵ゴリスケ】
結論から言うと、ワクチンを打つ瞬間はみれないでしょう。
病院内、特に診察室は第三者が勝手には入れる場所ではありませんから。
ただし、彼が本当に病院に行って、
「状況的にはコロナワクチンを接種したであろう」
ということを見極めるための調査は可能です。


【依頼人浜口】
わかりました。それでいいです。
では、8月●日の調査をお願いします。
でもゴリスケさん、彼は狡猾な男です。
あるいは「替え玉」を用意するかも・・・


【探偵ゴリスケ】
承知しました。替え玉とやらにも十分に注意いたします🦍


依頼を受けた経緯はそんなわけで、
実際に僕がこの調査を実行しました。


彼はコロナワクチンを打ちに行くか? 調査当日。

そして調査日当日(つい先日)、ぼくは依頼人浜口さんが住むアパートから張り込みを開始しました。
そこには同居する彼がいるはずです。


朝の9時頃、彼はそのアパートから徒歩で外出しました。
しかしまったく、本当にジャンキーのような容貌ですね。
あらゆる不摂生が顔に出てしまっているようです。

ただ眠いだけなのでしょうか?
いや、ジャンキーだからワクチンを躊躇しているのかも......
そんなことを考えながら尾行する僕。


彼は歩き方がおぼつかない。かったるそうでもある。
昨夜はホストクラブがお休みとは聞いていましたが、やはり昼夜が逆転している職業の人が、朝の9時頃に起きて出かけるというのは容易ではないのかもしれない。


予定通り彼を尾行していると、やがてとある病院にたどり着きました。
時刻は、9:20分。


予約は9:30分と聞いていたので、ちょうどいい時間に思えました。

でもね。彼、どういうわけか病院には入らないんですよ。


病院の周辺をウロウロしたり、誰かに電話をかけたりしています。

ちょっと気になったので、近づいて電話の様子を聞いてみたところ、どうもホストクラブのお客さんに電話をしているようです。

うーん、仕事熱心というべきでしょうか。
予約時間の9:30を過ぎても電話で話しています。

やがて、このような言葉が耳に入ってきました。

【通話する彼】
俺さー、ワクチンなんて本当は打ちたくないんだよ。

でもさー、ヒカルちゃんのことを思うとワクチンを打たなきゃな、って思ったんだよねー。
俺にとってヒカルちゃんは特別な存在だから。
俺がコロナになるのはいいのよ。べつに構わない。
でもヒカルちゃんには絶対に移したくないんだよね。わかる?


依頼者の名前は「浜口きょうこ」だ。
よって、「ヒカルちゃん」はホストクラブの客と考えてよいだろう。
彼の別の彼女かもしれないが、それは今日のところは不明だ。


9:40分
ようやくヒカルちゃんとの通話が終わったようであり、調査対象の彼は足早に病院に駆け込んだ。遅刻ですね。


しばらく院内も尾行してみるが、しかるべく、彼はコロナワクチンの受付をしていたことを確認した。

この病院では、部外者である探偵がより深くへは進入できなかったが、その後の様子からも彼がコロナワクチンを打ったことはまず間違いないだろう。

探偵として可能な限りの様子を撮影し、依頼人にまず電話報告をした。


【依頼人浜口】
よかったー! 彼、コロナワクチンを打ったんですね。

【探偵ゴリスケ】
ええ、左肩を押さえていましたから、注射後のパッチがあるのでしょう。
今夜にでも見てみてください。


【依頼人浜口】
どうもありがとうございました。
......これで私たちヤレますね。

僕は思った。
この人は本当にヤルやらないの話が好きなんだなw


僕はこう答えた。
僕にだって商売っ気はある。


探偵は商売だ。僕にだって商売っ気はある。


【探偵ゴリスケ】
うーん、本当に安心できるのは
第2回目を摂取したことを確認できた時かもしれません。
残念ながら今日はまだ1回目です。
まだこの問題が解決したとは言えないでしょう。
実際、副反応を警戒して2回目を摂取しない人も中にいるようですから。
もしご心配であれば、3週間後のその時の調査を行って
白黒つけましょうか?


【依頼人浜口】
うーん、もう大丈夫な気持ちもしますし......
それに、今後は彼を信じたいとも思うので。


【探偵ゴリスケ】
そのお気持ちはわかります。
でも、今日彼が病院に入る前に
「ヒカルちゃん」なる女性と通話していたのですが、
~かくかくしかじか~


【依頼人浜口】
ヒカル?
なんだか聞いたことがあるような名前!
もしかすると、ただの客じゃないかも。


【探偵ゴリスケ】
そうですか......
確かに、コロナワクチンを打つ直前にわざわざ話し込んでいましたからね。
しかも、病院への遅刻をかえりみずに。
もしかすると、特別な関係なのかもしれませんね。

【依頼人浜口】
ゴリスケさん! 私決めた!
3週間後の調査とヒカルの調査もお願いします!


【探偵ゴリスケ】
承知いたしました🦍



こうして僕は、追加調査をいただいたのです。
これが僕の商売っ気の部分。

もちろん、根も葉もないことを言ったわけではない。
たしかに、ヒカルという女性は少し怪しいと思うし、
ぼくはこの日の調査で知り得た事実に基づいて結果を報告している。


おわりに

コロナ禍に翻弄された依頼人とその彼、
そして探偵である僕のお話をお伝えしてきました。

もしかすると、
「このコロナ禍において、なんて不謹慎な仕事をしているのか!」
と思われた方もいるかもしれません。

でも、探偵業界に限らず、どんな業界であれこのコロナ禍で売り上げを立てていくのは簡単なことではありません。

そこに需要があるのであれば、そのお客さんのご要望に応えるべく調査をするというのは、探偵であれば当たり前だと思います。

事実、この依頼者は彼が本当にコロナワクチンの接種を受けたことを知り、喜んでくれました。

探偵とは事実を知る仕事。
そして、その事実をありのまま依頼人にお届けする。

このように喜ぶ方もいれば、悲しみに陥り怒り狂う方も。

いろんな方がいて、いろんな事実を目にする。
僕はそんな探偵という仕事がほんとうに大好きなんです🦍


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