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「自分はどうすればいい感じに働けるのか」という真冬の自由研究

はじめまして。パーソナルコーチング・サービス「mento(メント)」を運営しております、たんたんたんげと申します。

大変ありがたいことに、先日のnoteを青田さんの目に止めていただき、この「#いい感じにはたらくTipsアドベントカレンダー2019」のお話をいただいたので頑張りたいと思います。

1.1 はじめに

「いい感じに働けなくて辛かったよぉ...」というnoteを書いたばかりだったため、本稿にあたり私にお伝えできる内容なんてあるのかとかなり迷ってしまったので、まずはコーチの知人に相談してみました。

伝え方やコミュニケーションのTIPSが良いのか、はたまたメンタルハックみたいなものがいいのか、自分が書くべきものを迷っています、と。すると、コーチが一言。

「たんげさんにとって、いい感じに働くとはどのような状態ですか。」

(´;ω;`)ウッ…

「もっと言えば、たんげさんにとって『働く』とはどういう意味をもっているのでしょうか」

(`;ω;´)ウウウ....

ということで、私は自分にとって「どのような状態であれば自分はいい感じに働けているのか」という自己理解もないまま、なんとなく便利に感じている表面上のTIPSを皆さまにドヤろうとしてしまったことに気付かせていただいたので、改めて、「私にとっていい感じに働くとはどのような状態か」ということを本気出して考えました。よければお付き合いください。

1.2 本研究の目的

①過去の実績をもとに、私が主観的に「いい感じに働けている」と感じられている状況の共通点を定義すること

②過去の実績をもとに、私が他者からみて「いい感じに働けている」と思われる状況の共通点を定義すること

2.1  「アタマ・キモチめも」での調査

私達は日々働く中で様々な感情が生まれていますが、それをできるだけ見ないようにして過ごしています。それがプロだと教えこまれるからです。

だからこそ、言われたことを効率よくやる方法や、他者からの評価を受けやすい働き方は頭がねじれるほど考えていますが、「自分はどういうときにいい感じで働いていると感じられているのか」という問いを投げられると言葉に詰まってしまうのです。

そこで私は、アタマ・キモチめもを毎日つけることにしました。下記項目を毎日、タスクを実施する度にslackで自分にDMするのです。

-タスク名
-「アタマ」の満足度(10段階):そのタスクをどの程度「アタマ」でやるべきだと感じているか
-「キモチ」の満足度(10段階):そのタスクをどの程度「キモチ」でやりたいと感じられているか

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□「アタマ」と「キモチ」に分けた背景仮説

そもそもこの2つにはかなりギャップがあるのではないか
・我々はいつも「アタマでやるべきかどうか」に向き合い続けているが、「キモチでやりたいかどうか」を同じくらい動きがあるものではないか

アタマとキモチにギャップが有りすぎると消耗してしまい、最終的には生産性も下がっていい感じに働けない説 
・「アタマ」でやるべきだと思っているが「キモチ」で好きではない仕事を長く続けると、次第にやる気がしぼんでしまう
・「キモチ」でやりたいやつだけやっていると、やりがいが感じられなくて自己肯定感が下がる

2.2 結果

10営業日やってみての結果は、こんな感じでした。

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アタマ:平均6.3 キモチ:平均5.4 (10段階)
アタマとキモチの差の平均:3

 ■所感
・やはり基本的にはキモチよりも、アタマを優先したタスクをやっている時間が長い
・自分はアタマ優先の案件が続いたら、適宜キモチ案件を差し込むような働き方をすると幸せになれる
・常にアタマとキモチのギャップが結構大きいタイプっぽい
・「楽しい」と感じてる仕事に対して罪悪感を感じ、「やるべき」度を小さく見積もる傾向がある
・「楽しい」ばかりを優先してもやはり自己肯定感が下がる
・分析や提案資料、noteなどを書いたりするのは基本楽しいので必要がなくてもやりたい
・マニュアル化やメール対応、オペレーション業務は基本楽しくないらしい
・ドキュメンテーション業務は、アタマもキモチも幅がすごい
・オペレーション業務はアタマでやっているものが多いが、同じ作業を長く続けるとアタマでのやりがいも下がってくる
・何かを考えたり、分析したりする時間はとても楽しいが、アタマでの優先度に迷って集中しきれていないときがある
・体が疲れてくるとキモチもアタマも中途半端な仕事を手に取りやすくなる(12/9-11は忘年会疲れしてた)

3.1 旦那へのヒアリングによる調査

前章では主観での満足度の傾向調査を行いました。しかし、客観的に見て「最近いい感じだな〜」って思われることも結構いい感じな気がしたので、どんなどきにいい感じと思うかを旦那からフィードバックをもらってみました。

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3.2 結果

旦那からslackが帰ってきました。

・話す機会が多いとき。話せなくて、一人でやってるときは大変そう。
・レポート先が固定してなくて、プロジェクトやおっきな課題やプロダクトに向かいながら、いろんな人を巻き込んで、この考え合ってるかな?とかこれやったらどうかな?をいろんな人とぶつかりながらも話せてやってるときは楽しそうに見えてる。
・いまなにに向かってるか?っていうのかってところと、人と壁打ちする機会がどれくらいあるかが自分のエネルギーやテンションにつながってそうに思えた。
・改めて、Whatの話をするのが好きなのかもね。

■所感
全然気づいていなかったけど、あるかも、と思いました。確かに自分が思っているよりもいろんな人と話すのが好きなのかもしれないです。それも、1対1とか、チームや会社に閉じないで風通し良く話してるとすごい楽しいです。

4.1 結論:私にとっていい感じに働けてる状況とは

以上を踏まえまして下記要素を踏まえていくと、私はなんかいい感じに働けるっぽいことがわかってきました。

①仮説作り、分析、構造化、ナレッジ化をするようなドキュメンテーションが基本的に好きらしいので、それを活かす時間を増やす。

②自分で立てた仮説を通して複数の人と議論をするのも好きらしいので、意識してそういう機会を作っていく。逆にそういう機会が少ない期間にも「自分が極端にそういう時間がすきなだけだ」と客観視して、問題を拡大解釈しすぎない。

③マニュアル化やオペレーションなど「ミスれない」仕事が基本的には苦手で、特に着手前はストレスがかかりやすい。全容を把握してミスらないことがわかってくるとキモチも楽になってくることが分かったので、着手前のストレスに過敏に反応しすぎないようにする。

④私は、同じ仕事を長い時間続けると、やりがいも楽しさも減衰していく傾向がある模様。いろんな仕事を細切れに進めた方が生産性を維持できそう。

⑤自分には「仕事は辛くないといけない」という先入観があるようで、自分が楽しい仕事を過小評価したり、自分が楽しくない仕事を過大評価したりする傾向がある。それだと無駄に消耗してしまうので、その仕事の意義についてもっと客観的に判断できるようにする。

⑥健康第一。体が疲れてると仕事も楽しめないし、やりがいがあることもで手がつきにくい。

うん、たしかにこれらが満たされていれば自分はなんかいい感じに働けている状態な気がします。自分をこのような状態に持っていくための第一歩として、まずはmentoのメンバーにこのnoteをシェアしてみようと思います。

4.2 さいごに

これはあくまで「丹下恵里がいい感じに働くTIPS」であって、読んでくださった方すべてに使えるものではないと思います。それにきっと、文字で読んだ誰か知らんやつのTIPSなんてものは、一週間後にはひとつも覚えていないのではないでしょうか。

自分だけのいい感じの働き方を、年末年始のあたりゆっくり振り返って見られることをおすすめいたします。自分で体験して、自分で気づいたことはきっと忘れることがなく、ずっと財産になりつづけると感じました。

また今回、「キモチ」という軸を常にモニタリングし続けたことで、自分自身を大切にできているような感覚もありました。キモチでやりたくなくても、アタマではちゃんとやるべきだと思っているのだからいいじゃないですか。キモチは自由だ!と思います笑

「一般的にはこれがいいと言われている」という世の中のあるべきをすべて取っ払って、自分のアタマとキモチはどういう動き方をするのかに向き合うと楽しいです。世の中のあるべきは、そのあとですり合わせればいいと思います。

働き方に関する自己理解をすすめるもっといい方法は他にもたくさんあると思いますし、今回分かったこともほんの一部ではありますが、なんだか、いい感じライフに少し近づけた気がします。

https://note.com/aotatsutomu/n/nf7459012fee2

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