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ブラジル版レミアの翼『Asas de Remia』と、カドルステイト物語『Tales of Cudlestate』(共にポルトガル語)が来年、Editora MPEGから出版される事が発表されました!

おはようございます。
2022年も終わりに近付いてきました。今年は私にとって、ずっと水面下で進めてきた様々な計画が、ようやく表面に現れ始めた1年になりました。まさに、激動の1年だったと言っても過言ではありません。その締め括りに相応しい重大な情報が、先程解禁されましたので、協力して下さった全ての方々に感謝の気持ちを込めながら、それをここに報告いたします。

ライブイベントでの発表の様子
『レミアの翼』と『カドルステイト物語』
ブラジルでの出版が発表されました!

2023年、ブラジル版レミアの翼『Asas de Remia』と、カドルステイト物語『Tales of Cudlestate』が出版されます!

12月23日20時30分~(日本時間12月24日8時30分~)、ブラジルの出版社「Editora MPEG」のYouTubeチャンネルにおけるライブイベントにて、ブラジル版レミアの翼『Asas de Remia』と、カドルステイト物語『Tales of Cudlestate』(共にポルトガル語)が2023年、順次出版されることが発表されました! この情報は、「Editora MPEG」のソーシャルネットワークにおける告知に加えて、専門メディアにプレスリリースされています。

いや~、うれしいですね、本当に素晴らしい!

今回ブラジルでポルトガル語に翻訳されて出版されることが決まった『Asas de Remia』(日本語名『レミアの翼』)と、『Tales of Cudlestate』(日本語名『カドルステイト物語』)とは、一体どんな作品なのか? 既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで振り返りたいと思います。

『レミアの翼』とは?

『Asas de Remia』はポルトガル語
日本語名は『レミアの翼』

「大気と水と光と土。それらが揃ってさえいれば、森の木々は正常に育つはずである。しかし、なぜか地上の緑は、少しずつ失われつつあった。それを不思議に思ったレミアは、ラムダ老にその疑問をぶつけてみる。すると老から、驚くべき話を聞かされた。地上には『人間』という種族が生息し、大自然の営みを蝕んでいると言うのだ。『人間』に興味を持ったレミアは、老から三日間の時間を与えられ、地上の世界に舞い降りた。他を想う心で成り立つ世界を描いた、児童文学的な中編ファンタジー小説」

『レミアの翼』作品紹介文より

『レミアの翼』は、利他的な行動が巡り巡って自分に還ってくるという、とても暖かくて優しい物語。時代的な影響もあり、いま流行りのファンタジーと言えば、おとぎ話を偽善と感じてしまう大人向けの「ダークファンタジー」が台頭し、救いのない物語が人気を博しています。しかし元々ファンタジーといえば、童話や児童文学などに代表されるような、子供向けの心温まる物語が主流でした。
『レミアの翼』はまさに、そういった童話や児童文学のように、子供も安心して読める美しく普遍的な物語を目指しています。もちろん、大人が読んでも楽しめる内容であることは、言うまでもありません。他人を想って行動し、そして他人に想われて自分も幸せになる物語。こんな時代だからこそ、ぜひ『レミアの翼』を、一人でも多くの人に読んで欲しいです。

『カドルステイト物語』とは?

画像は日本語版『カドルステイト物語』

「毎年冬、山奥の村から大都会に出稼ぎに来ている若者デインとカータだったが、今年は戦争の影響で馴染みの仕事が殆ど無く、代わりに傭兵隊の募集ばかりが目立った。そんな中、戦火に巻き込まれる直前の街を専門に盗みに入るという義賊を名乗る盗賊団の募集が彼等の目に留まる。その盗賊団に入団した二人は、特殊な訓練を受けながら、来たる戦争に備えていた。そして様々な思惑が交錯する中、ついに連合と帝国の戦争が勃発する。主人公デインが、旅を決意するまでを描く、超長編ファンタジー小説」

『カドルステイト物語』1巻 作品紹介文より

『カドルステイト物語』は2016年に発表した長編ファンタジー小説で、本編は全7巻で構成されています。世間に広く発表した私の最初の作品であり、代表作でもあります。私はこの物語を中学生の頃に考え、実に30年もの時を経て世に送り出しました。

このイラストは日本語版(GPM様)のものです。

『カドルステイト物語』は、きっとあなたを素晴らしいファンタジーの世界へと、いざなってくれる事でしょう。そこには世界の命運を背負った勇者も、人類を滅ぼそうとする魔王も居ません。ただ美しいファンタジーの世界がそこにあって、人間と亜人種が住んでいて、そしてドラゴンが存在している。それだけです。

主人公はほかの誰の為でもなく、自分自身の目的の為に戦う若者デイン。彼と関わる仲間達も皆、それぞれに譲れない目的を胸に抱いていて、デインと旅を共にする中で絆や愛情、或いは確執を深めていきます。ページをめくればめくる程、あなたはきっとこの世界の中に惹き込まれていく事でしょう。

なお『カドルステイト物語』は12月10日、スペイン語版『La leyenda de Cudlestate』として同じく2023年から順次出版されることが、既に発表されています。その発表の詳細は以下のリンクを参照して下さい。


Franco.Rさんによる『レミアの翼』のレビュー&インタビュー

11月30日、アルゼンチンのYouTuber、Franco.Rさんが、SEKAI Editorialから出版されているスペイン語版レミアの翼『Las alas de Remia』のレビューをYouTubeにアップして下さってます。Franco R.さんのレビューは以下の通りです。(スペイン語)

また、その後12月5日にFranco.Rさんからインタビューを受けました。
そのインタビュー動画は以下の通りです。(スペイン語)

こちらは英語のテキスト方式でおこなったインタビューの内容を、Franco.Rさんがスペイン語に訳した上で、受け答え方式にして動画を作って下さってます。
このインタビューの内容を和訳してテキストに書き起こした記事が、以下のリンクになります。日本人の方は、こちらの和訳テキストに書き起こした記事の方が読み易いと思いますので、ご興味のある方は是非ご覧下さい。


『レミアの翼』誕生秘話

『カドルステイト物語』の誕生秘話は、既にスペイン語版『La leyenda de Cudlestate』が発表された際のnoteに記載しましたので、ここでは『レミアの翼』の誕生秘話を書き綴ります。

『レミアの翼』は、私が14歳の頃から考え始めて、19歳の時にようやく完成したショートストーリーで、当時は400字詰め原稿用紙に、手書きで少しずつ書き溜めていました。中二病とはよく言ったもので、中学二年生の頃に思い描いていた沢山の物語の中の1つで、私が初めて小説という形で完成までこぎ着けた、記念すべき最初の作品でもあります。

執筆に5年もの長い年月が費やされていますが、当時の私は土日や祝日が存在しない特殊な「村」で、毎日厳しい農作業に駆り出されていました。今では信じられないことですが、その「村」には子供が自由に使えるテレビもラジオもゲームも漫画も存在せず、好きな時に音楽を聞くことも出来ません。娯楽や恋愛、創作も全て禁止された特殊な「村」に居ながらも、私はそこで発行されている新聞の記事という名目で『レミアの翼』を書きました。途中で大人に見付かってしまい、原稿を破り捨てられたこともありましたが、1日に10分程度しか書く時間が無い中でこの物語を完成させた時の喜びは、格別なものだったことを今でもよく覚えています。そして大人になった私は『レミアの翼』の原稿を持って、その「村」から「外の世界」、いわゆる普通の社会に一文無しで飛び出しました。

時は流れて2017年5月、私は『レミアの翼』を電子書籍として出版。さらに2021年8月2日、この物語はスペインの出版社SEKAI Editorialからスペイン語版『Las alas de Remia』として出版され、世界に羽ばたきました。
そして2023年春、『レミアの翼』はポルトガル語に訳されてブラジルに渡ります。こんな嬉しいことが、他にあるでしょうか? 私は子供の頃の自分に教えたい。キミが今書いている物語は将来、世界中で読まれることになるんだよ、と。

私は当時の世話係(大人の先生)から、「お前には才能が無い」ときっぱり言われました。しかし誰であろうと、子供の夢を握り潰すことは出来ません。なぜなら子供は無限の可能性を秘めているのだから。私は子供の夢を応援したい。まさに『レミアの翼』が世界に羽ばたいたように、これから大人になっていく全ての子供達に、真っ直ぐ夢を追い掛けて欲しい。そう願わずにはいられません。


作品紹介

なお、『レミアの翼』を書いた頃の背景となる物語(自伝)は、『根無し草』に書き記しました。恥ずかしい日記のような作品ですが、もしご興味を持った方がおられましたら、どうぞご一読ください。

『根無し草』は880円。オンデマンドペーパーバック(紙の本)は1980円。Kindle Unlimitedに登録していれば、読み放題で読むことも出来ます。


また、『レミアの翼』(日本語版)は、以下のリンクからお読み頂けます。こちらもKindleの電子書籍か、オンデマンドペーパーバックで紙の本としてもお楽しみ頂けます。

電子書籍は380円。紙の本(POD)は1100円。なお、こちらもKindle Unlimited対象なので、Unlimitedに登録していれば無料でお楽しみ頂けます。

さらに『レミアの翼』は、スペイン語版『Las alas de Remia』として去年(2021年)、スペイン語圏でも出版されました。これは私の憶測ですが、日本語は世界の人にとってかなり難しく、取っ付きにくい言語だと思います。きっとこのスペイン語版『Las alas de Remia』が出版されたことで、『レミアの翼』は更にブラジルへと飛び立ったのではないでしょうか。

こちらは紙の本が12ユーロ、デジタル版が8ユーロ。リンク先はスペインの出版社「SEKAI Editorial」のものになります。


そして『カドルステイト物語』(日本語版)は、以下のリンクからお読み頂けます。こちらもKindleの電子書籍か、オンデマンドペーパーバックで紙の本としてもお楽しみ頂けます。

1巻は480円。2巻以降は680円。こちらもKindle Unlimited対象で全巻お読み頂けます。小説投稿サイトなどとは異なり有料ですが、これらの収益金は、私が創作活動を続けていく為の貴重な糧になっています。今はトラック運転手と兼業で小説を書いていますが、日銭稼ぎに多くの時間を費やしてしまい、執筆ペースがとても遅いのが悩みの種。いずれは専業作家として、小説だけで生活していきたいと考えています。もし気に入って頂けたなら、ぜひ続巻を手に取って完結まで読んでみて下さい。きっと驚くべき結末と感動が、あなたを待っているはずです。

おわりに

ブラジル版『レミアの翼』と『カドルステイト物語』の出版は、大きな一歩ではありますが、まだ過程に過ぎません。私の創作活動は始まったばかり。目指すべき目標は、もっともっと先にあります。来年(2023年)は、今年より活発に創作活動を展開していきますので、どうぞご期待下さい!

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