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何はともあれ靴を履く

ここ2ヶ月くらいだろうか、週3回程度のランニングをしている。

走るための身支度をするとき、
ほとんど毎回、今日はランニングなんてしたくないと思う。
しんどいからだ。

今日はもう中止にしようか、と思いながらランニングウェアに着替えて、
外に出たくない、と思いながら靴紐を結ぶ。

そんな気持ちでゆっくりと走り出す。
すると、だんだん気持ちが乗ってくる。
なんだ走るのも悪くないな、と思い始める。

そのうちに前回のタイムを越すことにムキになる。
走り終わるころにはもうヘトヘトだ。
疲れ果てた身体で感じる、なんともいえない気持ちよさ。
走るって最高だな、そんな走る前の自分とはまるで別人のようなことまで思い始める。

不思議なことに、次回走る時にはすっかり走りたくない気持ちに戻っている。
それでも、ダラダラと支度をして、チンタラと走り始める。
走った後の爽快さを知っているから。

これの繰り返しだ。

今日もだるいけど、とりあえず足を動かしてみよう。

ところで、
ランニングウェアでマンションの住人と遭遇するのは、なにやら気恥ずかしく感じるのは僕だけだろうか。
エレベーター乗降時、扉の向こうに誰かいないかハラハラだ。

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