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路傍のフジイ

鍋倉夫「路傍のフジイ」

読んだ時に悩みがスっと引いた。
わたしもフジイさんみたいに生きたい。
ひとりあそびを楽しんでるわたしはつまらない人間なのかなとか、彼氏だったり友達だったり、もっと積極的に人と関わったらいいのかなとか、悩んでばっかりだった。去っていく人間を追いかけてしまったりもした。何が幸せなのか分からなくて、将来への不安もあった。
フジイさんは、なりたいものを聞かれて「不老不死。」になりたいと言っていた。やりたいことも知りたいことも沢山あるからと。
下手くそなギターも歌も楽しそうに弾いて歌っていた。
関わった人たちの中にあるフジイさんの記憶はとても優しくてあたたかいものだった。
自然とひとの心を軽くする優しさを与えることのできる人間ってそういない。
だからフジイさんにとても惹かれた。
こんな生き方もありじゃない!と思えた。
自分の世界にゆとりが生まれた。
私の生き方だって悪くないと思えた。
この漫画に出会えてよかった。

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