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いいライティング(文章)とは何だろう


*注意(ここで言語学の研究者についての例を挙げていますが、言語学の研究者を批判する目的でも、貶すことを意図して書いたものではありません。また、他の研究者、その他の本を書いている人を批判する・貶す目的で書いたものではありません。このことについてご了承をお願いします。)


1月3日になり、毎年のようにくる年の初めのお休みが終わろうとしています。今年も頑張るぞ、と新年の抱負を考えたこともいれば、休みなので、いっぱい寝たぞという人もいるかもしれません。僕は大学院生なので、今年は修士論文を頑張って、冬休み中に終わらそうと思っていましたが、終わりませんでした。

論文を書いていて、ふと考えたことがあります。あれ、いいライティングって何だろう。実は、これは学部生の頃から考えていて、いまだに答えが出てないものです。おそらく一生これだという答えは出ないと思いますが、みなさん個人個人にも色々考えがあるのではないでしょうか。よく聞くものをまず最初に挙げていきたいと思います。

・読みやすい文がいいライティングですよー
・専門用語をなるべく使わない文章が、いいライティングですよー
・面白い文章がいいライティングですよー
・論理的に書かれている文章がいいライティングですよー
・内容がある文章がいいライティングかなー
・ロマンチックな文章かな?
・劇的な変化が、、、、、etc

最後は、他に何があるか思いつかなくなったので、不完全文で終わる結果になりました。話を戻すと、さて、今、上記に挙げたいい文章とは?の中に答えはあるのでしょうか?おそらく、答えはかなり高い確率で割れることになるでしょう。(*ここからはかなり自分の偏見が混じってきます。)なぜならば、その人の職業などによって、考え方が変わるからです。例えば、研究者は、いいライティングというのは論理的に書かれていることであると、いうかもしれません。また、小説が好きな人にとっては、よく考えられた表現であったり、ロマンチックな文章がいい文章であると、いうかもしれません。また、専門知識はないけれども、これから勉強しようとする学生や社会人の方にとっては、専門用語がなるべく使われていない、もしくは解説が豊富にされている文章(本)がいい文章であると、いうかもしれません。今、何点か例を出してきましたが、ここから結論づけることができそうなのは、個人個人、もしくはある一定の集団による、、、以上です。

ここで書きたかったのは、そんなことではありません。では、考えてみてください。今までに上げてきた例を一般化できるような考え方はあるのでしょうか??もしあるならば、それはここに挙げた全ての例の条件を満たすものになるでしょうか?逆に、そもそも全部の条件を満たす必要があるのでしょうか?

一つ目と二つ目の質問に対する回答は、(今の僕には)ありません。
では、三つ目の質問に対する回答は、(少なくとも)僕は全てを満たす必要はないと思っています。今までは、かなり薄っぺらく記事を書いてきましたが、では僕の意見は何なのかと気になった方もいるかもしれませんので(気にならない方はごめんなさい)、最後に自分の意見を書いてこの記事を終わろうと思います。

では、僕にとっていいライティングとは、読みやすい文章だと思っています。その読みやすい文章とは、ある一定の読者にターゲットを絞ったもの、つまり読者のことを考えた文章だと思っています。このような場面を想像してみてください。あなたは、言語学の研究者で、普段は言語学について研究しています。ある日突然、言語学の魅力についてを一般の方にも知ってもらいたいと考え、本を書こうと決意しました。ここで考える必要があることは、一般の人にとってわかりやすい、伝わりやすい文章はどういうものだろうか?と考えることです。まず一つ目の要素として考えられることは、専門用語をできるだけ使わないで書くこと。これは案外簡単そうで、難しいことではないかと(少なくとも)僕は思います(自分には訓練が足りないので)。なぜならば、普段はその道の専門家や、それに近い人たちと話すことが多く、コミュニティー内で通じる隠語を使ったとしても、通じることが多いからです。けれども、コミュニティー(=隠語が通じる人々の集まり)を外れると、世界は一気に変わります。それが通じなくなるのです。従って、使用する単語の難易度を考えることは、とても大事な要素になると考えます。

今は、この一つの例だけ挙げましたが、他にも内容であったりを考えることも重要だと思います。これまでは、自分にとって、いいライティングとは、中身のある文章を書くことであったり、論理的に繋がっていることなど、だと思っていました。けれど、それらの考え方は間違っており、どの読者も想定しない書き方だったと思います。本来、書くということは、誰かに読んでもらいたいがために書くのであり、伝わることに意味があると考えます。自分の書いたことに対して批判されることもあるかもしれません、けれどもそれは自分の書いた文章というのが、きちんと理解されているので、批判ができるのではないでしょうか?少なくとも、僕はそう考えています。もし、誰にも理解し難い、自分だけしかわからない文章であったならば、それは誰にも伝わらず、批判もしにくいのではないでしょうか?

この記事で、いいライティングについての自分の考えを書きましたが、これを踏まえて、自分の論文の執筆に取り掛かろうと思います。

ここまで読んで下さって、ありがとうございます。

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