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フグタ社長業務日誌『社長的な日常』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻5は自2008年2月1日~至2月28日。

フグタ社長業務日誌(巻5-8):2月27日(水)

 午前8時45分、出社。同46分、社長室へ。
 午前8時47分、マスハゲ厚生労働部長らを呼んで板金問題等の報告を受ける。
 午前9時37分から同10時16分まで、社長室のマチムラ室長、課長係長と打合せ。
 午前10時17分から同38分まで、経済産業部からの業務報告。
 午前10時39分から同11時5分まで、農水部報告。

 午前11時6分から同55分まで、外務部中東アフリカ局長、イスラエル支店長と、今日来られるお客さんについて夕食の相談。ましなレストランが空いてないので、本社の小ホールでケータリングをとることにする。
 午前11時58分、社長会議室で午後0時14分まで、社長室課長打合せ。
 午後0時30分、小ホールへ。消費者ご相談推進会議(いわゆるギョーザ会議)開始。午後1時31分終了。同35分、小ホールを出て、同37分、社長室へ。

 ちょっと休憩。

 午後2時58分から同3時51分まで、また社長室課長来る。
 午後3時52分から同4時22分まで、元IT(情報技術)担当部長と面談。
 同24分から同5時14分まで、特別応接室で米国取引先のスライス専務と会談。スライスさんは米本社のえらいさんなので、東京支社長のシーハーさんもバタバタついてくる。今日はスライスさんに謝られてちょっと驚く。

 同29分から同34分まで、重役応接室前で業界紙のインタビュー。イシヤブ君のプラモデルの件。
 午後5時36分から同53分まで、グループ本部の元YKKトリオのうち、落ちこぼれ二人YKが来る。韓国旅行のお土産交換。

 同6時2分、イスラエルからのお客さん来社。少しだけ仕事の話をして、同42分から同7時9分まで懇談。同10分から同19分まで、南会議室で共同記者発表。同21分、小ホールへ。女房も来てお客さん夫妻との夕食会開始。
 午後8時40分、夕食会終了。同43分、小ホールを出て、同45分から同47分まで、本社エントランスでご夫妻を見送り。同48分、退社。同49分、帰宅。

 ほらね、社長はよく働いてるでしょ。フフフ~~。

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注:
日本とイスラエルの関係は深く、日本人の祖先は2700年前に追放されたイスラエルの「失われた十支族」の一つであるともされる。つまり紀元前660年2月11日に即位した神武天皇もその一人であったわけである。古代イスラエルと日本は言語や文化の類似があるとも言われ、ある種の学術分野(トンデモ学)では非常に人気が高い。
その関係もあって(ないと思う)、日本は戦後イスラエルが建国した4年後、1952年には東アジアで初めての国として外交関係を結んだ。外遊先としても人気があり、2006年には小泉首相、翌年には麻生外相がイスラエルを訪問した。2008年のイスラエル首相の来日はそのお礼参りのようなものであった。
※『フグタ社長業務日誌:社長的な日常』は、ブログ『tanpopost』に2008年2月28日 付けで掲載したものです。


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