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札幌で『公園』を走る “ 旅先で『日常』を走る 〜episode35〜 北海道編 “


前回のあらすじ

〜 角館で『小京都』を走る 〜

" 小京都と自称しているが、角館の街並みはまったく京都には似ていなかった。『全国京都会議』なるものが存在し、全国各地で小京都を自称する地域が乱立しているが、それよりもそれぞれの地が、この地は『古都』だと胸を張って主張した方が良いのではないか? “


札幌で『大通り』を走る


前回の続き。
2021年1月2日の午前9時。今日は午前中いっぱい使って、盛岡から青森まで各駅停車で移動する予定だ。年末年始を使った貧乏旅行のために東京で買った『青春18きっぷ』を、ここでも活用する算段なのだ。なにしろ、私は時間には余裕があるが、金銭面の余裕はない。
盛岡駅の、第三セクター『IGRいわて銀河鉄道』改札口で、私は青春18きっぷをこれ見よがしに見せつけた。「私は旅慣れた一人旅のおっさんです。正月から各駅停車で旅をして、車窓に流れる田園風景を愛でるのです。さあ、通してください。」と、心の中で駅員さんに呼びかけた。

しかし、ここでアクシデントが発生した。
駅員さんに呼び止められ、切符を購入するように促された。なんと、青春18きっぷは盛岡から八戸の間では使えないというのだ。たしかに「一部の第三セクター路線では使えない」とは把握していたが、まさかここで引っかかるとは、無念…

とはいえ、いつまでも悲しんでいても仕方ない。気を取り直して切符を購入し、ホームに入った。停車していた電車に乗り込み、100分ほど揺られて、八戸駅に到着した。

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運賃は3,110円だった。高い!
しかし、ここから先の区間は青春18きっぷ使用可能だ。移動中にインターネットで確認済みなのだ。用意周到な私。ホームの階段を上がり、青森行きの電車の乗換え口に急ぐ。
しかしまたここで、次なるアクシデントに遭遇した。

なんと「線路を雪かきしてるから、次の電車は運休にするべ。(意訳)」と、掲示板には記されていた。オーマイゴッド。時刻表を確認すると、その次の電車までは2時間近くある。もう、あきらめて新幹線に乗ることにした。予想外の出費だ。

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八戸→新青森間の乗車券と特急券を購入し、新幹線の改札を入る。次の新幹線まで30分ほどあるので、待合室で時間を潰すことにした。
待合室の中に置いてあるTVが、東京のニュースを報じている。

「 首都圏で新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、1都3県の知事が2日、緊急事態宣言発出の検討を政府に求めた。」

人が楽しく休暇を満喫しているのに、旅先にまでコロナ関連のニュースが追いかけてくる。しかも私の仕事に直接大きな影響を及ぼす内容だ。もう戻った方が良いのか? とも考えたが、発出は正月明けになりそうな見込みのようだ。先のことは休暇を終えてから考えるとしよう。

せっかくの休暇を台無しにされた気分で、新幹線に乗りこんだ。30分弱で、あっさりと新青森駅に到着した。せっかくのみちのく一人旅なのに、旅情もなにもあったものではないな、と思いつつホームに降り立った。運賃は3,920円。在来線とあまり変わらなくないか? 朝からのバタバタで、すでに運賃の相場感覚がおかしくなってしまっている。

ちょうどお昼時なので、ランチタイムにしよう。
駅地下に、土産物屋などが軒を連ねた物産館的な一角がある。その突き当たりにあった食堂で、海鮮丼とついでに青森を代表する地酒『田酒』をいただいた。海鮮丼の値段は、なんと1,000円也。安い! 田酒も堪能した。

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そういえば駅構内のキオスクには、田酒専用の持ち運びバッグが売っていたな。県民がお出かけの際には、田酒を携えるしきたりでもあるのだろうか?

さあ、腹も満たされたところで、次の目的地に向かおう。ここから北海道まで、『津軽海峡冬景色』ばりに青函連絡船で移動することにしたのだ。駅の外を眺めると、どうやら軽く吹雪いているようだ。

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徒歩で向かうと遭難しそうな雲行きだ。ここは大事を取って、タクシーを呼ぶことにした。

タクシー会社に電話してから15分ほどで、目の前50mくらいのところにタクシーが一台横付けされた。すぐに誰かが乗っていった。さらに待つこと10分。タクシーは来ない。私は律儀にも、ずっと屋外でタクシーを待っている。体温が徐々に奪われていく。満腹であり酒を飲んでいることも相まって、睡魔が襲ってくる。「寝ちゃダメ!」。私の脳内に、いしだあゆみ的な誰かが声を掛けた。ハッと正気に帰る。危うく青森の地に散る一歩手前の状態だった。

堪えかねて、再度タクシー会社に電話する。どうやら、さっき来たタクシーが、私が呼んだものだったらしい。タクシー会社からは、その件に関してひとことの謝罪もなく、10分ほどで代車が調達された。

ちょっとしたアクシデントで凍死しかけたが、ようやく港に着き、私は青函フェリーに乗りこんだ。

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青函フェリーは、人よりも主にトラックを運ぶ路線のようだ。客席はあまり広くない。その代わり、雑魚寝ができるようなカーペット敷きの座敷スペースが用意されていた。
荒天で景色を楽しめないのが残念だが、気を取り直して、ここは仮眠を取ることにしよう。

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出航してから3時間ちょっとで、青函フェリーは函館港に到着した。雪は止み、風も弱い。天候は回復傾向にあるようだ。
いよいよ、北海道に上陸だ。35年ぶりの函館、18年ぶりの北海道になる。小学生だった頃に家族旅行で来て以来の函館だ。ちなみに、直近の北海道体験は、日帰り札幌出張という残念な思い出だ。

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港からバスで函館駅に移動した。予約しておいた駅前のホテルにチェックインして、部屋に荷物を置く。荷解きも早々に、さっそくノルディックポールを持って、あたりを散策することにした。

雪道を歩くことに関して心強い相棒であるノルディックポールを操り、函館の市街地を進んで行く。駅前は閑散としている。この一帯を走る路面電車も、この時間はすでに運行を終えているようだ。
腹が減ってきたので、とりあえず食事を摂りたい。適当な店を探す。線路沿いを少し進むんだところで、『ラッキーピエロ』の看板を発見した。

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函館市内ではマクドナルドよりも店舗数が多い、この辺では超有名なローカルチェーン店だ。ここでディナーを摂ることにしよう。

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店内に入る。内装のイメージは、古き良きアメリカナイズをなされた『びっくりドンキー』といった趣きだ。客席はファミレスっぽくしっかりとした造りだが、注文方式はファストフード的だ。列に並んで、カウンターで注文して、その名で会計する。
適当に空席に座りしばし待つと、注文した品が届いた。当店イチオシの『チャイニーズチキンセット』だ。さっそく齧り付く。味は普通だった。本当に普通としか言いようがない。価格は748円だった。普通だ。

お腹も満たされたところで、散策に戻る。食後の腹ごなしも兼ねて、1.5kmくらい歩いた。目的地は函館山だ。目印がわかりやすく、ひたすら一直線に進む。人通りどころか、車通りすらあまりない。街頭に照らされた積雪が真っ白で、その純白な世界を進む。
十文字の交差点を越えて少し坂を登り、函館山の麓に着いた。

麓にある乗り場からロープウェイに乗って、函館山山頂へ登った。

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山頂の展望スペースには、さすがに何組かの先客がいた。主に家族連れだ。おひとり様は私だけのようだ。私も前回函館に来た12歳の時には、家族でこの夜景を眺めたのだった。

35年ぶりに眺める夜景は、以前と変わらずキレイだった。海と陸地の明暗のコントラストが、天然のイルミネーションの煌びやかさを引き立てている。まさに『100万ドルの夜景』だ。横浜のランドマークタワーから見た夜景に匹敵する美しさだ。場所を変えながら、15分ほど眺めていた。

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正月早々夜景に見とれている私に、姉からのLINEが届いた。その文面は、新年のあいさつも、私が甥っ子に送ったお年玉(amazonギフト10,000円分)のお礼もなく、「北海道にいるんでしょ? 毛ガニ食いたいから送って(金は気が向いたら払う)。」という内容だった。「蟹の亡者」という単語が脳裏をよぎった。

ロープウェイが21時で運行を終了するので、名残惜しいが麓に戻ることにした。麓からは、宿まで2kmほど来た道を戻る。海峡通り(路面電車の軌道沿い)に出たら、宿まではほぼ一直線の道のりだ。歩道は雪かきがされており、歩きやすい。
ここから宿までの道を走ることにした。

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平坦な道。相変わらず、人通りはほとんどない。さすがにスピードはあまり出せないが、一定のペースで通りを走り抜ける。無事、転ばずにホテルまで完走した。成長した私。

ただ今をもって、『旅先を走る』プロジェクトの46都道府県目を達成した。残るは最難関の沖縄県のみだ!
部屋で函館名産の裂きイカを肴に、祝杯を上げる。地場のメーカーが販売しているワインを買ってきたが、なぜか『輸入ワイン』と記載されていた。

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翌朝、6:30に目覚ましをセットし、起床した。海沿いをノルディックウォーキングしようという算段だ。身支度を手早く済ませ、宿を後にする。駅を越えて、海沿いをノルディックウォークで進む。

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海沿いの道は雪深く、足跡すらない。正月だから、漁師や船頭さんも足を踏み入れていないのだろう。ポールの先も、我が両足も、深く雪に埋まっていく。差し込むのは簡単だが、抜くのが一苦労だ。さすがに、このまま進むことは困難だ。断念しよう。ルートを変更する。

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かつて運行されていた青函連絡船が保存されている記念館から一本内陸の道に入り、魚市場の横をノルディックウォークで進んだ。ここも、正月なので休市だった。
500mほど直進すると、左手に赤レンガ街が現れた。思ったより規模が大きい。

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人通りはほとんとない。観光客も見当たらない。ただ、橋を渡ると視界の先に一人だけカメラを構えたオッサンの姿があった。日本中どこの土地にもひとりくらいは生息する妖怪の一種だろう。

赤レンガの建物の間を進み、海峡通りにぶつかったところで左に曲がる。

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昨日走ったルートを戻り、これも函館名物である朝市に向かう。

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朝市に到着!
正月から一部の店舗は営業している。市場はやっていないのに。営業している店では、一様に店頭での声掛けが激しい。その内容としては、呼び込みもあるが、なんと普通に雑談を仕掛けてくるのだ。新感覚だ。世間話商法。
そのうちの一軒で毛ガニを買った。蟹の亡者に送りつけてやるのだ。姉思いの心優しい弟が。

そうこうしているうちに、ZOOM会の時間が来た。私が所属しているランニング部で、この時間(8時)からオンラインイベントが開催されるのだ。ZOOMに現れたのは私を入れて4名。函館・多摩県・大分・ラスベガスというメンバーだ。場所が離れているどころではなく時差まである。ついでに言えば、最年少は17歳、最年長は47歳(私)だ。

ZOOMの画面上に映し出される景色の豊かさは、なんともいえないものがある。今この時に、違う場所で同じことをしている仲間の存在を感じることは尊い体験だ。特に一人旅の旅先では。ひとりであっても孤独ではないのだ。

ZOOM会を終えたら、ブレックファーストの時間だ。朝市で営業している飲食店に入る。入店基準は「世間話が面白いかどうか」だ。

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店内で注文したメニューは、もちろん海鮮丼だ。ご覧の通り、粋さのかけらもない「北海道名物全部載せ」をいただいた。市場がやっていないので鮮度は多少劣るが、美味だった。価格はこれで1,300円くらい。安い!

食事を終えてホテルに戻る途中、爺さんに話しかけられる。またもや、世間話攻撃が発動か?
話をしているうちに、衝撃の事実が発覚した。なんとこの爺さんは若い頃に私の地元で働いていたことがあるということだ。それも、私が生まれる前、50年くらい昔の話だった。

さあ、そろそろ次の目的地に向かおう。宿をチェックアウトし、朝市の通りを右手にノルディックポール・左手にキャリーバッグを歩く。
すると、呼び込みのおばちゃん達から「もう一本の棒は?」と、声が掛かる。このポールは折り畳めるのだと伝えると、一様に驚きの声を上げた。ナイスリアクションだ。

今日は函館駅から各駅停車を乗り継いで、一日がかりで移動する予定だ。青春18きっぷを活用するのだ。
まずは、森駅で乗り換える。ここでの待ち合わせは90分だ。

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駅のホームから、海がすぐ目の前に見える。穏やかな水面だ。
そういえば、駅前で名物『イカ飯』が買えるはずだ。行ってみよう。

お店は休みだった。

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気を取り直して、セブンイレブンで弁当を買って腹を満たした。

次は長万部で乗り換えることになった。ここでの待ち合わせ時間は、45分くらいだ。時間つぶしに海岸に向かった。
海水浴に適した形状の海岸だな、と思った。しかし、ここは北海道だ。真夏でも海水浴をしようと思うほどに気温は上がるのだろうか?

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列車の発車時間が迫ってきたので、すぐに駅に戻る。海は美しかったが、往復の道のりでは誰ともすれ違わなかった。

さらに各駅停車に揺られる。夕方になって、東室蘭に到着した。

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せっかく室蘭に来たので工場夜景でも観賞したかったのだが、なかなか交通の便が悪いし、正月だから工場も稼働していないだろう。観光的なことはあきらめて、豪華ディナーにしよう。

有名なB級グルメ『室蘭やきとり』を喰う。

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お店は凄く混雑していて、開店直後に到着したのに30分ほど待たされた。客層は、帰省した若者とその友人といった印象だ。また、店内飲食だけではなく、テイクアウトも盛況だった。
この店は、地域の人たちに愛されているなと感じた。味ももちろん旨かった。

せっかく北海道まで来たので、宿に戻る道すがら遠回りして『セイコーマート』に立ち寄った。ここは、北海道で最も店舗数の多いローカルチェーンのコンビニだ。品揃えは普通だった。いうならば「北のミニストップ」だ。

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一夜明け、翌朝は登別温泉に寄り、温泉銭湯で朝湯に入った。

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いい湯だった。温泉が発する強烈な硫黄泉を全身に浴び、満喫した。この時に来ていたTシャツは、今でも硫黄臭がほのかに香っているくらいの威力だった。

ところで、今日の目的地は札幌だ。しかも17:30新千歳空港発の飛行機で羽田に飛ばなければならない。ここからはタイトなスケジュールをこなしていく。

まずは、登別発10:24の列車に乗らなければ、本日のスケジュールを遂行できない。銭湯を出たのが9:50。駅までの路線バスを待つと、列車には間に合わないことがわかった。バスターミナルに隣接するタクシー会社に行き、「タクシーを一台お願いします!」とオーダーする。
すると、「コロナ禍でタクシーの台数を減らしていて、すべてのタクシーを駅前に配置している。今からここまで呼ぶと、かなりの時間がかかる。」との回答があった。
なんと、これでは列車に間に合わないではないか!この旅最大のピンチか?

一旦落ち着こう。手元にある文明の利器、スマートフォンを駆使して、別のタクシー会社に連絡する。「10:24の列車に間に合わせるように一台手配しましょう(根拠はないけど)」との頼もしい回答を得ることができた。
10分ちょっと待つと、お目当てのタクシーがやってきた。運ちゃんが輝いて見えた。そして、なんとか発車5分前という余裕のある時間に、駅に着くことができた。サンキュー運ちゃん。去り際に後光が差して見えたよ。

そんなこんなで、だいぶ寄り道したりアクシデントもあったが、この旅の最終目的地である札幌に到着することができた。時刻は12:30。

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ここでもノルディックウォークをするつもりだったが、路面を見てランニングに変更した。どうやら駅周りの歩道は雪かきが済んでいるようだ。青空も見える。
駅ビルの地下トイレで着替え、コインロッカーに荷物を預けた。駅前広場で準備体操を済ませたら、いざ出発だ。

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まずは、駅から東に伸びる道を進む。500mほどで創成川にぶつかる。ここを右に曲がり、川沿いをしばらく走る。さすがに県庁所在地にして政令指定都市だけのことはあって、人通りはそこそこある。今日は1/4なので、ビジネスマンぽい人の姿も目につく。オフィス街的な通りをしばらく進むと、テレビ塔に突き当たった。

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当たり前かもしれないが、名古屋のテレビ塔にそっくりだ。一旦立ち止まって、何枚か写真を撮る。観光客な私。などと思いながら気づいたことは、観光客の少なさだ。正月&コロナ禍&冬だからというトリプルコンボゆえだろうか?

ともあれ、ここから大通り公園を突っ切ることにする。路面は雪が積もりっぱなしで、ほとんど人通りがない。

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足元がおぼつかない。慎重にスピードを落として進む。雪が積もっている公園など、観光客ではない地元の人たちはわざわざ歩かないのだろうか?

しばらく進むと、公園内でなにかのオブジェを取り付けるのか、作業をしている。雪まつりは中止だが、なにかイベントを企画しているのだろうか?

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しかし、なにもイベントがなく、人も閑散としている大通り公園を走ることはただただ単調な行為だ。早くも飽きてきた。
もう引き返そうかなという気になったタイミング、スタートから3kmを超えたあたりで、大通り公園の端にたどり着いた。

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ここを右折して、次の角でまた右に曲がる。駅の方に引き返して、1.5kmほど直進すると、時計台に到着した。

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時計台は修復工場中だと聞いていたが、すでにリニューアルは完了していたようだ。ならばと、入館料を払って中に入ってみる。

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明治・大正時代の建築が好きなので、休憩がてら時計台の内観を堪能した。

続いて、旧県庁舎である赤レンガを見に行こう。

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到着して写真を撮っていたところで、雪が降ってきた。また、急に冷え込みが襲ってきた。さすがは北の大地だ。そろそろ、スタート地点に戻ることにしよう。

走り終えた後、駅ビルでスープカレーのランチを摂った。

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粘度がないカレーなどカレーではないと思っている諸兄、侮るなかれ。本場インドのカレーだって、粘度は弱いではないか。ここ北の大地で発展したスープカレーも、インドカレーに負けず劣らずにスパイシーで、身体が温まる。冬の北海道に最適な料理だ。こんな素晴らしい防寒食を発明してくれた、インド人に感謝しよう。

食事を終えたが、帰りの飛行機までまだ少し時間がある。すすきのを少し散策した。

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つい最近、クラスターを発生させてしまった繁華街だ。それでも昼間は変わらず賑わっているようだ。

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札幌駅16:00発のライナーでシン・千歳空港に向かう。
シン・千歳空港から飛行機に乗り東京に戻ったら、明日からまた仕事だ。
疫病の流行具合に右往左往しながら、いつ終わるかわからない非日常的な日常の舵を取っていくのだ。

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北海道は、広大な土地にポツポツと島のように都市が点在している。それぞれの土地には特色があるが、便が悪いことが災いしてその良さも伝えきれていないし、発展が阻害されている。
とはいえ、それぞれの土地にはそれぞれの魅力が満載だ。「失われた30年」のとばっちりを受けて、すっかり元気がなくなってしまっているが、まだまだ多大なポテンシャルを北海道の各地は持っていると、私は感じている。

なので、北海道は、この先も何回にも分けて攻略したい。

『ドキュメント72時間』で観た日本最北端の宗谷岬を走りたいし、釧路湿原でカヤックも漕いでみたい。ザンギやチャンチャン焼きといったご当地グルメや、とうもろこしにじゃがいも、夕張メロンなど大地の恵みも味わい尽くしたい。

そして、その中でも一番に訪れたい場所がある。『ウポポイ』だ。

ウポポイは、北海道白老郡白老町にある「民族共生象徴空間」の愛称。主要施設として国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設を整備しており、アイヌ文化の復興・創造・発展のための拠点となるナショナルセンターである。「ウポポイ」とはアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味している。

今回は年始の休館日にぶつかってしまい立ち寄れなかった。北海道の先住民。アイヌの人たちの歴史や文化にも、せっかく北海道に縁ができたのなら、少しは理解を深めてみたいと思っている。

再見!

次回予告

〜 新浦安で『10年』を走る 〜


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