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計画通りにいかない春

新年度が始まりましたが、コロナウイルスの影響が大きく想定外の事態になっていますね。

小学生から始まるキャリアパスポートは、全く稼働してない状態です。学校が再開しても、学習要綱を充実させることが主となれば、後回しか宿題となるかもしれません。

中学高校も在宅での学習が主となり、進路に漠然とした不安を感じている学生が増えました。特に10代で就職を希望している学生さんは、就職先があるのか不安があるけど、ネット起業やアルバイトで何とかなるでしょうと楽観視している方もいて(最近は小中高校生You tuberが活躍していることから)、その様子に大人が危機感を持っていると保護者から聞きます。
世代による勤労観の違いが露わになっています。

大学のキャリアセンターも様変わりしてきました。カウンセリングをWebで行っています。県外の学生には自宅に待機してもらい自宅から、キャリアコンサルタントは個人情報の観点から大学まで赴き、大学の端末を使う、という方法をとっているとのこと。その変化に対応できるうちは、何とかなると思いますが、これがメンタルの問題であると、メールカウンセリングやWebカウンセリングを躊躇する学校もあるようです。

就職説明会もWeb、就職面接もWeb、職場での入社式もWeb、会議や打ち合わせもWeb、勉強会もWeb・・・。
こうなると、若年者のテクノストレスはキャリア関係だけでも相当増えそうですね。

さて、現在働いている方々も、今後のキャリアの見直しが必要に迫られていると思います。ポータブルキャリア(持ち出し可能なキャリアスキル)を強みとしても、それが市場に受け入れられるものでなければ収入を得る職につくことができません。不景気になると医療・介護業界への就職に偏りが出始めてきます。 歴史は繰り返されるのか、またバブル後に後戻りしている感覚があります。

こんな時、キャリアコンサルタントは、クライアントが食べていけるように支援をする、生きていけるように支援をすることを心がけてください。自分のキャリアの遍歴をクライアントさんに伝えて、こんなキャリアの遍歴もありますよ、と提示する方もいますが、背景が異なりますので事例を出す時は慎重にしましょう。また、貧困や虐待など、キャリアと異なる要素が見え隠れする面談を経験したら、情報提供のあり方や繋ぐ先が異なると認識し、自分一人で面談を完結しないで、職場にいる先輩に確認しながら進めてくださいね。そして、1回の面談で完結できるようになりたいなら、福祉、心理、経済、医療の学びを進めていくと業務のヒントが多く得られます。

職場が目まぐるしく忙しい方には恐縮ですが、帰宅後にストレス発散と勉強を兼ねて、業界の方々と楽しく連絡を取り合うことをお勧めします。それこそ、Webを上手に活用できるとよいですね。

今迄に何度も自分自身のキャリアプランを立ててきたことと思いますが、計画はあくまでも計画。「計画通りにいかないからこそ人生は面白い」と捉え、計画通りにならなくても、流れに身を任せる(キャリアドリフト)のもよいのかもしれませんよ。




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