PdMによるブログリレー@MoT「煩雑な経費精算の手間を削減!法人向けサービス 『GO BUSINESS』のこれまでと将来像」

この記事は、株式会社Mobility Technologiesのプロダクトマネジメントチームが企画している「プロダクトマネージャーブログリレー2022」の記事です。

はじめに

はじめまして。株式会社Mobility Technologies(以下、MoT)でプロダクトマネージャーを担当しているTannyです。現在、No.1※タクシーアプリ『GO』と、その法人向けサービス 『GO BUSINESS』を担当しています。

※ App Annie調べ|タクシー配車関連アプリにおける日本国内ダウンロード数(iOS/Google Play合算値) 調査期間:2021年1月1日~2021年12月31日

今回は、2021年10月にリリースしたばかりの『GO BUSINESS』の、これまでの機能と、プロダクトマネージャーとして描いている将来像について紹介させていただきます。

ビジネスにおけるタクシー移動の課題

皆さんは、出張の際にタクシーを使っているでしょうか?実は、私はこれまでタクシーを使うことをなるべく避けてきました(過去形)。なぜかというと、ビジネスでのタクシー利用には、以下のような不安や面倒臭さがあったからです。

  • 🚖 初めての出張先で、流しのタクシーを見つけられるか不安

  • 📝 経費精算時に、領収書を添付する必要がある(バスや電車なら不要)

  • 🚉 経費精算時に、タクシーを使った理由や乗降場所などを申請する必要がある

このようなペインがあるので、タクシーを使った方が効率が良さそうな場面でも、他の公共交通機関などを使ったり、頑張って徒歩で移動したりしていました。GO BUSINESSは、こういった点を一気に解決し、従業員がタクシーを適正に利用しつつ、経費精算の手間も軽減してくれるプロダクトです!

ここからは、そんなGO BUSINESSの基本的な機能を紹介していきます。

GO BUSINESSでできること

GO BUSINESSの機能構成

GO BUSINESSは、MoTとの法人契約を結んでいただくことにより、タクシーアプリ『GO』の乗車料金を請求書払い(またはクレジットカード)でお支払いいただき、その利用履歴を管理者様が一元管理できるサービスです。ここでは、GO BUSINESSを使うことによる3つのバリューを紹介いたします。

その1|タクシーアプリ『GO』による効率的なタクシー配車

「ビジネスID」の紐付けイメージ。1つのGOアプリ上で、プライベート利用とビジネス利用を使い分けることができます。

GO BUSINESSをご契約いただいた企業の従業員には、管理者から「ビジネスID」が発行されます。このIDをユーザー様ご自身のGOアプリアカウントと紐づけることで、GO BUSINESSユーザーとしてタクシーを利用することが可能となります。ビジネス利用の切り替えも簡単に実施できるため、プライベートとビジネスの両方でGOを使うヘビーユーザー様も、1つのアプリ上でタクシーを呼ぶことができるのが特徴です。

GO BUSINESSでのタクシー利用では、タクシー車内での支払いをせずに降りることができます。

さらにGO BUSINESSでは、タクシーの降車時に自動的に決済を実施できる「GO Pay」の仕組みを利用しているため、目的地に到着したらすぐにタクシーを降りることができます。事前に現金やカードを準備する必要がなく、領収書を受け取って、無くさないように大事に持っておく必要もないため、非常にスムーズです。

また、タクシーアプリ『GO』の便利な配車機能もそのまま利用できるため、移動の目的に応じて、最適なタクシー乗車方法を選ぶことができます。

便利な配車機能と、ビジネス利用におけるユースケース

  • 🙋🏻‍♂️ 今すぐ配車 … 初めての出張先で、アプリで今すぐタクシーを呼ぶ

  • ⏰ AI予約 … オフィスからの出発時間に合わせてタクシーを呼ぶ

  • 🚖 こだわり条件指定 … 大切なお客様とのご移動の際、「JPN TAXI」や「空気清浄機付き車両」などの車両を指定してタクシーを呼ぶ

今後の機能アップデートで追加される配車機能も、ほぼそのままご利用いただくことができます!GOの配車機能については、以下の記事でも詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

その2|請求書払いによるスムーズな経費精算

請求書のサンプル。グループ単位の料金明細を確認することもできます。

GO BUSINESSは、タクシーを利用する方だけでなく、経理担当者様の業務もサポートするシステムです。請求書払いで利用したタクシー乗車料金は、毎月1回発行される請求書でお支払いいただくだけでOKです。

請求書は各企業のお支払いルールに合わせて、法人単位の他にも任意のグループ(部署・部門など)の単位でも発行できます。また、請求書はWEB上で発行されるため、面倒な紙のやりとりは必要ありません。

従来の従業員立て替えの場合、「従業員が経費申請して、領収書を提出した後、会社から従業員の口座に立て替え金額が振り込まれる」という形が一般的だと思います。GO BUSINESSを利用することにより、これらの手間を一気に無くすことができます!

その3|利用履歴連携によるタクシー利用状況の一元管理

「利用履歴連携」機能のイメージ。タクシーの乗車履歴を詳細に把握できます。

ここまでご覧いただいた方の中には、「こんなに簡単にタクシー利用できてしまうと、不正利用が発生するのではないか?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかしGO BUSINESSには、従業員のタクシー利用をリアルタイムに可視化する「利用履歴連携」機能が備わっています。

この機能では、タクシーの乗車日時・利用者・金額や、乗降車地の情報などをGO BUSINESSの管理画面で把握することができます。なお、これらの情報はGOアプリの利用履歴画面からも個別に取得できますが、管理画面に自動的に集約されるのがGO BUSINESSのメリットです

これにより、不正なタクシー利用を強力に抑制することができます。また、タクシー利用時の事前・事後の承認フローを省略するように社内ルールを変えられれば、タクシー利用者と承認者双方の手間を完全に無くすことができます!

ここまでご説明してきた機能により、ビジネス利用におけるタクシー乗車体験は劇的に変化します。タクシー利用者は、1.GOでスマートにタクシーを呼び、2.支払いなしでタクシーを降りて、3.出張後の経費精算も不要、というフローでタクシーを利用できます。さらに、経理担当者は利用履歴を確認しつつ、月末に利用料を振り込みするだけで業務が完結します。ガバナンスを少しも損なうことなく、無駄な業務を徹底的に削減できるのがGO BUSINESSのバリューです。

GO BUSINESSのこれから

ここまではGO BUSINESSの現行機能の魅力を紹介してきました。しかしGO BUSINESSはまだリリースしたばかりであり、より多くの企業にフィットするように機能拡充していきます。ここでは、そんなGO BUSINESSの将来像をご紹介します。

管理者向け|全ての企業ニーズに対応する

GO BUSINESSでは、従業員が数名〜数十名の企業から、数千名以上の大企業まで、あらゆる規模の企業にお使いいただいています。企業によってご利用人数・部署の構成・タクシー利用の社内ルールなどは大きく異なるため、企業の管理者様からは、渉外チームを通じて色々なご要望をいただいています。

様々な企業ニーズを満たすための開発要求

  • 👨🏻‍💻 毎月の数百人規模の異動に伴う、アカウントの発行・編集を行いたい

    • (対応)管理者アカウントやビジネスIDの検索・一括発行・一括編集機能の拡充

  • 📝 タクシーの利用目的(何の案件で利用したのか)を把握したい

    • (対応) 従業員が、GOアプリで利用目的のメモを入力する機能

  • 📥 事後の承認や経費精算システムでの申請など、何らかの承認フローは必須

    • (対応) 管理者による事後承認機能

    • (対応) 経費精算システムへの利用履歴の連携機能

※ 上記は一例であり、今後の機能実装を保証するものではありません。

このようにいろいろなニーズがあるものの、仮に全ての要求をそのまま実装してしまうと、最終的には他の経費精算システムと同じようなシステムになってしまう可能性があります。GO BUSINESSはあくまでもタクシーの経費精算を効率化するシステムなので、お客様に導入いただくにあたって最低限必要な機能や、タクシー利用者・経理担当者双方の手間を減らし、タクシーの利用を拡大させられる機能に絞って開発する必要があります。

様々な要望がある中で、GO BUSINESSのコアとなる部分を意識しながら開発機能を検討することは、非常に難しい点ですが、PdMとしての面白さを感じる部分でもあります。

従業員向け|多様なタクシー利用シーンに対応する

ビジネスにおけるタクシー利用シーンは数多くあるため、GOアプリの既存の配車機能だけではニーズを満たせない場面もあります。そういったご要望に対しては、GOアプリの機能拡充や、MoTの別の配車システムとの連携で対応します。

ビジネスにおけるタクシー利用シーンとその対応

  • 💻 第三者にタクシーを手配するために、業務PCからタクシーを呼びたい

    • (対応) WEBアプリ版の配車機能との連携

  • 👨‍👩‍👦‍👦 大人数での利用のために、2台以上のタクシーを一度に呼びたい

    • (対応) 複数台の注文機能の提供 

  • 💰 通勤利用のために、各従業員に金額の上限を設けてタクシーを使ってもらいたい

    • (対応) 従業員ごとの、上限金額の設定機能の提供

※ 上記は一例であり、今後の機能実装を保証するものではありません。

これらのニーズに対応するためには、GOの配車システムの仕組みを変更したり、新たな配車システムを立ち上げたりする必要があり、GO BUSINESSだけの機能拡充では対応できません。法人向けサービスの要求事項に対して、GOアプリや、時にはタクシー乗務員アプリにまで手を加え、タクシー乗車体験の全てを一気通貫で変えることができる。それがMoTでGO BUSINESSを開発していくことの面白さです。

おわりに

今回は、私がPdMとして担当しているプロダクトである、GO BUSINESSの機能と将来像についてご紹介しました。このシステムの魅力が少しでもお伝えできているとうれしいです。

今後、相乗りタクシーの解禁や、自動運転タクシーの登場などで、「移動」の手段はますますスマートになり、多様化していくことが予想されます。しかし、移動に料金が発生する限りは、ビジネスの出張における経費精算という業務は残り続けるのではないでしょうか?

そういった未来においても、あらゆる移動の経費精算を効率化する「ビジネス トリップ ハブ」の役割をGO BUSINESSが担っていけるよう、今後の開発に取り組んできたいです!




GO BUSINESSは、新規ご契約社様を募集中です。この記事を読んで、GO BUSINESSを使ってみたいという法人様がいらっしゃいましたら、以下のお問い合わせフォームからご連絡ください(「PdMブログを見た」と書いてください。特典はありませんが、私が喜びます😄 )




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