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イケフェス大阪に行ってきた!

秋はいろんなところで文化財に触れ合える機会が多い季節な気がします。
芸術の秋だからですかね?

先月、イケフェス大阪(生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪)に参加してきましたのでその楽しんできた様子をご紹介します!


イケフェス大阪とは

「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」通称「イケフェス」
毎年秋に開催される大阪の歴史的な建築から斬新なデザインの建築が一斉に無料で公開されるというイベント。
今年は開催10回目を迎え公開に参加した建物も170以上と年々盛り上がっています!

建築好きじゃなくても街中で誰もが一度は「なんだこの建物は?」と思った経験があるはず。
そんな建物の内部と歴史がわかるという超絶楽しいイベントです!

基本的に自由に見学できるんですが、中には予約が必要なガイドツアーとか先着順でしか見られないところもあって本気で堪能しようと思うと事前準備が必要です。
ちなみに私は見たかったガイドツアーの抽選に落ち、地方民なので先着順の見学はもはや負け戦でした。

浜寺公園駅旧駅舎

新大阪駅に着いてまず最初に向かったのは、以前から見たかった
「浜寺公園駅旧駅舎」
東京駅の設計でお馴染み「辰野金吾」が大阪に構えた建築事務所「辰野片岡建築事務所」の設計で1907年(明治40年)の建物です。

現在は新しい駅舎が建設中でその間今の場所(現在使われている浜寺公園駅のすぐ横)に移され、令和10年ごろ新しい駅が完成したら新駅の玄関口としてまた移築されるそうです!

駅のホームに降りたらすぐこの胸熱な待合室が出迎えてくれました。
この待合室も残されるんでしょうかね?

レトロで可愛い待合室

ちなみに駅舎の中はギャラリーとカフェが営業中で、ちょうどお昼の時間だったのでピザトーストをいただきました。

カフェスペースは駅務室だったので切符売りの小窓が残っています。

この日は天気も良くて周りも静かでとても居心地がよく、フリーWi-Fiもあって何時間でも過ごせたのですがまだまだ巡りたい建物があるので大阪市内へ移動。

芝川ビル

高層ビルが立ち並ぶ街中にいきなりバーンッと現れる「芝川ビル」
なんとなくオーラが違う。
ほんとにこの場所だけ時間の流れが違うような気がします。

窓の上になんかいる

遺跡のような装飾の芝川ビルは江戸時代末期に「芝川新助」が唐物商(欧米品の輸入商)をこの地で始めたことから歴史は始まります。
明治に入り洋館と和館の芝川邸が建てられていたそうで
その後1927年(昭和2年)芝川新助の孫「芝川又四郎」が耐震・耐火性に優れた鉄筋コンクリートのこの芝川ビルに建て替え今現在に至ります。

入ってすぐに謎のレリーフがお出迎えしてくれます。
本当に歓迎の意味らしいのですが
この暗号を解いたら新たなダンジョンの入り口が現れるのかとか想像してしまいます。

特別公開の屋上。
ここはまた少し雰囲気が違うスペースで夜とか綺麗だろうなぁ。きっと。

現在はテナントビルとして利用されていて服や食器などいろんなお店が営業していました。近々イタリアンレストランもオープンするみたいなのでまた訪れたいですね。

ここから時間があんまり無いことに気づきちょっと早足で次へと向かいます。

青山ビルと伏見ビル

ちょっと怪しい青山ビル

蔦が絡まりまくる青山ビルは1921年(大正10年)に高級輸入食品を扱う野田屋を営んでいた「野田源次郎」の自宅として建てられました。
その後1947年(昭和22年)に青山喜一が譲り受け、現在はテナントビルとして利用されています。
ちなみにこの蔦は甲子園の蔦の株分けされたものだそうです。

外から見えるステンドグラス可愛い

ここのガイドツアー行きたかったなぁ・・・
内装気になりますよね?
来年リベンジしたいのでそれまでは青山ビルの公式サイトの画像で我慢します。

青山ビルと並んで建つ伏見ビル

青山ビルの真横に建つ伏見ビル。隣との対比ですごくシンプルに思えます。
片方がキャラの濃い漫才コンビみたいですね。

こちらは1923年(大正12年)ホテルとして建てられたそうで
現在はテナントビルとして利用されています。

クセの強い角度で撮った入り口スペース

人が多くてなかなか落ち着いて写真が撮れずこんな写真になってしまったのですが
この入り口のモザイクタイルがレトロで良いです。

奥の部屋に続く通路

この日巡った建物の中で一番好きだと思った部分。
ゆったりと曲がった通路がなんか可愛い。
人工物でありながら山道みたいに自然っぽくもある不思議な感覚です。

そして次はこの日のメインと言っても過言ではない建物へ行きました!

大阪市中央公会堂

1918年に開館し105年現役で利用されています。

絶対に目を惹くこの外観。
とか言いながら正面からの写真じゃなくてすみません。
と言うのも訪れた時間が時間だったので逆光がすごすぎて上手く撮れませんでした。でも何年か前に撮った写真があるのでそれはまた今度この建物だけの記事で使いますね。

今回特別公開だったのが大集会室、中集会室、特別室。
これが凄かった。

大集会室

コンサートや講演会ができるホール。
みんな動けなかったのか動きたくなかったのかずっと座席に座っていました。

中集会室

優雅な空間にため息がでますね

特別室

ここが大阪ということを忘れてしまう空間。
一見の価値ありです!

たくさん堪能して写真もたくさん撮ったのですが、ここに載せると長くなっちゃうので別の記事にまとめますね

中之島図書館

最後に向かったのは中之島図書館。
神殿のような図書館は1904年(明治37年)に住友家の寄付によって建てられました。

ここも何年か前に来たことあるのでサラッと見るつもりだったんですが
こちらの書籍の原画展をやっていて見ていたら面白くて
思わず買ってしまいました。

こういう絵がたくさんある本は見てるだけで楽しいです!

おわり!

中之島図書館を見終わって私のイケフェスは終わりました。
日帰りだと全然回れませんね
また来年見たかった建築にリベンジしたいです。

長くなってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございました!
また次の記事も読んでいただけると嬉しいです!それでは!

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