20歳の女の子なのにモテなかった

最近、大学時代にまったくモテなかった私が女子大生の恋愛漫画を読むという自傷行為にハマっている。

特に好きなのが、山本白湯さんの作品。モサッとした女の子が徐々に垢抜けていくストーリーが多く、女の子がすごく可愛く描かれている。まるっとした字体も可愛くて好きだ。

https://twitter.com/yamatama2018/status/1342412898941825025?s=20&t=rYkowCP1J79_VDr6FrNOJA

彼女には漫画の才能があり、サークル内で一目置かれている。更に垢抜けて綺麗になった。彼女は私が欲しかったものを全部持っている。


自分のような少し浮き気味の女の子でも、ちょっとの差で居場所を手に入れていい思いができた子もいる。

こういう量産型の”ちょっと変わった子”が個人的に一番ムカつく。多少浮き気味だろうと顔がそれなりに可愛いければ男は途切れないし、先輩にも構ってもらえるのだ。コミュ障のブスだった私は黙っていてもなかなか話を振ってもらず、勇気を出して自分から話してみたら一方的に喋りすぎて場がしんとした。周りの人とあまり趣味も合わない。みんなであだ名を決めようという話になったのに、誰にもあだ名を付けてもらえずに私だけ名字+さん付けになった。大学のサークルの最悪の思い出が蘇る蘇る…ああムカムカする。

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私は大学時代の5年間、異性からの好意を感じた経験がまるで皆無だった。大学生という猿並みの性欲で恋愛に対する意欲も1番高い時期に、誰からも声がかからなかった。


こちらは社会人の話。元が良くても髪型が悪いだけでブス扱いされる感じ、分かるなあ。女性は男性とは違って、ほんのちょっとしたことで周りの扱いがガラリと変わってしまうことがザラにある。


https://twitter.com/yamatama2018/status/1433595833786593280?s=20&t=rYkowCP1J79_VDr6FrNOJA


私の会社員時代といえば、24歳の時に職場の40代男性と”お似合い”呼ばわりされたのが1番のハイライトだ。「変な人にモテるよね」ともよく言われたので、要するに非モテからもイケそうに見える雰囲気を醸し出していたのだろう。垢抜けない女性はどこまでも足元を見られる。

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20代後半になって、昔よりはマシになった見た目で婚活パーティーやマッチングアプリや相席屋を利用し始めてから、やっと同年代の普通の見た目の男性から好意をもらえるようになった。そして29歳になってやっと、好みのタイプの人のセフレになることができたし、同い年でハイスペの彼氏もできた。

大学時代の私なら、モテていたとしてもゴミ男に引っかかって苦しんだ可能性も十分ある。実際に人から「〇〇ちゃん(私)って絶対DV男に引っかかりそうな雰囲気あるよね」と言われたこともあった。世間知らずの私が勢いで結婚していたら、今よりももっと悲惨な状態になっていたかもしれない。ブスの鎧のおかげでゴミ男から身を守ることができて、今ではちゃんとまともな彼氏と付き合うことができたと前向きに考えられなくもない。


でも、無理なのだ。女性が1番チヤホヤされていい思いができるはずの20代前半を棒に振って、挙句の果てには40代男性とお似合い呼ばわりされたことが、どうしても許せないのだ。

もっと早く整形して、髪型や服装をちゃんとして愛想良くしていたら、普通にチヤホヤされていい思いをできていたと思う。自分で言うのもかなりおこがましいが、顔の造形が普通の範囲内だからこそ後悔も大きい。


最近、明らかに法令線が出てきた。美しさのピークはもう過ぎたのだ。どこにも居場所を見つけられずに卑屈になって歪んだ顔で過ごしたあの頃、私の顔は今よりもずっと美しかった。今後どんなに幸せになろうとも、法令線が出てたるんだ顔は治らない。過ぎ去った若さは絶対に取り戻せない。


29歳ならまだギリギリチヤホヤしてもらえる年齢ではあるが、もう時間がない。今のセフレ以外にも、好みのタイプの人ともっと遊んでみたかった。ただ今の彼氏を逃したらこれ以上条件のいい人とはまず出会えないだろうから、結婚に向けて真摯に対応していかなければならない。完全に遊んでいる場合ではない。

せっかくハイスペの彼氏を掴んだのに、いまだに過去の嫌な思い出を毎日のように蒸し返して全然幸せな気分になれない。そのうち卑屈さを発揮して自爆してしまいそうでヒヤヒヤする。

大学のサークル、バイト先、どこに行っても「お前はいらない」と言われているようなあの空気感、周りの人が「あ〜この子は…」と引いていくあの感じ。一生忘れられないだろうな。



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