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授業実践まで4ヶ月伴走。生徒の探究サイクルを回すナビゲーション実践プログラムがはじまりました。

こんにちは。「生徒の探究サイクルを回すナビゲーション実践プログラム(以下、探究ナビ実践プログラム)」のプログラムマネージャーの建石尚子です。

2021年10月より、探究コネクトが主催する新しいプログラムがスタートしました。これまでラーンネットが開講してきた探究ナビ講座(基礎編を中心に、応用編・実践編も実施)は、計1000名を超える方に受講していただきました。

子どもの主体性を引き出す関わり方を深く学べる一方で、受講者が普段関わっている教育現場でどう実践するかまではサポートできていませんでした。今回のプログラムは、ラーンネット・グローバルスクール代表でもある炭谷俊樹が4ヶ月間受講生に伴走し、受講者の現場での授業実践までをサポートさせていただく内容となっています。

<プログラムの特徴>

4ヶ月間かけて現場での実践サポートが受けられる
受講者同士の情報交換やディスカッションを中心に学ぶ
プログラムの中で「学習する組織」を体験できる

<プログラムの内容>

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<プログラムの実際の様子>

初回は、関西ではラーンネット・グローバルスクール、関東ではオルタナティブスクール「HILLOCK」(2022年度開校予定)の校舎で開催しました。

小学校から高等学校までの教員の方はもちろん、教育系企業の方や、オルタナティブスクールスタッフの方、探究学習のプログラム開発をしたい方など、探究型の授業づくりに関心のある17名の方にお申し込みいただきました。

「子どもによって興味関心が異なり、一人ひとりの探究心をどう刺激するかに悩んでいる」「どのように課題設定をすれば良いかわからない」「学習評価の方法にしっくりきていない」など、すでに何らかの実践をしており、その中で課題感を持たれている方が多く受講されています。

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ラーンネット・グローバルスクール(神戸)での様子

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HILLOCK(東京)での様子

「知る・感じる」ワークで、安心安全な場を体感する

最初は参加者同士で円をつくり、お互いの顔が見える状態で自己紹介をしました。その後は、「知る・感じる」ワーク。見知らぬ人同士がお互いのことを知り、感じるためには、まずは相手の話に耳を傾けることから。目の前にいる人のありのままを見て、お互いの良いところを伝え合います。

皆さんの緊張が徐々に解けていき、和やかな雰囲気で進んでいきました。ワークを終えたあとは、気づいたことや感じたことを全体で共有します。「自分の良いところに注目してくれるので、安心して話すことができた」という感想もあれば、「生徒と接するときには、ここまでじっくり耳を傾けることができていないかも」と、子どもとの関わりを振り返る方もいました。

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「知る・感じる」ワークの様子(神戸)

管理でも放任でもない関わりをロープレで実践。子どもの気持ちも感じてみる

プログラム後半は、参加者が子ども役とナビゲータ役になりきるロールプレイング。「ナビゲータ」とは、子どもの探究心を刺激し主体的な学びを促す役割を担う大人のことです。ナビゲータ役の人は、どのような視点で子どもと関わるかについて、炭谷と相談しながら決めていきます。

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ナビゲーションの仕方について炭谷と相談(上:東京、下:神戸)

子ども役を体験して、子どもの気持ちを感じることも重要です。子ども役を演じた参加者からは、「ナビゲータの振る舞いによる学習へのモチベーションの変化を実感した」という声が多く聞かれました。

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ロールプレイングをして感じたことをシェア(上:神戸、下:東京)

受講者が授業づくりを探究するプログラム

「探究ナビ実践プログラム」で大切にしているのは、受講者同士でディスカッションをしたり、それぞれが自身の問いに対してじっくりと考える時間です。

講師の炭谷は、重要なポイントを伝えたりアドバイスをしたりすることはありますが、“答え”を言うことはありません。授業づくりに正解はなく、それぞれの立場で試行錯誤しながら良い授業をつくっていくプロセスこそが、受講者にとっての探究的な学びになっているからです。その経験は、授業を受ける子どもたちにも伝わっていくものだと思います。

2回目以降は、全国の受講者がオンラインで顔を合わせ、ディスカッションを重ねながら学びを深めていきます。次回の開催レポートもどうぞお楽しみに。


\探究ナビ講座のサイトがオープンしました!/


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